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春高2024

ハイQランド/JT・田中×目黒×籾井 本誌未公開対談

  • V1
  • 2020.03.13

 3月14日(土)発売の『月刊バレーボール4月号』。今月の『ハイQランド』には、2019-20 V.LEAGUE DIVISION1で優勝を果たしたJTマーヴェラスが登場! メンバー対談や私服紹介、お部屋紹介など、選手たちの素顔満載な内容でお届けします★ そこで! 本誌には掲載しきれなかった対談内容を、月バレ.comにてお届け♪ 今回は、田中瑞稀選手×目黒優佳選手×籾井あき選手未公開対談を掲載します。

 

 また、4月号では、ここには掲載していない“ふだんの3人の意外な関係性”などもお楽しみいただけるので、JTマーヴェラスをさらに深堀りしたい方は、ぜひ4月号をご購入くださいっ(^^)(取材/永見彩華) 

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月バレYouTubeでは、取材風景をお届け中★

#6田中瑞稀(アウトサイドヒッター)×#11目黒優佳(アウトサイドヒッター)×#19籾井あきセッター)

2020年ということで! 五輪マーク&ねずみの絵を描いていただきました★(左から目黒、籾井、田中)

★後がなくなった第3セット、そして優勝が決まった瞬間。その裏側

――V.LEAGUEについて。ファイナルの3セット目が終わった時の心境は、いかがでしたか。

目黒 コートに立っていたあなた(籾井)は、どう思ったの?

籾井 そんなに焦ってはいませんでした。「どうせこうなるんだろうな」と思っていたから、「第4、第5セットでやろう」と思っていました。すみません、あまり焦っていなかったんです。緊張もしていなかったし。

目黒 けっこうみんな、そんな感じだったよね。

籾井 みんな普通でしたよね。ちょっと真子さん(小幡)が焦ってましたけど(笑)

全員 ハハハ(笑)

田中 真子さん、決勝が始まる前に、ね。

籾井 そう! 真子さん、めっちゃ緊張してたんです。試合の中で、私が一本目をとって真子さんが二本目を上げる時に、手がこう、震えてて。アニー(ドルーズ)への二段トスもけっこうブレていたの、わかりましたか?

田中 うん、ブレてたね。

籾井 「真子さんでも緊張するんだ」って思いました。

田中 逆にさ、昨季とかの経験があるから緊張するんじゃないかな。あき(籾井)は何もないまっさらな状態(新人)だから(笑) ただ、がむしゃらに頑張ればいい(笑)

籾井 たしかに、「この時にこうなっちゃうんだろうな」っていうのがあったら、そうなっちゃうんでしょうね。そろそろ、それが出来上がるころかな…。

全員 ハハハ(笑)

田中 最後、優勝が決まった瞬間は、みんな泣いてたよね。

目黒 真果さん(柴田)くらいですよね、笑ってたの(笑) 

籾井 (笑)

目黒 真果さんとは大学も一緒だけど、優勝した時とか一人だけ笑ってたりする。ニコニコしてる(笑) 最後の1点も決めたけど、本人いわく「何の狙いとかもなく、ふつうに打ちました」って言ってたよね!

田中 言ってたね~。でも、ベンチにいた人たちも、2本連続で決めると思っていなかったら、まだ行く準備(コートに飛び出す準備)をしてなかった(笑)

目黒 出遅れた(笑)

籾井 ユニフォームを着ていなかったメンバーのほうが早かったですよね(笑)

田中 勝ったうれしさもあるし、今季はリーグが短かったから、「あっという間に終わった」って、私は感じたなぁ。

目黒 昨季は長かったもんね。

籾井 私、考えるだけで耐えられません…。10月から始まって4月までやるんですよね? 無理…。

目黒 ハハハ(笑) でも今季はほんとうに、みんなも自分自身も、今まで以上に周りのことを考えながらプレーしているシーズンだと思う。自分が「はぁ」ってなっちゃったらチームもそのままになっちゃうし、人にもアドバイスとかできないと思っていて。だから、自分も“モチベーションを変えずにやっていこう”と決めていたし、チームが勝つためにいろんなことを考えて戦えたリーグだった。後輩の仕事もこなしたり、自分のことだけにならずにしっかり周りを見れていたかな。

田中 ぐぅぅ~(おなかの音)

全員 ハハハ(笑)

田中 ごめん(笑) お昼ごはん、消化してるわ(笑)

目黒 これも書いといてください!(笑) あとね、私的には、杏奈(小川)がずっと他チームの結果も含めて試合状況を予測していたこともいい材料の一つだったというか。「今日は3-0で勝つ」とかいつも試合前に言ってくるの。「決勝は○○とやる」とかね! でも、それは予想で言ってるから「あ、そうなんだ~」とか返事していたら、決勝もその通りになった。しかも、セットカウントもその通り! 決勝の日も、「こうこうだからこうなって勝つ」って言ってたから、「まじか!」みたいな(笑) だから事前に、「フルセットで勝つ」って言う杏奈の予想のおかげで、覚悟ができていたというか(笑) 気持ちの問題だけど、「きたぞ!」っていうのが心の中にあったから、よかったかな(笑)

 でも、「自分たちのバレーをやれば絶対勝てる」っていうのは、吉原監督からもタイム中に言われたし、その言葉を聞いて、自分たちは勝ち急いじゃいけない、と思った。「やることをしっかりやって一つずつ取っていこう」とも言われていたからね。自分自身のこと、そして周りとの関係もしっかりやっていこう、ということを4セット目が始まる前に話して、決意をもっていい顔でできていたよね。「この会場でできるのはこの2チームしかないんだから、この雰囲気や空気、臨場感を楽しんでやろう」と、いろんな感情があった中でも振り切ってやれたのがよかったと思う!

田中 第5セットの前かな。みんな座っていた時も、みんなが笑っていた。真子さんとかも「リーグがあった中でこんなに長くできているのはうちらだけなんだから、楽しくやろう!」っておっしゃっていて。だから、“負けるかも”とかそういうマイナスの感情はなかったよね。「うちらってフル好きなんだな」みたいな(笑) やっちゃうんだな、みたいな(笑)

目黒 周りのお客さんからしたらね、「まだ試合見れるんだ」みたいなね。喜んでもらえたはず(笑) でも、夕方スタートの試合だったから、「新幹線の時間が…」って、親も帰っちゃったりね(笑)

田中 決勝の相手も岡山シーガルズさんで、リーグで勝っていたから負けるイメージはみんなが持っていなかったと思うし、フルになっても勝てるっていう自信はあったと思う。

籾井 今季、セットを取られたことがなかったですもんね。

目黒 まぁ、ストレートで勝ってもきついんだけどね。ラリーが続くから(笑)

田中 すごく粘ってくるからね(笑)

籾井 でも、私たちは取るべき時に得点を取っていたと思うから、そこまでヘトヘトになった印象はないのかなぁ~、と。

田中 まぁ、ほかのチームに比べたらそうなのかもしれないけど(笑)

目黒 とはいえ、それでも(ラリーが)続いてたよ(笑)

   

★より高まったチームの団結力

田中 私の中では、今までずっと強かったのが久光製薬さんだった。トモさん(吉原監督)からの話の中でも、「今の久光製薬に勝たなきゃ意味がないよね」というお話があったよね。シーズンごとにメンバーの変化もあると思うけど、その中でもずっと強い久光製薬さんに勝つためには、「今季は何が何でも勝とう」っていう思いが自分の中にはあったかな。昨季やその前のシーズンで、あとちょっとのところでいちばんに届かない、という経験をしたから、ほんとうにあんな思いをもう一度するのは嫌だったし、そういう思いもあって今季は特に、チームとしてもまとまって優勝できたのかなと思う。

目黒 昨季で悔しい思いをしたメンバーがほとんど残ったシーズン。もう一度優勝を目指してやっていこうと決めて、ほとんど同じメンバー+新人4人と外国人選手でやってきて。でも、チャンスはそんなにあるわけじゃないから、覚悟や決意を一人一人が決めて、腹をくくってできたなっていうところもあるよね。このメンバーで何度もできるわけではなくて、“めぐりあわせの中でのこのメンバー”ということへの感謝の気持ちというか、横の関係だったりも含めて今まで築いてきたものがあったと思うから、このメンバーで勝ちたいなという思いもあった。どんな立場でも、自分は一生懸命やるだけだと思っていたし、「優勝に向けてこのメンバーでやっていきたい」という思いは強かったかな。

籾井 昨シーズン、私はファイナルのゴールデンセットをたまたま目にしていました。戦っている方たちとは違うかもしれないけれど、試合を見て感じたことはあったし、「自分がもし同じ立場だったら悔しいだろうな」と、戦っている人たちに比べたら全然だと思いますが、感じました。その試合は、今まで見た試合の中でもほんとうに印象的な試合でしたね。そのシーズンの選手がほとんど残って自分たちも加わって、自分に妥協はしないでここまでやってきた。厳しいことを言われても、“みんな言われてきている”とセッターの方たちもみんな言っていたし、それも乗り越えなきゃいけないこと。勝つためには全部必要なことだと思ってやってきましたね。

月刊バレーボール4月号の『ハイQランド』では、

3人の関係をさらに深堀り!(ニヤリ)

『月刊バレーボール4月号』3月14日(土)発売♪

 

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