買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2025 千葉大会女子が7月9日(水)~13日(日)に千葉ポートアリーナ(千葉)にて行われている。すでにファイナルラウンド進出を決めている女子日本代表の、注目選手たちの声をお届け。昨年のパリオリンピックを経験した宮部藍梨は、そこでの学びを胸にチャンレンジを続ける
――4年連続で日本代表に選ばれました
個人としては、初めて日本代表の監督が変わる経験をしました。私は(アウトサイドヒッターから転向し)正規のミドルブロッカーではないため、みんなにとって当たり前ではないことはできる一方で、当たり前のことができるかと言われればそうではない部分もあります。そこが監督によって合う、合わないがあるので、自分が今年もその場(日本代表)にいるのかはあまり自信がありませんでした。選ばれたと知ったときは、すごく喜んだというよりは、今年も評価してもらえてありがたいという気持ちでした。こうやって選ばれることは当たり前ではないし、期待されていることに感謝しています。
――昨年はパリオリンピックを経験しました。あの大舞台で力を出すためには何が必要だと感じましたか?
昨年のVNL(ネーションズリーグ)で2位になって、自分たちが戦えることは証明できたと思います。でも、その高めてきたものを持て余したというか、オリンピックという極限の状態でそれを出しきれなかった。どれだけすごい武器を持っていても、それを使いこなせなければ意味はないですよね。もちろん技術も高めていきたいですが、そういった状態になったときに、いかにチームとして結束して戦っていく気持ちを持ち続けられるかが大事だと思います。
海外のチームはいわゆるベテランやレジェンドといった、精神的にも頼れる柱がチームに何本もありますが、オリンピックのときの私たちはそうではなかった。1本、また数本という柱に頼ってしまって、崩れた部分があったのかなと思います。それぞれが強くなって、チームに強い柱がいっぱいないといけません。
個人のことで言えば、どれだけ頑張ってもこれまでの(ミドルブロッカーとしてプレーした)年数を多くすることはできないので、周りの選手を経験値で上回ることはないと思います。でも、ずっとミドルブロッカーではなかったからこそ、ほかの選手にはない考えや視点もあるはずです。そういった部分で、いい意味で周りと差別化することにフォーカスしたいです。
パリまでは3年間の準備期間で間に合わないところもありましたが、(ロサンゼルスオリンピックに向けて)4年間あるので。プレーでできることを増やすというよりは、その一つ一つの精度を上げることにフォーカスしたい。今年も変わらず、いろんなことにチャレンジし続けたいです。
みやべ・あいり
1998年7月29日生まれ/身長181㎝/最高到達点313㎝
金蘭会高(大阪)→サウスアイダホ大→ミネソタ大(ともにアメリカ)→ヴィクトリーナ姫路所属
ミドルブロッカー
VNLに臨んでいる女子日本代表選手のインタビューや対談などが掲載された
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