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下北沢成徳高が全国二冠の祝賀会 内澤明未前キャプテン「大きな財産に」

  • 学生
  • 2024.03.19

下北沢成徳高(東京)が、昨年のインターハイ、国体の優勝を祝う祝賀会を、315日(金)に都内のホテルで開催した。集まった関係者、そして保護者とともに功績をたたえ合った

 

祝賀会に臨んだ下北沢成徳高の選手たち

 

【フォトギャラリー】下北沢成徳高祝賀会その他の写真

 

 コート上で見せる張り詰めた表情とは違い、この日は終始選手たちの笑顔が光った。豪華な料理に舌鼓を打ち、スクリーンで1年間の歩みを振り返ると、腹をかかえて笑い合う。その会場の一角には、トロフィーや表彰状がずらりと並んでいた。

 

 2023年度は全国のトップに君臨し続けた1年だった。リベロの内澤明未キャプテン以外のスタメンは2年生。平均身長177.2㎝の高いブロックと、エース・イェーモンミャら強力なスパイカー陣で圧倒し、インターハイを2年ぶりに制した。そして、東京都代表として臨んだ国体でも頂点へ。春高では決勝で就実高(岡山)に敗れて全国三冠とはならなかったが、ライバルから追われながらもすべての全国大会でセンターコートに立った。

 

 温かい空気に包まれた式の最後には、内澤前キャプテンが選手代表の謝辞を務めた。プレッシャーから、この1年間は「気持ちが追い詰められてしまう日々もありました」と振り返ったが、「結果だけではなく、自分たちが成長するという目的を重視する」という思いを胸に、全国二冠を成し遂げた。

 

 集大成の春高は準優勝。それでも、その信念がぶれなかったからこそ、「春高で決勝の舞台を戦って、最大限の力を発揮する難しさや、いざというときに力を発揮するためには、毎日の練習の積み重ねがいかに大切かを学ぶことができました」と前を向いた。「これらの経験は私たちにとって大きな財産となり、これからの人生につながる貴重なものとなりました。また、ここまでこられたのは、たくさんの人が支えてくださったおかげです」と力強い眼差しで語った。

 

謝辞を務めた内澤前キャプテン

 

 

 続けてあいさつをした伊藤崇博監督は「非常に頼もしかったのは、3年生を中心に自分たちでさまざまなことを考えて、いろんなことを運営してきた選手諸君です。そしてそれを支えていただいた親御さん方です」と感謝。新たなシーズンに向け、「どんなチームになるか非常に楽しみです」と期待を込めた。

 

 新チームは1月の都私立高等学校選手権大会、そして2月の都新人選手権大会と、ともに決勝で共栄学園高に敗れる悔しいスタート。思いを新たに、目標の全国三冠に挑む。

 

 

★新チームでキャプテン、エースを務めるイェーモンのコメント

「小学生、中学生のときも全国大会で優勝したことがなかったので、それを2回できたのは誇らしいです。改めてたくさんの方々が協力してくれているんだとすごく感じて、来年は三冠したいという気持ちになりました。

 コートに入るのは2年生が多かったですが、チームを支えてくれたのは3年生だったな、と(3年生が)卒業を迎えてから思うことが多くて。3年生にはほんとうに感謝しています。

 来年度はどんなときも揺るがず、勝ち続けるチームをつくりたいです。個人としてはプレー面でもっとできると思います。去年(23年度)も成長した1年でしたが、もっと成長して、キャプテンとしてもさらにチームを引っ張って、日本一のプレーヤーになります!」

 

 

食事を楽しむイェーモン(左)と後藤ビビアン愛音のエースコンビ。英気を養い、次のシーズンへ

 

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