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駿台学園が中心の東京ら4都県が本戦へ 梅川監督「近年にない高いレベルの大会になりそう」【第77回国体関東ブロック大会(少年男子)】

  • 高校生
  • 2022.08.30

 

 

#5鈴木碧空(東京)

 

第77回国民体育大会関東ブロック大会(少年男子)は8月28日(日)に大会最終日を迎え、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京)でダブルエリミネーション方式による代表決定戦を行った。結果、東京都、神奈川県、山梨県、千葉県の各代表が、10月7日(金)〜10日(日)に宇都宮市清原体育館(栃木)で開催される本戦出場権を獲得した

 

【写真】第77回国民体育大会関東ブロック大会(少年男子)フォトギャラリー(15枚)

 

 東京代表は、インターハイベスト8の駿台学園高(東京)のメンバーを中心に、新井琉之介(早稲田実高)、鈴木碧空(東洋高)、原龍ノ介(安田学園高)が加わった選抜チーム。代表権を懸けた山梨県戦では、それぞれの武器がうまくマッチした。

 身長175㎝と小柄ながら、最高到達点330㎝を超える高い跳躍力を誇る鈴木は、躍動感のあるプレーでチームをけん引。190㎝の新井は、高いブロックだけでなく、豪快なスパイクも光った。梅川大介監督は、「能力が高く、2人が機能しているときはいいゲームができます。あとは、こういう舞台やうちのチームに慣れられるかというところですが、きょうはほんとうにいい活躍してくれたと思います」とたたえた。

 

 25−19で第1セットを危なげなく奪うと、第2セットは次々とメンバーチェンジ。3連覇を飾った第14回アジアU18(ユース)男子選手権大会でベストリベロ賞に選ばれた亀岡聖成ら守りが堅い選手を投入した。「2通りのチームで紅白戦をしてきました。高さで勝負するときはああいうチーム(第1セット)がいいと思いますし、守りが堅いチームであれば、ポカ(ミス)をしない選手たちがやるほうがいい」と柔軟な選手起用を見せ、本戦へ経験を積んだ。

 前日の群馬県戦を含め、2試合ともにストレート勝ちで関東ブロックを突破したが、全国には猛者が待ち受ける。指揮官は「インターハイの経験からすると、上位チームは大きな差がないと思います。近年にない高いレベルの大会になりそうで、非常に楽しみですね。いい準備をしたいと思います」と本戦へ意気込んだ。

 

 この日の第1試合では敗れたが、第3試合で出場権をつかんだのが山梨と千葉だ。

 

 日本航空高のメンバーに原丈人(日川高)を加えた山梨代表は、チームとして進むべき方向が見えてきた。

 今年1月の春高で優勝した昨年度のチームのような、粘り強い守りを起点としたスタイルを目指したが、前年より大型選手が多い影響もあり、つなぎの面で苦しんだ。関東大会、インターハイで2回戦敗退と結果を残せなかった。 

 

 だが、「インターハイで、十分この高さで(ブロックが)引っかかるなというイメージが、少しできてきて。サーブとブロックを持ち味にしたうえで、昨年までのレシーブを重視しよう」(月岡裕二監督)と夏場にサーブとブロックを追求。本戦出場権を懸けた埼玉県戦では、ブロックとレシーブから攻撃を組み立てると、U18日本代表の渡邉健の力強いクイックなどが決まり、ストレート勝ちを飾った。

 渡邉は「自分がいない間にチームは一回り大きくなってくれました。3年間で初めての本国体なので、いっぱい楽しみたいです。目標は日本一です」と声を弾ませた。

 

 

 そして、習志野高の単独チームの千葉県は、鈴木明典監督が「動きが硬くて、レシーブは足が動かない、スパイクは打ち切れない。うちの悪いリズムでしたね」と振り返るように、初戦で神奈川県にストレート負け。それでも茨城県戦では、得点源のアウトサイドヒッター吉原柊治や身長196㎝のミドルブロッカー小田周平だけに頼らない攻撃を展開した。

 

 その立役者の一人が、ミドルブロッカーの清水悠斗。「最後は(コートから)外れましたが、ある程度は仕事ができていたので。層の厚いバレーができそうだなと感じました。インターハイからここまで、いろんなスパイカーの色が出るようにコンビを組み直してきたことが試せました」と指揮官は収穫を口にした。

 6月の関東大会を制したが、インターハイはベスト8。春高での頂点を目指し、鈴木監督は「国体は初戦から全国トップクラスのバレーになります。これから総合力を上げていきたいです」と本戦までのレベルアップを誓った。

 

 

28日の試合結果

第1試合

★東京 2(25-19,25-14)0 山梨

★神奈川 2(26-24,25-22)0 千葉

 

第2試合

茨城 2(25-21,25-19)0 群馬

 

第3試合

★千葉 2(25-21,25-23)0 茨城

★山梨 2(25-21,25-18)0 埼玉

 

★が代表権獲得

 

文・写真/田中風太

 

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