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春高2024

大同特殊鋼レッドスター“選手兼監督”平野晃多 2年目の心得

  • 編集部取材
  • 2021.11.12

<伊澤啓生(写真左から2番目)が今季からキャプテンを務める大同特殊鋼>

 

実際にコートに立っていたなら…?

 

 監督業への比重が大きくなってきているというが、もちろん選手として登録されており、場合によってはコートに立つ準備もできている。シーズン2戦目の11月7日(日)、きんでんトリニティーブリッツ戦ではベンチの椅子に腰かけながら、心が揺れ動く場面もあったそうだ。

 

 「特に第2セットは相手のBクイックがなかなか止まらない場面がありましたから。僕自身、ブロックを得意としていたので、あの場面では“自分が出て戦ってもいいかな…”という気持ちにはなりましたね」と平野“監督”は照れ笑いを隠さない。

 

 結果として選手たちに託したわけだが、では実際にミドルブロッカーとして出場していたならば、どのようにプレーしていたのだろうか?

 

 「サーブレシーブが少し乱れても、しっかりと使ってくるBクイックに対して、こちらも作戦を立ててはいたのですが、相手のほうが上手でした。なので、まずはクイック1本で切らせないところから、ですね。ブロックでボールを少しでも触ることを。そして、実際に僕がプレーしてもどこまでやれていたかはわからないですが、コート上のみんなと意識を共有しつつ、『ここを抜かれたら、レシーブで捕ってね』という具合に会話しながら、対応していたと思います」

 

<コートに立つ選手たちとコミュニケーションを取る平野(写真左)>

 

 監督であれ、選手であれ、やはりコミュニケーションは欠かせないということ。それは彼が目指すチーム像にも大きくかかわってくる。

 

「ここには幅広い年代の選手がたくさんいます。高卒も大卒もいて、それぞれ教わってきたバレーボールのスタイルも異なるで、そうした個性や考え方の違いは強みになると考えています。それらを最大限に生かせるようなチームづくりや起用をしていきたいですし、そのなかで選手たちが自分の強みを自覚してもらって、どんどん長所を伸ばせるようにしていきたいと思います」

 

 それらの個性に触れながら、「選手と話をするだけでも、おもしろいと感じる部分がありますし、僕自身も監督として成長できます」と平野はほほえむ。立場も変わって臨む2季目。選手たちとともに、これからも成長を続けていくのだ。

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

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