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文京学院大女高と共栄学園高の東京勢がベスト4に【第76回関東高等学校女子大会】

  • 学生バレー
  • 2022.06.14

関東大会女子は6月4日(土)、5日(日)に東京にて無観客で開催され、東京体育館での準決勝に進出したのは、地元・東京都の予選でベスト4に入った各チームだった

 

【写真】文京学院大女高と共栄学園高のフォトギャラリー

 

 下北沢成徳高と文京学院大女高の準決勝では、まず下北沢成徳高が第1セットを奪ったあと、第2セットは文京学院大女高が取り返し、セットカウント1-1で最終第3セットへ。昨年も大会を制した女王・下北沢成徳高に対し、そこでリードを奪ったのは文京学院大女高である。#3原田真緒や#8猪瀬里花子のブロックで得点を重ね、序盤は6~7点差を保っていた。

 

 下北沢成徳高は平均身長が高く、第一シードのためここまでの試合数も少なかった一方、文京学院大女高はサイズで劣ることもあり、機動力を生かすスタイルが持ち味。ラリーを制しながら勝ち上がり、優位に試合を進めてきたが、疲労もあってか相手レシーブに拾われるケースが徐々に増えてしまう。1本目を上げれば、高い二段トスでエースに託す下北沢成徳高が、#2古川愛梨や#3佐藤彩夏の強打でみるみるうちに迫ってきた。

 

 16点で追いつき、そのまま一気に抜き去った下北沢成徳高。文京学院大女高も#2田中咲樹や#4諸田亜美の得点で追いすがるが、最後は相手エースの猛攻を止められず、そのまま勝負は決した。

 

 しかし、敗れた文京学院大女高の吉田岳史監督は「ヘタすれば初戦敗退、と思っていた。子どもたちは1試合1試合耐えながら頑張って、(下北沢)成徳と試合ができるところまで残れたことは、大きな収穫」、そう話して選手たちの成長を称えた。「とにかく成徳が(東京で)ギュン、と抜ける形にならないように。きちんと着いていって、追い越すくらいの勢いで頑張らないと、やはり関東のレベルが下がってしまうと思うので」(吉田監督)。簡単には負けられない、という東京都ベスト4の心意気を示した。

 

 

 もう一つの準決勝では、八王子実践高と共栄学園高が激突した。実は今回、第14回アジアU18(ユース)女子選手権大会が6月6日(月)から行われた関係上、女子U18日本代表メンバーは関東大会に出場していない。ベスト4からは、下北沢成徳高1年の河俣心海、八王子実践高2年のインディグウェ シンディ 千想夢、そして共栄学園高1年の秋本美空が代表活動に参加していた。

 

 このうち184cmのインディグウェと、182cmの秋本がいずれもそれぞれのチームで最長身だったが、2人を除くメンバーで見ると、リベロを除く平均身長は八王子実践高が7cm以上上回っており、高さの差は一目瞭然。それでも共栄学園高の1年生コンビ、#5木村響稀(164cm)と#6宇都木乃愛(165cm)をはじめとした小柄なアタッカー陣はひるまず、果敢に強打を放って食い下がった。

 

 そうしてジュースの末に第1セットをもぎ取ったが、続く2セットは八王子実践高に奪われ、逆転で敗戦。共栄学園高はベスト4で大会を終えた。

 

 試合後の中村文哉監督は「2日目(ベスト8)には残らないだろう、と思っていたが、試合を重ねて勢いもついていた。小さいのに強気で、よく頑張っていた。弱いチームは緊張していたらダメ。(今のように)思い切りやらないと」。と話し、やはり収穫を感じていた様子だった。

 

 各校、代表メンバーも戻って臨むインターハイ予選は目前に迫っている。熱いシーズンは、この先も見逃せない。

 

 

女子準決勝

文京学院大女高 1-2 下北沢成徳高

(20-25、25-23、20-25)

 

共栄学園高 1-2 八王子実践高

(26-24、12-25、18-25)

 

文/豊野 堯 写真/中川和泉(NBP)

 

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