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夢の舞台 世界に響き渡るHIKOコール ~チェコリーグ初挑戦の今村貴彦~

  • 海外ニュース
  • 2023.11.23

“あとに何が残るか”によって今後の選択を

 

――今日の試合を終えての感想は?

「まずは3ポイントを取れて、ほっとしています。開幕戦からフルセットを一度もやっていない。こうやって雰囲気が悪いなかでも3-1でちゃんと勝ったのはすごくいいこと」

 

――途中交代の難しさもあった?

「常に準備はしているので、代わりに入ったら必ず何かしてやろうという思いはあります。途中交代に関しては慣れているので、そこはキャリアで勝負しようと思っています」

 

――日本のVリーグと違う、環境に関してはどう感じる?

「文句を言いたいことはいっぱいありますよ。でも、やらないなら帰ってください、と言われるだけなので。僕は帰るためにクラドノに来ているわけではないので、いかなる環境でもベストを尽くします。リカバリーや食事など、全部自己管理しなくてはいけません。他の選手は試合後にお酒や炭酸ジュースを飲んでいることもありますが、そこは流されることなくやっています。これまで自分のコンディションをつくってきたものがあるので、そこに沿ってやるだけです」

 

自分なりの意識でコンディションを整え、毎試合に臨む

 

――試合後のファンの反応や知名度の向上についてはどう感じている?

「もちろん第一は試合に勝つことですが、クラドノに所属しているので、しっかり盛り上げてクラドノに貢献していきたい」

 

――選手としての今後の目標は?

「今後のことを考える余裕はなくて、まず今の生活をどうするか。まずは試合に出て結果を残して、チームが勝つことがいちばん。そのあとに何が残るかによって、今後の選択をしていきたいですね。海外挑戦は1年で満足するのか、それとももっと高みへいきたいのか。まだ現時点では、日本では信じられないような毎日の出来事にびっくりしながら過ごしているだけです」

 

ファンに支えられて生きるプロ選手

 

食事も自分で。異国の地での買い物には慣れた?

 

――チェコ移籍のタイミングでファンクラブ(「ヒコセビ」)を開設した思いとは?

「今回、期限付きプロ選手という形で、バレーボール一本で今シーズン戦っていくと決めました。その選手としての生き方や生きざまをファンの方々に見て欲しいのと、コロナ禍の影響で(ファンとの)関わりが減ってしまっていたので、また身近に感じて欲しいと思っていました。ファンクラブを作ることで応援してもらい、僕は応援してきてもらった分を恩返しする。ファンクラブは力になっているどころか、ないと生きていけません。そういう世界で戦っています」

 

――日本から応援するファンにひと言お願いします

「何してんねん、って言われるかもしれないですけど、海外挑戦は昔からの夢でした。この夢を自分で口に出し続けて、やっとかなった海外挑戦だと思っています。これもファンの方々やパンサーズのスタッフの方々、パナソニックの社長や上司が動いてくれて、背中を押してくれて今の自分がいるので、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきます。プロ選手になったからにはファンの方々あっての選手なので、応援をパワーに変えて戦っていきます!」

 

チェコでのシーズンはまだ始まったばかり。クラドノもCEVカップに参戦しているため、勝ち進めば石川祐希選手擁するミラノ(イタリア)と対戦する可能性もある。

世界の大舞台で「HIKO」コールが鳴り響く日を期待せずにはいられない。

 

いまむら・たかひこ

1993年5月20日生まれ/身長193cm/日向学院高→中央大→パナソニック/アウトサイドヒッター

 

(取材/島原隼人)

 

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