買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2025 千葉大会女子が7月9日(水)~13日(日)に千葉ポートアリーナ(千葉)にて行われる。第1週のオタワ(カナダ)、第2週の香港(ホンコンチャイナ)ラウンドを終え、6勝2敗の女子日本代表の注目選手たちの声をお届け。第1、第2週の全試合でスタメン出場した関菜々巳は、イタリアで感じた心境の変化や、3年後のロサンゼルスオリンピックに向けた意気込みについて語った
——ロサンゼルスオリンピックへ向け、新たな日本代表が始動しました。顔ぶれを見てどんな印象でしたか?
納得とびっくりと、半々でした。SVリーグもすべて見られていたわけではなかったですが、私なりに「そうだよね、選ばれるよね」という選手と「どんな選手なんだろう?」と思う選手と半々。でも、あらためてスタートしてみると納得のメンバーが選ばれているな、という印象に変わりました。
——関選手ご自身はイタリアで充実のシーズンを過ごしました。振り返ると?
ほんとうに「行ってよかった」と思うことばかりでした。チームメートのみんなも素敵すぎて、私はこのチームに全然貢献できなかった思いしかないのに、みんなは「来年はもっと輝いて。あなたはそれに値する人だよ」って。ほんとうにうれしかったし、そりゃあ泣いちゃいますよね(笑) 泣かないつもりだったのですが、無理でした。
——イタリアでお話をうかがったときも「楽になった」と話していました
バレーボールを楽しむことの大切さを学びました。でも「エンジョイ」とは違いますね。楽しみながら勝ちたいし、結果を残せるチームをつくりたい。正直に言えば、あまり試合に出られていないからプレーの面では自分がほんとうに成長したのかわからない。不安もあります。でも「こういう考え方があるんだ」とか、今までの固定概念は自分の正解でしかなくて、他の人から見れば違う正解もある。それを実感して、体感できたのはほんとうに大きな変化だと思いますね。東京からパリへ向かうときも燃えていましたが、今は楽しみがすごく強いです。
——フェルハト・アクバシュ監督に対しての印象は?
イタリアで一度会う機会があって、去年までのチームでよかったところ、もっと改善したほうがいいと思うところをそれぞれ聞かれて、私は「コミュニケーションが大事だと思う」と伝えました。日本の監督はあまり言わずに外から見ていることが多いですが、向こうでは練習やミーティングからガツガツ来る。何もわからない状態だったら戸惑うかもしれないです、でも、イタリアで外国人の監督と一緒にやってきた経験は大きいと思っています。
——3年後のロサンゼルスオリンピックに向けて、どんな自分になっていたいですか?
土台がなければ上に積み上げることはできないと思っているので、オリンピックでメダルを取るためにも、どれだけ土台を広げられるか。この1年が重要で大事だと思っています。若い子たちは伸びていくだろうし、それぞれがどれだけ可能性を広げられるか。その中で“私は普通に立っている“、そういう存在でありたいですね。誰もが「そりゃあ関は(コートに)立つよね」と思われるようになりたいし、それに値する人間になれるよう3年間を楽しみながら、成長しながら歩んでいきたいです。
関 菜々巳 せき・ななみ
ブスト・アルシーツィオ(イタリア)所属
1999年6月12日生まれ
身長171㎝/最高到達点284㎝
柏井高(千葉)→東レ→コネリアーノ(イタリア)
セッター
取材/田中夕子
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