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美学を貫く身長190cm超えのエース 関東大会で輝いた日本代表の卵たち【第76回関東高等学校男子大会】

  • 学生バレー
  • 2022.06.25

 第76回関東高等学校男子大会がALSOKぐんまアリーナ(群馬)で6月4日(土)から5日(日)に行われ、習志野高(千葉)が11年ぶり4回目の優勝を飾った。上位校以外にも将来有望な選手は多い中、ここでは早稲田実高(東京)のエース新井琉之介を紹介

 

 新井には、エースとしての美学がある。「フェイントをしない。フェイントよりも、きつい場面で打ちきって、チームを盛り上げたいので」。1年生時からチームの命運を託されてきたことで、芽生えた思いだ。

 

 2回戦の土浦日大高(茨城)戦。身長191cmで、最高到達点340cmを超える打点から、広角に力強くたたき込んだ。しかし、1年生もコートに入る中、チームとしての経験不足をカバーできずにストレート負け。「厳しいときに、もっとチームを勇気付けられる一本が打てたらよかった」と悔やんだが、最後まで自分を曲げずに腕を振った。

 

 強い信念を持って試合に臨む一方で、正面突破では通用しないと痛感させられた試合があった。昨年の春高予選では、代表決定戦に進むも東亜学園高、東海大菅生高に敗れ、大舞台には届かず。「スパイクのコースが狭くて、このままでは勝てない」と感じ、テーマを持って打ち込んできた。「セッターにいろんなコースを打たせてもらうよりも、自分の意思で打ちたい。練習試合では今日はこのコースに打ち込む、と決めて取り組んでいます」。

 

 今大会の土浦日大高戦で見せた強烈なインナーへのスパイクはその証。「最近は体重を乗せてインナーに打てるように意識していました。コーチに(コートの)真ん中で跳んでもらって、それを避けながら勝負する練習をしていました」と日々の成果を発揮した。

 

 綿引亮太監督は「100本いいスパイクを打っても、大事な場面でちゃんと打てないと」と勝負どころでのミスを指摘するも、潜在能力の高さは認める。「スパイクとレシーブはまだまだだと思いますが、いちばんいいのはブロック。サイドですが、相手がよく見えていて、今の時点でも脅威になると思います」。コロナ禍で中止になったものの、2月に予定されていた全日本ジュニアオールスタードリームマッチのメンバーに選ばれており、スパイク面に限らず、高い将来性を評価されている。

 

 目指すは大塚達宣(早稲田大4年)や渡辺大昭(慶應義塾大2年)といったチームを勇気づけられるエース。目標に存在に近づくべく、6月26日(日)に行われるインターハイ都予選(ベスト4リーグ)での活躍を誓う。「自分がいることで、みんなを盛り上げられるようにしたい。絶対にインターハイに出たいです」。先頭に立って戦う姿で、仲間たちの背中を押す。

 

文・写真/田中

 

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