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「あれはたまらなかったです」早稲田大 水町泰杜が憧れのクビアクと興じた一瞬の駆け引き

  • 編集部取材
  • 2023.05.25

 

 バレーボールの関東大学1部リーグ男子の春季リーグ戦で優勝を飾った早稲田大。キャプテンの水町泰杜は今年5月、第71回黒鷲旗全日本男女選抜大会(以下、黒鷲旗)でずっと憧れを抱いていたミハウ・クビアク(ポーランド)と対戦した。パナソニックパンサーズでプレーしたクビアクは2022/23シーズンかぎりでの退団が決まっており、ひとまずはこれが最後の直接対決でも。そこで繰り広げられた2人だけの駆け引きを、水町が試合後に明かした。

 

 

<水町泰杜(みずまち・たいと/身長181㎝/最高到達点339㎝/鎮西高〔熊本〕→早稲田大/アウトサイドヒッター>

 

 

今年の黒鷲旗大会2日目で実現

 

 52日、黒鷲旗は予選グループ戦2日目を迎えていた。大学枠で出場した早稲田大は大会4日目、つまり決勝トーナメント進出を目指して戦っていた。

 この日の相手はVリーグのパナソニックパンサーズ。格上の相手をどうやって倒すか。キャプテンの水町は“格上を倒すために自分たちがやるべきこと”を確認しつつ、同時に胸の高鳴りを感じていた。

「ちょっと意識はしていましたね。絶対にインナースパイクで点をとってやろう、という気持ちはありました」

 気持ちが高ぶっていたのは、ネットの向こうに憧れの存在がいたからだ。ミハウ・クビアク。ポーランド代表として長らく活躍し、今なお世界で指折りのプレーヤーだ。

 水町にとっては高校生の頃から恋焦がれた相手だった。

 

 

<パナソニックで2016/17シーズンからプレーしたクビアク>

 

「見ていてワクワクする。そんな選手になりたい」と水町

 

 それは、一目ぼれに近かった。水町は高校時代、画面越しに見たVリーグの試合で一人の外国籍選手に目を奪われた。

「全然知らなかったんですよ、高校に入ってからも。当時のVリーグでいえば、イゴール(・オムルチェン/クロアチア)の印象が強かった。

 ある試合でイゴールがいた豊田合成(当時)とパナソニックの試合を見たときに、背の低い外国人選手のプレーがめちゃくちゃうまくて!!  もうその一瞬で、全部持っていかれました。それがクビアクだったんです。そこから、どハマりしました」

 なぜ、惹かれたのか。

 水町自身、バレーボールは始めたときから、楽しくてしかたがないものだった。抜群の身体能力を生かしてチームではエースを務める中、バリエーション豊富なプレーを繰り出す一瞬に楽しみを見出していた。中学生の頃は助走時からフェイントをかけて一人時間差に入っていたし、高校生になってからはライト方面へのブロード攻撃に近いアタックを放つ場面もあった。どんな形でも1点は1点だ。その取り方について常に、イメージを膨らましていた。

「そういうのを考えて、実際にやるのはめちゃくちゃ楽しいですね。

 絶対に強打がくる、という勝負の場面でフェイントを出せる強さを備えていたり。そういう選手がいると、見ていておもしろいし、ワクワクするものがある。そういった選手になりたいんです」

 そう語っていた、高校時代の水町。その“ワクワク”させる存在の代表格が、クビアクだったのだ。

 

 

<同年代を代表する存在としてステップアップを続けてきた水町(写真⓺)。中学3年生時のJOC杯熊本県選抜にて>

 

 【次ページ】クビアクをまねてフェイクセットにトライしたことも

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