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御徒町台東中が最後に放った熱 “先輩越え”ならずも「ベストゲーム」と山﨑壱貴監督

  • 編集部取材
  • 2023.07.19

 

 バレーボールの第77回東京都中学校選手権大会(以下、都大会)が716日に開幕し、17日を終えて男女ともにベスト8が決まった。そこでは昨年に続いて全国大会出場を目指しながら、道半ばで夢破れたチームがいた。

 

 

台東区御徒町台東中男子バレーボール部

 

【ギャラリー】プレーもハートも熱かった!! 御徒町台東中男子バレーボール部〔15枚〕

 

都大会をベスト16で終えた御徒町台東中

 

 試合が終わった直後から、そしてもう次の試合が始まっているのに。御徒町台東中男子バレーボール部のキャプテン、野村勇輝はあふれる涙を抑えることができなかった。

 最後の夏、都大会はベスト16で敗退。昨年に続く全国大会への道のりは、ここでついえた。

 

「去年、全中(全日本中学校選手権大会)に連れていってもらって、自分たちも出たかったですし、勝って恩返しがしたかった。みんながディグを上げてくれて、けれども自分が打ちきれなかったり、拾いきれなかった。もっともっと決めていれば勝てたと思うので…」

 野村キャプテンは声をふりしぼる。そうして、仲間への思いを明かした。

「個性豊かなメンバーで、全然まとまりがなくて大変でした。でも、この仲間でよかったです」

 

 

都大会2日目、中学バレー最後の試合を終えて涙する野村キャプテン

 

 振り返れば1年前、御徒町台東中は身長187㎝のエースで令和4年度全国中学生選抜にも選ばれた江原修平を擁し、秋田で行われた全中に出場を果たした。当時の3年生たちは小学生からの競技経験者が多く、地力の高さがあったのは確か。それに比べると、今年のメンバーは中学からバレーボールを始めた部員が半分近くだった。

「全中にいった偉大な先輩たちに、ある意味で劣等感を抱きながら、それでもコツコツと頑張る3年生たちでした」(山﨑壱貴監督)

 

 公立校らしく、平日練習4日のうち、学校の体育館が使用できるのは2日だけ、それも1時間半程度だ。また週末も部活動の時間は半日と決められている。それでも、「新チームが始まって、いちばん最初にみんなで話し合って、意見が一致しました」とエースの鈴木晴也が振り返るように、目標はただ一つ。

 先輩たちを越えること、だった。

 

 野村キャプテンいわく、1学年上の“偉大な”先輩たちは「すごいけれど、自分たち以上にハチャメチャ」だったというが、「最後は一つになって戦っていてかっこよかった」と、その姿は映っていた。

 

 

ベスト8進出を懸けて、大森二中(コート右)に挑んだ

 

 

【次ページ】最後の夏、感情を爆発させる姿が見られた

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