gv-logo

春高2024

[イタリア21/22]窮地のペルージャがファイナル第3戦勝利 レオンがSP5本の活躍

  • 海外ニュース
  • 2022.05.10

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズンはいよいよファイナル。ルーベとペルージャのスクデット(リーグタイトル)争いは第3戦で決着…、とはならず!!

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■逆転で初勝利のペルージャ。「いいバレーボールができただけで十分」(ジャネッリ)

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《決勝R第3戦》ペルージャ 3-1 ルーベ

(24-26,25-19,25-18,26-24)

(現地5/8)

 ファイナル開幕から2連敗を喫し、窮地に立たされたペルージャ。ホームで迎えた第3戦は試合開始序盤からルーベのMBロベルランディ・シモン(キューバ)の高い打点からのクイックに太刀打ちできない。OHリカルド・ソウザ(ブラジル)、OHマーロン・ヤント(キューバ)の両エースにも得点を許し、第1セットを落としてしまう。

<レオン(左)とユアントレーナ(右)。キューバにルーツを持つ両雄がキャプテンを務める>

 

 厳しい出だしとなったが、第2セット以降はMBステファノ・メンゴッチ(イタリア)がシモンをマークし、決定機を与えず。切り返してはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が得点を重ねたほか、チームとしても計4本のブロックポイントをマークして、セットカウントをタイに戻す。

 

 第3セットは序盤こそ拮抗した展開となったが、11-12からペルージャはレオンのサービスエースを含む3連続得点で逆転。リードしたまま終盤に進むと、23-18からレオンが2本連続のサービスエースを決めて、セットを連取する。

 

<先発出場のメンゴッチはいぶし銀の活躍>

 

 続く第4セットは開始時からOPガビ・ガルシア(アメリカ/元・プエルトリコ)、OHジリ・コバル(イタリア)を投入してリズムを変えたルーベと終盤まで競り合い、先にセットポイントに到達されたものの、ペルージャがOHマシュー・アンダーソン(アメリカ)のアタックと相手のミスで3連続得点をあげて、待望の初勝利をあげた。

 

 ペルージャはレオンが両チーム通して最多5本のサービスエースを含む21得点、OPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)が3本のブロックポイントを含む13得点、アンダーソンが12得点と続いた。攻撃を操ったSシモーネ・ジャネッリ(イタリア)は「いいバレーボールができただけで十分。第3戦は終わりました。まだチヴィタノーヴァ(・マルケ/ルーベの本拠地)で試合ができるチャンスをつかんだので、その試合のことを考えたい」と兜の緒を締めた。

 

<移籍1年目のジャネッリ(右)。コッパ・イタリアに続く2冠目を手にできるか>

 

*****

◆《5位決定PO準決勝》ピアチェンツァ 3-1 ヴェローナ

(25-22,25-11,19-25,25-19)

(現地5/7)

 予選ラウンドを全勝で通過したピアチェンツァは第3セットこそ4本のサービスエースを許して落としたものの、終わってみればOPアディス・ラグンジラ(トルコ)とOHアーロン・ラッセル(アメリカ)が最多16得点と並んだほか、OHフランチェスコ・レチネ(イタリア)が4本のサービスエース、MBエドアルド・カネスキ(イタリア)が4本のブロックポイントをあげるなど、総力戦で試合を制した。

<ヴェローナのOPマッズ・エンセン(デンマーク/手前)をはね返したピアチェンツァ>

 

++++

◆《5位決定PO予選ラウンド》チステルナ 3-1 モンツァ

(15-25,25-20,25-22,26-24)

(現地5/7)

 ホームのチステルナは第1セットを大差で落としたが、第2セットだけで計5本のブロックシャットをあげて反撃。試合を通してOHジャコモ・ラッファエッリ(イタリア)とMBエリア・ボッシ(イタリア)が4本のブロックポイントで並んだほか、攻めてはOPペータル・ディリッチ(クロアチア)がチーム最多17得点をマークして逆転勝利に成功した。

 来季のCEVチャレンジカップ出場権が勝者に与えられる5位決定プレーオフの決勝は現地5月13日にピアチェンツァで実施される予定。

<攻撃でもアクセントになったチステルナのボッシ>

 

イタリア・セリエA

==プレーオフ/決勝ラウンド勝ち取り表==

ペルージャ●●〇 vs. ルーべ〇〇●

 

==5位決定プレーオフ順位表==

1 ピアチェンツァ 50(勝ち点14)

2 チステルナ 32(勝ち点10)

3 モンツァ 32(勝ち点9)

4 ヴェローナ 23(勝ち点6) ※セット率0.91

5 ミラノ 23(勝ち点6) ※セット率0.90

6 ターラント 05(勝ち点0)

 

==レギュラーシーズン最終順位表==

1 ペルージャ 222(勝ち点67)

2 ルーベ 195(勝ち点57)

3 トレンティーノ 177(勝ち点53)

4 モデナ 186(勝ち点51)

5 ミラノ 1311(勝ち点41)

6 ピアチェンツァ 1212(勝ち点37)

7 モンツァ 1113(勝ち点31)

8 チステルナ 1014(勝ち点30)

9 ヴェローナ 1014(勝ち点27)

10 ターラント 816(勝ち点26)

11 パドヴァ 915(勝ち点24)

12 ビーボ・ヴァレンティア 717(勝ち点22)

13 ラヴェンナ 024(勝ち点2)

 

==プレーオフ/準々決勝ラウンド勝ち取り表==

ペルージャ〇〇 vs. チステルナ●●

モデナ〇〇 vs. ミラノ●●

ルーベ〇〇 vs. モンツァ●●

トレンティーノ〇●〇 vs. ピアチェンツァ●〇●

 

==プレーオフ/準決勝ラウンド勝ち取り表==

ペルージャ●〇●〇〇 vs. モデナ〇●〇●●

ルーベ●●〇〇〇 vs. トレンティーノ〇〇●●●

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

【関連記事】

大塚達宣(パナソニック)ベストパンサー率は40%超え! ファイナルステージ進出へ重圧も楽しむ

「自分からいいですか?」前嶋悠仁が憧れの浅野博亮さんに聞きたかったこと

パナソニックパンサーズ 大塚達宣のジュニア時代を恩師が振り返る「チームを引っ張れる選手だった」

 

 

 

  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • 北海道インターハイ2023
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn