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勝っても昇格のないVリーグ。2部チームが臨む今季の焦点と明かした胸の内の数々

  • V2・V3
  • 2023.11.17

 バレーボールのVリーグは2023-24シーズンが開幕し、1部(V1)から3部(V3)まで各カテゴリーの大会が各地で行われている(V3女子は1125日に開幕予定)。その今季は、24-25シーズンから「S-Vリーグ」がスタートするなどリーグ改革が控えるため、各カテゴリー間の入れ替え戦は実施されない。リーグを制したとしても“昇格の挑戦権”が直接的には付与されない、というわけだ。その特殊なシーズンを、下位カテゴリーのチームはどんな心境で戦っているのか。11月初旬、V2男子の大阪大会で各チームに話を聞いてみた。

 

11月11日~12日の大阪大会はクボタスピアーズ(奥)のホームゲームとして行われた

 

 

【ギャラリー】アイシン、北海道YS、富士通、クボタ V2男子 大阪大会の模様

 

チームもサポーターも幸せな気持ちに、を目指すアイシンティルマーレ

 

 極端に言えば、勝っても昇格なし。その逆も同じで、負けても降格はない。

 そんな23-24シーズンの位置づけは何なのだろうか? リーグ開幕を1週間後に控え、アイシンティルマーレはチーム全員でミーティングの場を設けた。キャプテンの水野将司が首脳陣に進言し、実現したものだという。

「明確にしてもらったほうが選手たちもわかりやすいかなと思ったんです。メリハリも生まれたでしょうし、結果的に目標もはっきりしました」

 

 そのミーティングを経て、今季リーグ戦に向けた姿勢は定まった。長嶋彰監督はこのように話す。

「今すぐとは言わずとも、いずれS-Vリーグを目指していくためには、このリーグ戦も消化試合にするのではなく、しっかりと結果を出す。上を目指すのだというアピールの土台にしていかなければなりません。その観点で、一試合も無駄にせず戦っていこう、と」

 

「いい雰囲気で、チーム全員が同じ方向を向いている」と長嶋監督(手前左)

 

 アイシンは21-22シーズンからVリーグに参戦。初年度にV3優勝を果たし、翌年はV2に昇格。母体企業のもとで運営される一方で、ジュニアチームを含めた選手育成や競技普及など地域に根差した活動に励んでいる。シーズン開幕前のミーティングではチームの方向性として「応援してくれる方々やサポーターたちと一緒になって、全員が幸せな気持ちになれるように。その姿をティルマーレが中心となってつくりあげるんだ」(長嶋監督)と確認した。

 

 その体現者として選手たちは、勝利を目指す。試合中には控えのメンバーも「アイシン」コールで雰囲気を盛り上げ、「一体感が生まれる。ほんとうにありがたい」と水野キャプテン。そんな姿に長嶋監督も「明らかに昨シーズンより一人一人が当事者意識を持っています。全員が『おれがやるんだ』という気持ちでいるのが見られます」とほほえむ。

 チームがいかに今シーズンを戦うのか。明確になっているからこそのアクションが、そこにはある。

 

ミドルブロッカーの水野キャプテンはリベロチェンジしても、ベンチで気持ちを押し出す

 

 

「優勝しなくてもいい、という考えにはなりません」(北海道イエロースターズの山田滉太)

 

 シーズンを前に、チームの方向性をはっきりと打ち出したのが北海道イエロースターズだ。前身の「サフィルヴァ北海道」から名称やロゴを刷新。そのリブランディングは、各チームの事業化を推し進めるS-Vリーグ参戦への“意思表示”と見てとれる。

 

 攻撃的なスタイルで臨み、チーム過去最高となる3位(V2)となった昨季を経て、「圧倒的チームワーク」をスローガンに掲げて臨む今季。浜崎勇矢監督は「V2というカテゴリー自体が今季で最後になるわけですから、絶対に優勝したい」ときっぱり口にした。自身は現役中に大分三好ヴァイセアドラーでV2優勝(16/17)を経験しているが、「監督としても」という思いで采配を振る。

 

ユニフォームの首元には新しいチームロゴがキラリ

 

 その指揮官の思いに応えるべく、移籍加入ながらエースとしてチームをけん引するのが山田滉太。今季の位置づけを語るその口調には熱がこもる。

「リーグのかたちが変わることは決まっていて、現状は次がどうなるかわかりません。ですが、たとえ来シーズンにチームが戦うステージが変わったとしても、そこで戦えるチームを目指す、という思いです。

 V2だから、入れ替え戦がないから、『優勝しなくてもいい』という考えにはなりません。もちろん今季のV2で優勝することで、チームとしてモチベーションを上げて、来シーズンに向かっていきたい」

 

 チームはホームで迎えた今季開幕週で連勝スタートを飾るも、翌週の大阪大会は2試合続けてフルセット負け。山田は悔しさをにじませた。

「自分に託された場面で決めきることができませんでした。そこで決められるようにならなければいけませんし、もっともっと高いレベルを目指さないと。

 来シーズンへ自信をつけるためにはパフォーマンスが大事になってきますし、最後を決めきれる選手になりたいです」

 持ち前のアタックセンスと跳躍力で、トップカテゴリーを沸かせてきた“小さな巨人”は強く誓った。

 

身長175㎝と小柄ながら最高到達点335㎝と抜群のジャンプ力を生かす山田

 

 

 

【次ページ】いま自分たちが立つステージでいかに戦うか、を明確にする富士通カワサキレッドスピリッツ

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