中高6年間を二人三脚で歩むチームの要 杉原南美×瀧澤咲羽 【国スポ直前 IH女子優勝横浜隼人高対談#1】
- 高校生
- 2026.10.08
8月上旬に滋賀で開催された今年のインターハイ女子で、初の日本一をつかんだ横浜隼人高(神奈川)。そのチームの中心であり、1年生時から数多くの経験を積むスタメンの3年生7人に迫る。全3回の第1弾はリベロの杉原南美キャプテンと、セッター瀧澤咲羽の対談をお届けする
チームメートたちをプレーや声かけで引っ張る杉原キャプテン(左)と瀧澤
チームを支え
心技両面で信頼し合う2人
――昨年は初のベスト8入りを果たしたインターハイで、今年は初優勝を飾りました。どんな大会になりましたか?
杉原 試合を重ねるごとに自分たちの力がついていると、大会期間中にとても感じていて、(予選)グループ戦よりも(決勝トーナメント)1回戦、2回戦よりも3回戦と、徐々に成長することができました。
瀧澤 去年は予選グループ戦の初戦で負けてしまい(対東京都市大塩尻高〔長野〕)、敗者復活戦に回って大変な思いをしました。でも、今年は予選をストレート勝ちで突破し、決勝トーナメントでも強い相手を倒したりと、自分たちに勢いがあったと感じました。
――準々決勝は古川学園高(宮城)、準決勝は前回王者の金蘭会高(大阪)に勝利。勝ち上がるごとにチームとしての修正力がうかがえました
杉原 自分たちはこんなに修正能力があったんだ、と思うほど、セットを取られたあとの2セット目の出だしがよくて。決勝(対東九州龍谷〔大分〕)でも「これは勝てる」と思っていました。
――インターハイでは多彩な攻撃だけでなく守備も光り、特にサーブレシーブの精度が高い印象でした
瀧澤 そうですね。特に決勝はいつもよりAパスが返ってきて、自分は「すごい!」と思っていました。
杉原 ダメなときはダメなんですけど(笑) インターハイではかなりうまくサーブレシーブを返せていました。練習試合でもダメなセットは落としてしまうので、サーブレシーブはとても大事だと感じました。
――うまくいった要因はなんでしょうか?
杉原 日々の練習の積み重ねのおかげです。でも、練習より試合のほうがいつも調子はいいです(笑) 対戦相手によって狙われる選手は変わりますが、インターハイではサーブレシーブに入る3人全員(杉原キャプテン、佐々木結愛、石渡心珠)の調子がよかったです。
瀧澤 多くの人に見られているとやる気が出てね(笑)
杉原 緊張はあまりしないですね。
瀧澤 自分たち2人だけかもしれない。
杉原 そうかも。みんなは緊張していても自分たちはそこまで緊張しないです。
――強いメンタルはどのように形成されたのですか?
杉原 メンタルトレーニングなど特別なことはしていないです。
瀧澤 でも、中学からね。
杉原 結構厳しい指導を受けていたので、それで鍛えられたのかなと思います。
50m走6秒5という俊敏性を強みに守備で貢献する#1杉原キャプテン
――お2人は江陽中(神奈川)から6年間一緒にプレーしています。どんな存在ですか?
杉原 キャプテンである自分が言わなくてもチームを鼓舞してくれたり、みんなにいろいろなことを言ってくれるので、自分だけが背負わなくていいんだ、と助けられています。
瀧澤 中学時代からキャプテンを務めてくれていますし、しっかり周りを見ながらチームをつくってくれるので助かっています。その姿をずっと見ている分、自分も支えようという気持ちになります。
――瀧澤選手はセッターとして1年生時の関東大会予選からレギュラーとして出場、杉原選手は同年のインターハイ予選終了後にスパイカーからリベロに転向し、そこからレギュラーとしてコートに立っています。その姿はお互いにどう感じていますか?
杉原 1年生のときから、サーブレシーブが乱れてもちゃんとトスを上げてくれるので、とても安心しています。今のチームは瀧澤以外のセッターが1年生ですが、後輩たちと比べると守備が崩れたときの不安がまったくないです。スパイカーへしっかりトスを伸ばしてくれます。
瀧澤 中学生のときはずっとコンビを組んでいました。杉原は1年生の途中からリベロになりましたが、何度もレシーブを返してもらっているので、「ここに返してくれるだろうな」と信頼しています。
――10月から始まる国スポへの意気込みを教えてください
杉原 インターハイとはまた別の大会だと思います。日本一をつかんだことを自信にしながら、気持ちをうまく切り替えて勝てるように頑張りたいです。
瀧澤 自分たちは負けている状況だとメンタルが落ちてしまうことが弱みです。練習試合などでダメだったところを一つ一つ改善して、本番ではいいパフォーマンスを見せたいです。
――個人としてはどんなプレーを見せたいですか?
杉原 レシーブを強化したいです。特にディグの力をつけるのと、身長が高い選手が多いチームに対し、ブロックで「このコースを閉めるからこっちを開けてレシーブするね」とか、「ここはエースが打ってくるから絶対に2枚跳ぼう」とチームで話しているので、ブロックとレシーブの関係性をさらに高めていきたいです。
瀧澤 みんなから返してもらったボールを大事にしながら、多彩なコンビネーションを組み立てていきたいです。高いブロックがあるチームに対してはブロックにはまらないように、コンビの組み方など、選手それぞれの生かし方をしっかり考えてトス回しをしたいです。
#2瀧澤は正確なトスで攻撃を組み立てる
国スポは10月11日(日)に青森県で開幕。少年女子は伊藤鉱業アリーナつがるを舞台に熱戦が繰り広げられる。横浜隼人高単独チームの神奈川県はシードにより翌12日(月・祝)の2回戦から登場(香川県と福井県の勝者と対戦)。インターハイに続く2つ目のタイトル獲得に挑む。
杉原南美
すぎはら・みなみ/3年/身長158㎝/最高到達点266㎝/江陽中(神奈川)/リベロ
瀧澤咲羽
たきざわ・さわ/3年/身長164㎝/最高到達点252㎝/江陽中(神奈川)/セッター
取材/廣田充則(編集部)
写真/山田壮司、編集部
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