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春高2026

令和7年度全国中学生選抜の女子が海外遠征で大会4連覇。MVPの大西雪路「どうすれば成長できるかをみんなで考えた」

  • アンダーエイジ
  • 2026.03.06

 バレーボールの「令和7年度全国中学生選抜」(以下、全中選抜)は今年217日(火)〜24日(火)に海外遠征を実施し、イタリア現地で開催されたユース世代の国際大会「Nations Winter Cup」に出場。女子は大会4連覇を達成、男子は5位の結果を残した。

 今年で4年目となるイタリアへの遠征。全中選抜は毎年、参加する「Nations Winter Cup」を筆頭に現地で温かく迎えられ、大会のポスターには過去に出場しMVPに輝いた忠願寺莉桜(東九州龍谷高〔大分〕2年)が抜擢されているほどだ。

 

 

ドイツとの決勝に臨んだ女子。試合前には国歌も流れた

 

 

グループ戦での黒星から立て直した女子

 

 女子は初参戦からここまで3連覇を遂げており、対戦する諸外国勢から厚いリスペクトを受けているものの、今回のチームは決して経験値が高くない選手を中心としたメンバー編成となっており、それもあって大会初日のグループ戦では2試合目にして黒星を喫する。フルセットの末の勝利に歓喜するチェコを横目に、女子はプレーはもちろんのこと、遠征に臨む姿勢やチーム内の関係性、コミュニケーションから見直しを図る。そうして、そこからは勝利を重ね、4年連続となる決勝進出を果たした。

 

 決勝ではドイツと対戦。身長181㎝のミドルブロッカー、鎌田一歌(外旭川中〔秋田〕3年)がネット上で競り負けるなど海外勢の高さをまざまざと味わうなか、各セットで序盤はリードされる展開が続く。そこでは「チームが少し気持ちの面で下がってしまう部分もありましたが、サーブから流れを変えよう、と全員で共有して、それがうまくはまりました」と高橋美心キャプテン(上田五中〔長野〕3年)。サーブを起点にトータルディフェンスを展開し、切り返しては大西雪路(阿南中〔徳島〕3年)や加藤蘭(松山東雲中〔愛媛〕3年)が中心となって得点を重ね、結果的に3-025-21,25-20,25-17)でドイツを下して連覇を遂げた。

 

 大会MVPには決勝でチャンピオンシップポイントからサービスエースを決めるなど、アタックとサーブで高い貢献度を示した大西が選出された。大西は「頑張らないと周りに置いていかれてしまう、という不安もありましたし、初めての海外なので緊張していました」と遠征を振り返りつつ、「どうすれば成長できるかをみんなで考える、これまで味わったことがないチームづくりが経験になりました。とても感謝しています」と笑顔で語った。

 

 

攻守で活躍した⑧大西が大会MVPに輝いた

 

 

タフな試合の連続を乗りきった男子

 

 男子は昨年のU16アジア選手権大会を経験している小西出隼翔(札幌大谷中〔北海道〕3年)や手塚純矢(春江中〔福井〕3年)、中尾樹陸(神沢中〔愛知〕3年)らが主力を担った。結果的に大会で優勝するチェコにはフィジカルで圧倒され、グループ戦で0-313-25,14-25,14-25)と手も足も出なかったが、昨年のU16ヨーロッパ選手権王者のイタリアにはセットを先取し競り合うなど善戦する。また中学生たちにとって初めての体験となる5セットマッチにおいても、大会の最後2試合はフルセットの激闘を制するなど、経験の面でも得るものは多かった様子。キャプテンを務めた小西出は「接戦やフルセットの試合も多く、体力的にも厳しい部分はありましたが、それでもチームが一つになって最後はしっかりと勝つことができてよかったです」と語った。

 メンバーの多くはU17日本代表候補にも名前を連ねており、今夏に開催予定の男子U17世界選手権大会へ向けて、同年代の海外勢のレベルを肌で味わう絶好の機会となった。

 

 

男子は今年度「JOC・JVAカップ」受賞者の③中村ジョエル(コート奥左/東京グレートベアーズU15)や⑧手塚(同右)らが奮闘

 

(取材・写真/坂口功将)

 

Nations Winter Cup

 

【男子】

=最終結果=

優勝:チェコ/準優勝:イタリア/第3位:クロアチア/第4位:モンテネグロ/第5位:日本/第6位:ドイツ/第7位:エジプト/第8位:イングランド

 

 

U17イングランド代表の面々と温かい交流を育んだ全中選抜男子

 

 

=日本(全中選抜男子)戦績=

グループ戦

2月20 vs.イタリア

●1(25-21,23-25,22-25,24-26)3

2月20 vs.チェコ

●0(13-25,14-25,14-25)3

2月21 vs.イングランド

〇 3(25-19,25-17,25-16)0

順位決定ラウンド

2月21 vs.エジプト

〇 3(25-22,25-23,27-29,18-25,15-8)2

6位決定戦

2月22 vs.ドイツ

〇 3(24-26,25-23,19-25,25-22,15-9)2

 

 

【女子】

=最終結果=

優勝:日本/準優勝:ドイツ/第3位:チェコ/第4位:モンテネグロ/第5位:スロベニア/第6位:クロアチア/第7位:エジプト/第8位:イングランド

 

 

大会運営を手伝った、地元「ポルチャ」のクラブチームの子どもたちとの記念撮影に応じる全中選抜女子

 

 

=日本(全中選抜女子)戦績=

グループ戦

2月20 vs.スロベニア

〇 3(24-26,25-20,26-24,25-20)1

2月20 vs.チェコ

●2(23-25,25-21,26-24,17-25,18-20)3

2月21 vs.イングランド

〇 3(25-12,25-19,20-25,25-8)1

準決勝

2月21 vs.モンテネグロ

〇 3(25-18,25-20,25-17)0

決勝

2月22 vs.ドイツ

〇 3(25-21,25-20,25-17)0

 

=女子大会個人賞受賞者=

MVP大西雪路

ベストヒッター:加藤 蘭

ベストリベロ:高橋美心

 

 

個人賞を手にする(右から)大西、高橋、加藤

 

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