石川真佑インタビュー「勝つ喜びを感じられるのはとても幸せなこと」【女子日本代表 VNL千葉大会へ】
- 女子日本代表
- 2025.07.09
イタリア・セリエAでの2シーズンの経験も礎に、キャプテンとして初めて女子日本代表を率いる【写真:山田高央】
買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2025 千葉大会(女子大会)が7月9日(水)~13日(日)に千葉ポートアリーナ(千葉)にて行われる。第1週のオタワ(カナダ)、第2週の香港(ホンコンチャイナ)ラウンドを終え、6勝2敗の女子日本代表の、注目選手たちの声をお届けする。今季からキャプテンに就任した石川真佑の、3年後に向けた思いとは
――今年の日本代表では初めてキャプテンに任命されました
今まで素晴らしい先輩方が築き上げてきてくださったものがあり、日本代表としての自覚や責任をとても感じます。プレッシャーとは感じていませんが、まずはしっかりと自分のプレーをしたうえで、いいチーム、勝てるチームをつくっていければいいなと思っています。
――今年の登録メンバーにはたくさんの若い選手や、日本代表初選出の選手もいます
私はこれまでたくさんの経験をしている分、いろいろなことを周りに伝えていきたいと思っています。言葉で伝えることは大事ですが、それだけでなく、行動で示さなければ伝わらないこともあります。コートの中でも外でも、一緒に行動することで感じてもらえる、気づいてもらえることがあればと考えています。
――2021年の東京、昨年のパリと二度のオリンピックを経験されている数少ない一人です
東京は私にとって初めてのオリンピックでしたが、無観客ということでちょっと違った雰囲気がありました。私自身のプレーもまだまだだなと感じる試合がたくさんあり、正直、何もできなかったな、と。でも、今はあのときの自分とは違います。東京オリンピックを経験したことで、もっと成長したい、成長しなければいけないという思いもあって、イタリアでプレーすることを選択しました。
イタリアと対戦したVNL香港大会。相手の高いブロックをかわして、見事にスパイクを決めた【写真:Volleyball World】
――イタリア・セリエAでは2シーズンを過ごされました
2年目は、よりレベルの高いチーム(ノヴァ―ラ)でプレーすることができ、とても充実したシーズンでした。オフェンス面では、高いブロックに対する打ち方や、コースをしっかり打ち分けて点を取ることなどが上達を実感している部分です。また、私は攻守ともにできなければならないポジションですが、ディフェンス面では前衛でも後衛でもしっかりチームに貢献できたと思っています。
あと、勝負どころではやはり気持ちの強さが大切。チームが一つになって勝ちにいく姿勢というものを、ノヴァ―ラでプレーしていて強く感じました。
――ヨーロッパの強豪クラブが競い合うCEVカップでは、イタリアに行かれてから初のタイトルを獲得されました
素直にうれしかったですし、もっと上を目指したいという気持ちも沸きました。この結果があることで、今こうして頑張ることができていますし、喜びを感じられるのはとても幸せなことだなと思っています。
――3年後にはロサンゼルスオリンピックが控えています
オリンピックは、やはりほかの大会とは全然違います。いつもは捕れるボールが捕れなかったり、簡単に取れるはずの1点を取るのがほんとうに難しい。プレッシャーの感じ方、相手の勝ちに対する気持ちの強さ、そういったものがオリンピックは違ったな、と。そこに、自分たちがいかにチームとして一つになって向き合っていけるか。それを追求するのが今年のネーションズリーグであり、世界選手権であると思っています。
石川真佑 いしかわ・まゆ
ノヴァ―ラ(イタリア)所属
2000年5月14日生まれ
身長174㎝/最高到達点300㎝
下北沢成徳高(東京)→東レ→フィレンツェ(イタリア)
アウトサイドヒッター
取材/村山純一(編集部)
VNLに臨んでいる女子日本代表選手のインタビューや対談などが掲載された
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