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小島満菜美インタビュー「ここぞの場面で気持ちを上げられるように」【女子本代表 VNL千葉大会へ】

小島満菜美【Photo:山田高央】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2025 千葉大会女子が7月9日(水)~13日(日)に千葉ポートアリーナ(千葉)にて行われている。すでにファイナルラウンド進出を決めている女子日本代表の、注目選手たちの声をお届け。2024-25シーズンは自身初めての海外(LOVBソルトレーク〔アメリカ〕)でプレーした小島満菜美は、日本のファンの前で進化した姿を見せられるか

 

 

小島満菜美【Photo:山田高央】

 

 

――アメリカのLeague One Volleyball(LOVB)では、年間最優秀リベロ賞に選ばれました

 びっくりですよね(笑) チームとしてはあまりいい結果ではなかったので(5位)、まさか賞をいただけるとは思っていなくて。すごくうれしかったです。

 

 今回初めて海外でプレーして、その高さやパワーを間近で経験できたことはよかったです。でもその反面、細かいところまで追求したり、100%のパフォーマンスを出すためにやり続ける忍耐力は日本人の強みだな、とあらためて感じることができました。

 

――日本とアメリカのバレーボールの違いは感じましたか?

 日本は高さがない分、あえてスパイクを抜かせて拾う、という戦術がありますが、基本的にアメリカはブロックが主導。ブロッカーが(ここに打ってくると)わかったら手を動かすスタイルです。だから、アメリカではここに抜けてくると思って構えていても、(味方ブロッカーの)手が出てくるので、それに対しての反応をしないといけませんでした。ボールの待ち方を変えないといけなかったのは、これまでとの大きな違いでした。

 

 もちろん日本でもブロッカーがかける(手を動かす)こともありますが、アメリカの選手は体が大きくて、日本以上にその場面が多かったです。ボールに当たってから動くスキルを身につける必要があったので、そこはとても勉強になりました。

 

――日本代表にはどんな経験を還元したいですか?

 同じチームにオリンピックに出たメンバーが何人かいましたが、その選手たちは、「ここぞ」というときのギアの入り方が違って、それは日本人選手も見習うべきだと思いました。いつでも変わらず、まじめにコツコツ取り組む日本人選手に比べて、海外の選手は正直波があることもあります。でも、いいときのパフォーマンスの出し方、気持ちの持っていき方はほんとうにすごかったです。

 

 常に高い意識を持ち続けることも大事ですが、それに加えて「ここぞ」という場面で気持ちを上げられるようになれば最強のはず。個人として身につけたいし、チームとしてもそうなっていけたらと思います。

 

――3年後のオリンピックに向けては、どんなイメージを持っていますか?

 小島は一つ抜けている、というか。自分がいることで安心したり、みんなが伸び伸びとできるような環境づくりができる選手になりたいです。心をすべて開くことは難しいと思いますが、ここぞというときに相談したいと思われるようにしたいですね。

 

 

#4石川真佑とハイタッチする小島。ムードメーカーとしてもチームに与える影響は大きい【Photo:Volleyball World】

 

 

こじま・まなみ

1994年11月7日生まれ/身長158㎝/最高到達点269㎝

市立船橋高(千葉)→青山学院大→NEC→LOVBソルトレーク(アメリカ)所属

リベロ

 

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