サイトアイコン 月バレ.com【月刊バレーボール】

秋本美空がドイツ1部へレンタル移籍 世界のトッププレーヤーへの一歩

会見に臨んだ秋本。ネーションズリーグではファイナルラウンドでもコートに立った

会見に臨んだ秋本。ネーションズリーグではファイナルラウンドでもコートに立った

 

 

「もっと世界で通用する選手に」

 

 国内トップリーグ、大同生命SV.LEAGUE女子に所属するヴィクトリーナ姫路は、日本代表の秋本美空がドイツのドレスナーSCにレンタル移籍すると81日に発表。都内で記者会見を開き、秋本は「海外で経験を積んで、すべてのプレーで成長したい」と意気込みを語った。

 

 ドレスナーSCはドイツ・ブンデスリーガ1部に所属し、これまでドイツリーグ6回、ドイツカップ7回、スーパーカップ1回、そしてCEVチャレンジカップ1回の優勝を誇る強豪。ヨーロッパの中でも特にドイツリーグは若手の育成に定評があるといい、会見に同席した株式会社姫路ヴィクトリーナの上原光徳社長は、「決定においては、姫路のアヴィタル・セリンジャー監督ともしっかり話をしました。確かに秋本選手が姫路にいないのは、ファンとしても残念なところ。ですが、秋本選手は日本の宝です。秋本選手が世界のトッププレーヤーに成長すること。これを第一の目標にしていて、我々クラブとしても、この先にある世界クラブ選手権で優勝することを目指す第一歩になります」と移籍に至る経緯を説明した。

 

 緊張の面持ちで会見に臨んだ秋本は、「高校を卒業して海外に挑戦したいという気持ちがありました。今回、日本代表の試合などを通して、もっと世界で通用する選手になりたいと思いました」と決意。母・大友愛さんの後押しもあったといい、「『早いうちに経験したほうがいい』と言われたので、いろいろなことをたくさん経験して、強くなって帰って来られるように頑張ります」と覚悟を口にした。

 

 

ドイツでの成長に期待がかかる

 

 

 契約期間は202581日から2026531日まで。822日からはじまる2025女子世界選手権大会が終わると、少し休養をとってからドレスナーSCに合流するという。すでに英語の勉強を始めており、食事など生活面に関しては「クラブと連携を取りながら、できるだけサポートしていきたい」と上原社長。

 

 春高優勝で幕を開けた2025年、ヴィクトリーナ姫路への加入、日本代表デビューと着実に階段を登ってきた秋本は「ネーションズリーグは悔しい結果になった。この期間に出たチームの課題を改善し、世界選手権では優勝できるように頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。

 

 

株式会社姫路ヴィクトリーナの上原社長(左)と

 

取材/岩本勝暁

 

■秋本美空が衝撃の告白「最高到達点316㎝」 同期たちの反応は?【ヴィクトリーナ姫路のルーキー 秋本美空、河俣心海、矢田和香インタビュー(前編)】

■温かいチームで目指すは3人でのスタメン【ヴィクトリーナ姫路のルーキー 秋本美空、河俣心海、矢田和香インタビュー(後編)】

【女子日本代表特設サイト】

■女子日本代表 ファイナルラウンド開催国ポーランドに善戦も及ばず4位で大会終了

■女子日本代表 ブラジルとの再戦も惜敗 ポーランドとの3位決定戦へ

モバイルバージョンを終了