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春高2024

[ロシア21/22]第10節 盟主vs.古豪はカザンに軍配もスペシャル“ゲーム”では…

  • 海外ニュース
  • 2021.12.21

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22シーズンの年内最後となる第10節は盟主カザンと古豪ベルゴロドのカードから

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■カザンの総攻撃がベルゴロドを圧倒も、翌日の“ゲーム”は敗れる

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第10節》カザン 3-0 ベルゴロド

(25-15,25-12,28-26)

(現地12/19)

 創設から約20年の間に世界で指折りの強豪クラブへと上りつめたカザンと、40年以上という国内リーグ屈指の歴史を持つベルゴロドとの今季初対戦。そんな趣きある今節は、“CYBER VOLLEY”と銘打たれ、会場では来場者にVRを体感できるブースが設けられるなど、どこか近未来的な雰囲気が。

 

<充実の戦力を従えるカザン。今季はタイトル獲得が絶対条件だ>

 

 試合はカザンがOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)とOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)がともに16得点、OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が14得点と続き、ストレート勝ちを収める。対するベルゴロドは第3セットこそ計5本のブロックポイントをあげて食らいついたが、チーム最多得点がOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)の12点では厳しかった。

 

 1週間後に控えたロシアカップのファイナル4へ弾みをつける快勝に、カザンのアレクセイ・ベルボフ監督も「チームはいい雰囲気にある」とご満悦。ただ、この翌日には“CYBER VOLLEY”の企画の一つとして、PCゲーム『Dota 2』でのカザンとベルゴロドの選抜メンバーによる対戦が行われ(ミハイロフがゲーミングチェアに座ってプレー!!)、こちらは0勝2敗と返り討ちにあっている。

 

*****

 

◆《第15節》クラスノヤルスク 3-1 ウレンゴイ

(20-25,26-24,25-23,26-24)

(現地12/8)

 前倒しで行われた第15節はホームのクラスノヤルスクが逆転勝ちを収め、連敗を6でストップ。OPビタリー・フェッチョフ(ロシア)がチーム最多21得点の活躍を見せた。対するウレンゴイはOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)が最多26得点と気を吐いた。

 

++++

◆《第10節》レニングラード 3-1 スルグト

(24-26,25-21,25-19,25-12)

(現地12/17)

 第1セットはスルグトが計5本のブロックポイントをあげて競り勝ち。対するレニングラードもお返しとばかりに第2、第3セットでいずれも計4本のブロックポイントをマークしたほか、OHデニス・ビリュコフ(ロシア)が最多24得点の活躍を見せて、逆転勝利を収めた。

<スルグトはOHイリヤ・コバレフ(ロシア/写真左端)が最多23得点の健闘>

 

++++

◆《第10節》クラスノヤルスク 3-0 オレンブルク

(25-17,25-19,25-15)

(現地12/17)

 サーブレシーブで精彩を欠くオレンブルクを相手に、クラスノヤルスクはOPビタリー・フェッチョフ(ロシア)が最多5本、ユーリ・ブラジニュク(ロシア)が4本と計11本のサービスエースをマークして完勝。いまだ勝ち星のないオレンブルクは現地12月25日に行われる第11節で、年内初勝利を目指しレニングラードと対戦する。

<開幕から10連敗のオレンブルク>

 

++++

◆《第10節》ニジネヴァルトフスク 2-3 モスクワ

(25-23,26-24,20-25,17-25,16-18)

(現地12/18)

 2セットダウンとなったモスクワは第3セット開始時からOHデニス・ボグダン(ロシア)とMBマキシム・ベルゴルチェフ(ロシア)を投入して立て直しを図る。計5本のサービスエースをあげて第3セットを獲得すると、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)のチーム最多25得点の活躍もあり、逆転勝利に成功。「相手の猛攻を止めるのは困難だったが、勝利へ導いてくれた神に感謝したい」とモスクワのコンスタンティン・ブライヤンスキ監督は胸をなで下ろした。

 

++++

◆《第10節》ウファ 0-3 ノヴォシビルスク

(19-25,18-25,27-29)

(現地12/18)

 ホームのウファはあとがなくなった第3セットで計6本のブロックポイントをあげて食らいつく。試合を通して、MBイバン・デマコフ(ロシア)、OPマキシム・シェミャチヒン(ロシア)の11得点を含め3選手が2桁得点をマークするも、3連敗となった。

<ウファの攻撃をはね返したノヴォシビルスク>

 

++++

◆《第10節》ウレンゴイ 1-3 ケメロヴォ

(25-21,16-25,17-25,22-25)

(現地12/19)

 第1セットを先取しても、勢いを手放してしまうのが今季のウレンゴイの課題。今節も第2セットで計6本のサービスエースを許すと、ケメロヴォにあっさりと逆転負けを喫した。ケメロヴォはOHアレクサンデル・マルキン(ロシア)が5本のサービスエースを含むチーム最多24得点、OPビタリー・パパゾフ(ロシア)が最多5本のブロックポイントをマークした。

<OHアントン・カルプコフ(ロシア/写真右端)がウレンゴイのブロックを攻略する>

 

++++

◆《第10節》ニジニ・ノヴゴロド 0-3 サンクトペテルブルク

(16-25,22-25,20-25)

(現地12/18)

 サンクトペテルブルクはケガから復帰したOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)がフル出場を果たし、MBイバン・ヤコブレフ(ロシア)と並んでチーム最多15得点と復活をアピール。ニジニ・ノヴゴロドの1本に対して、ポレタエフの3本を含む計9本のサービスエースをマークするなど、サンクトペテルブルクが横綱相撲で勝利した。

<ニジニ・ノヴゴロドは懸命にボールをつないだが…>

 

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第10節終了時点==

1 カザン 91(勝ち点28)-

2 ノヴォシビルスク 91(勝ち点27)-

3 モスクワ 82(勝ち点20)-

4 レニングラード 73(勝ち点20)-

5 サンクトペテルブルク 73(勝ち点19)-

6 ニジニ・ノヴゴロド 55(勝ち点16)-

7 ニジネヴァルトフスク 54(勝ち点14)-

8 ベルゴロド 46(勝ち点15)-

9 ケメロヴォ 46(勝ち点13)▲

10 スルグト 46(勝ち点12)▼

11 クラスノヤルスク 47(勝ち点11)▲

12 ウファ 28(勝ち点7)▼

13 ウレンゴイ 28(勝ち点6)▼

14 オレンブルク 0勝10敗(勝ち点2) –

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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