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SVリーグ2024-25

初代Vリーグ王者フラーゴラッド鹿児島 小川貴史監督らメンバーが受け継ぐ三好院長の遺志

  • V男子
  • 2025.04.19

度重なる激闘を制して優勝を決めたフラーゴラッド鹿児島

 

 

 昨秋に幕を開けた新生Vリーグは男子の優勝決定戦が46日に船橋アリーナ(千葉)で行われ、昨季のV3王者フラーゴラッド鹿児島がヴィアティン三重を3-2で下して初代王者に輝いた。

 

フルセットの連戦を制してのタイトル獲得

 

 レギュラーシーズン(RS)西地区で2位だったF鹿児島は、330日に同会場で行われた準決勝にて、RS東地区1位の北海道イエロースターズと対戦。このときはRSMVPで、総得点とサーブ効果率においてリーグ1位というエース長友優磨主将を手のケガで欠くなか、代わりに入った坂元健人らが奮闘し、やはりフルセットで難敵を退けていた。

 

 この勝利に小躍りして喜んだのは、今季よりチームを率いる小川貴史監督。「会心の勝利でした。こういう試合はなかなか味わうことがないので。監督していてよかったな」と、持ち味を存分に発揮した選手たちをたたえつつも、「勢いだけでは勝てない」と最後の決戦を見据えていた。

 

 

左から山本悠平、藤原幸一郎、プレーオフMVPに選ばれた笠利真吾、レギュラーシーズンMVPの長友優磨主将、久保田雅人

 

 

 その1週間後、復帰した長友主将はスタメンで決勝のコートに入ったが、西地区1位のVT三重による厳しいマークとブランクの影響もあって、なかなか思うように活躍できない。2-1とリードしていた第4セット途中には両脚のけいれんでコートを離れたが、プレーオフMVPの笠利真吾ら思いをつないだメンバーの奮闘もあり、最後は2点差でフルセットを制した。

 小園康夫代表のもとに駆け寄ったあと、はるばる鹿児島からも多くのファンが駆け付けたスタンドに優勝を報告。笑顔に包まれていた小川監督は、この優勝までの過程である人に必勝を祈願していた。

 

 

現役時代の①小川監督。大分三好がまだ9人制で活動していた時代から在籍していた。手前左から2番目が三好院長

 

 

大分三好での思いを鹿児島につないで

 

「正直、お願いしました。『勝たせてください』と(笑)」。そう明かす、お願いした相手は昨年311日に亡くなった三好博さん。大分三好ヴァイセアドラーを立ち上げ、オーナー兼部長として私財を投じ、チームを支え続けた功労者である。

 小川監督は大分三好でプレーしたあと監督を経験し、昨季はチームディレクターを務めていた。「三好先生がお亡くなりになり、休部となりました。ですがこうしてチャンスをいただき、それがこういう舞台で花開いたというのは、僕としては『頑張れよ、勝ってもっと上にいけよ』と、三好先生に言われているのかなと思います」。感慨深げにそう語り、やはり大分三好から移籍した久保田雅人や森田元希とともに受け入れてもらった、鹿児島の多くの方々にも感謝を表していた。

 

 頼もしい選手、スタッフとともに輝かしい結果を歴史に刻み、来季のさらなるレベルアップを誓った小川監督。同時に、決勝で戦ったVT三重の山下晃をはじめ、多くのチームで今も成長を続ける元大分三好のメンバーたちの活躍にも目を細めていた。

 

 

昨季、三好院長が急死したあと大分三好(V2男子)は3月16日のシーズン最終戦に勝利。このときもフルセットだった

 

 

2024-25 V.LEAGUE MENVリーグ男子) プレーオフ試合結果

決勝(46日)

フラーゴラッド鹿児島 320-2525-2325-2320-2515-132 ヴィアティン三重

 

準決勝(330日)

フラーゴラッド鹿児島 327-2531-3325-2019-2516-142 北海道イエロースターズ

 

ヴィアティン三重 325-2325-2123-2525-191 埼玉アザレア(東地区2位)

 

チームは2025-26シーズンもVリーグ参戦が決定している。右端が小川監督

 

 

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