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古川学園 悲願の春高優勝へ(前編)

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  • 2022.12.30

国体優勝も通過点 岡崎監督「国体で勝っても春高の過程」

 

 今季はインターハイ準優勝、国体優勝と結果を残し、1999年(※当時は古川商高)以来の優勝を本命視される古川学園高(宮城)。選手たちにとっては2年連続でセンターコートに立ちながら、あと一歩で頂点を逃してきた春高を前に、岡崎典生監督がこの1年の歩みをたどる。前編では、国体の優勝をたぐり寄せた決断を振り返る

  

 3年間待ち望んだ瞬間だった。タピア・アロンドラのブロックでビクトリーポイントが決まると、選手たちはコートに崩れ落ちた。今年10月の国体。昨年度の春高、今夏のインターハイと2度の準優勝を経験した選手たちにとって、初の全国大会のタイトルだった。実はその2ヵ月前、岡崎監督はある決断を下していた。

 

 今季のスタメンは、昨年度からエースの鈴木玲香(東北福祉大1年)が抜けただけ。3月に優勝した全国私立高等学校男女選手権大会(さくらバレー)では、身長196㎝のタピア・アロンドラ、阿部明音の両ミドルブロッカーが高い得点力を見せ、ライバルたちを圧倒した。

 

 1年生時から正セッターの熊谷仁依奈キャプテンも安定感を増し、まずは8月のインターハイで初のタイトルへ。そう思い描きながら、失セット0で決勝の舞台に駆け上がったが、青写真どおりにはいかなかった。タピア、阿部の両エースにトスを集めるも、徹底的なマークを打ち破れず、昨年度の春高に続き、あと一歩で涙を流した。その大会後、岡崎監督は阿部を中学まで本職だったアウトサイドヒッターにコンバートした。


 

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3年生になってポジションが変わるのは、なかなか大変なこと。今までの事例でもそうですが、レフトからミドルブロッカーはまだできる。でも、ミドルブロッカーからエースポジションに移るのはなかなか難しい。打ち方も違いますしね」

 すべては「春高で今年度の古川学園の完成形を見せたい」というゴールのため。そして、身長172㎝と決して長身とは言えない阿部の将来を見据えての決断だった。シーズン途中の異例の転向について、岡崎監督はこう付け加えた。

 「逆に言えば幸せなことですよ。高校時代に2つのポジションを任されて、そして日本一にチャレンジできる。その反面、プレッシャーや、人には言えない苦労もあると思いますが、そういうものをポジディブにとらえるのが阿部の素晴らしいところなので」

 

 指揮官のイメージどおり、阿部はその難しさを感じさせなかった。夏の敗戦からわずか2ヵ月で、スタイルを変えて全国の猛者と張り合った。ストレート側への強烈なスパイクで得点を重ね、安定したサーブレシーブでもチームを支えた。「インターハイが終わって時間がないなか、頑張ってくれて。エースとしてやり抜いてくれました」と岡崎監督はたたえた。

 

 

 

 そのコンバートはチームに好循環を生んだ。キャプテンの熊谷、副キャプテンの阿部が、セッター、そしてエースとして、「よりいいトスを」「よりいいスパイクを」とプレーでも高め合った。

 「セッターとスパイカーは相乗効果ですから。いいセッターはいいスパイカーを育てるし、いいスパイカーはいいセッターを育てる。お互いライバルとも言えます。ポジションは違うけど、チーム内にライバルがいると、やっぱり負けられません。お互いにとって、ほんとうに刺激になっています」(岡崎監督)

 

 

 

 その阿部に加え、「日本一になるための最大のポイント」と指揮官が挙げていたのがオポジットの南舘絢華。同級生では唯一の、3年生になってからのレギュラーで、公式戦を重ねるごとに経験を積んだ。タピア、阿部の二枚看板に加え、サウスポーが加わることは相手にとっての脅威。「その期待にちゃんと応えてくれて。だから国体で勝てたと思います」と岡崎監督が太鼓判を押す活躍もあり、12年ぶりの頂点をつかんだ。

 

 その優勝から2ヵ月。自信を深めるタイトルになったことは間違いないが、「国体で勝ったことは、実際あまり関係ないんです」と岡崎監督は笑う。

 「私もそうだし、選手たちもきっとそう。勝ったことはもちろんうれしいし、周りの人たちが喜んでくれるという変化はあるけど、春高の目標は1年前から決めています。国体で勝っても、その過程なので。

 去年は最後、あそこ(決勝)で超えられなかった。『相手のほうが時間をかけていたな』とか、『意識が高いな』とか日本一になるために足りないものがありました。そこに最後は挑戦しないといけません。『国体で勝った、燃え尽きた!』というのはまったくないですね」

 目指す舞台は、はっきりと見えている。

 

(後編へ続く)

 

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Players voice

日本一を目指すうえで、岡崎監督が「ものすごく気を使う」というのが、選手のコンディションづくり。それを支えるのがザムスト社の商品だ。今回は、主力2選手が着用するサポーターに迫る

 

サポーターなしでは

プレーできないほどの安心感

 

 

 高校まではサポーターをつけていませんでした。それまで練習は1日2時間しかなく、土曜日と日曜日が休み。いつもひざの調子がよかったですが、高校では毎日練習をしていると、体がどんどん重くなってケガをしやすくなりました。1年生のときもサポーターをしておらず、サイドステップのときにひざの骨(膝蓋骨)が横に動いてしまって。そのケガで3ヵ月半ほど練習を休みました。

 

 

 ですが、今このサポーターをつけていると、安心感がすごくあります。ひざが固定されていることで、骨がそんなに動かないので、怖さはなくなりました。また、これまではスパイクを何度も打つと痛みがありましたが、以前よりもそれがなくなりました。ジャンプしたあとに、ひざが引っかかる感じもありません。

 何もつけていないまま練習をしていたら絶対にケガをすると思うし、今はサポーターをつけていないと怖くてプレーができません。春高でもぜひつけたいと思っています。最後の大会はいろんなチームが古川学園を倒す気持ちでくるので、それに負けないように。必ず日本一を獲れるように頑張りたいです。

 

 

違和感がなくサポーターの

苦手意識を払拭

 

 

 これまでもサポーターをつけていましたが、「とりあえずつけていた」という感じで、補助されている感覚はありませんでした。そのため、スパイクを打って前重心になるときや、ひざを曲げ伸ばしするとき、ほかにも、ブロックでサイドに動いたり、レシーブでサイドステップする動作でも、痛みを感じることがありました。ただ、今のサポーターをつけてからは、しっかりひざのお皿を守ってくれて、サイドに動くのが怖くなくなったし、痛みも少なくなりました。


 

 転んだときに、ずれたりして直さないといけないので、これまでは正直サポーターをつけるのが苦手でした。でも、これは一度もめくれたことがありません。今までつけてきたサポーターのなかでいちばん好きです。テーピングを多く巻いて固定していたこともありましたが、これ一つで安心してプレーすることができます。つけているのを忘れるくらい違和感がないので、春高でも思いきってプレーすることができると思います。

 左利きで、右利きにはない技術があるので、そこをいちばん見てほしいです。今まで2年間、悔しい思いをしたこともあり、今年こそは日本一を獲りたい。今まで成長できたのは岡崎先生のおかげなので、先生にとっていちばん成長できた選手だと思われたいです。

 

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