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2022春高を彩ったヒロイン タピア・アロンドラ(古川学園)【月バレ2022年2月号・プレーバック】

  • 学生バレー
  • 2022.12.27

 

 

 第75回全日本高等学校選手権大会(春高)が、2023年1月4日(水)から東京体育館(東京都渋谷区)で開催される。

 前回大会、2年生中心のチームで臨んだ古川学園(宮城)はノーシードから共栄学園、下北沢成徳ら強豪との対決を乗り越えて決勝へ。しかし決勝では深澤めぐみ、深澤つぐみ擁する就実(岡山)に敗れて準優勝に終わった。その決勝でチーム最多36得点を決めたタピア・アロンドラ。月刊バレーボール(2022年2月号)では、当時の決勝で感じたことや誓いを語っていた。ここでは当時の記事を振り返る。(月刊バレーボール2022年2月号掲載記事を再編集したもの。本文は当時の内容のまま)

 

------以下、月刊バレーボール2022年2月号より------

 

タピア・アロンドラ(古川学園)

2年/ミドルブロッカー/身長195㎝/最高到達点315㎝/ドミニカ共和国

 

今大会で大ブレイク

「絶対に日本一、獲るから」と固く誓った

 

 タピア・アロンドラには自分の果たすべき仕事がはっきりとわかっていた。コートに立つ味方全員から“私たちのエースはあなた”という思いで託されるボールを打ちきることだ。

 ドミニカ共和国出身で留学生として古川学園に入学。1年目はケガの影響もあり満足にプレーすることができなかったが、2年目の今シーズンはミドルブロッカーとして堂々とレギュラーに名前を連ねると、大きな役割を担うことになる。体格と打点の高さを生かしたアタックを放ち得点を量産する姿は、ポジションもプレースタイルも異なるとはいえ、自身の憧れる母国女子代表のエース、ブライエリン・マルティネスとどこか重なって見えた。

 

 春高の県予選ではセンターエリアからの攻撃をメインとしていたが、大会本番ではブロード攻撃を炸裂させるなど、プレーの幅を広げることでチームに高い貢献度を示す。

 準決勝では下北沢成徳のブロックを打ち破ると、決勝ではチーム最多36得点の大健闘。「絶対にあきらめないで、しっかり点を決めるという仕事を頑張りました。自分のプレーはできたと思います」と笑顔を浮かべた。

 それでも当然、負けた悔しさに変わりはない。決勝を戦い終えて涙する先輩たちをその長い腕で抱きかかえると、タピアは何度も、こんな言葉を繰り返していた。

 

 「泣かないで、大丈夫。来年、絶対に日本一獲るから。応援していてね」

 

高い打点から得点を量産した

 

------

以上、月刊バレーボール2022年2月号を振り返った。

 

 タピア・アロンドラは全国大会デビューとなった2021年の北信越インターハイでベスト8。2022年に入って春高の前回大会と四国インターハイでは準優勝、古川学園単独チーム(宮城県)で出場した今秋のとちぎ国体では優勝と実績を重ねてきた。「うまくなりたいから」と進学を決めたドミニカ共和国からの留学生にとって最後の全国大会。前回大会で同じく悔しい思いをした熊谷仁依奈、阿部明音らチームメートとともに成長したチームで、タピア・アロンドラは前回大会後に立てた誓いを果たすことができるのだろうか。

 

 

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