令和7年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会（中国インターハイ2025）女子は、準決勝と決勝が8月9日（土）にジップアリーナ岡山（岡山）で行われ、金蘭会（大阪）が2年連続4回目の優勝を果たした。
準決勝では連覇を目指す金蘭会と、初のベスト4入りを果たした静岡県富士見（静岡）が対戦。両チームはさくらバレーの準々決勝で対戦し、そのときは金蘭会が勝利していた。第1セットは序盤に流れをつかんだ静岡県富士見が先行。金蘭会が立て直して同点に追いつくと、そのあとは互いに譲らずジュースにもつれ込んだが、最後は金蘭会が押しきって先取。続く第2セットは金蘭会が序盤から流れをつかみ、粘りを見せる静岡県富士見に点差を詰められながらも、逆転は許さず決勝へと駒を進めた。
もう一方の準決勝は、九州大会二冠の福岡女学院（福岡）と、前回大会準優勝の就実（岡山①）が対戦。第1セットは終盤まで競り合う展開が続いたが、福岡女学院が抜け出して先取。続く第2セットも中盤までは接戦となったものの、福岡女学院が就実を引き離して連取し、初の決勝進出を果たした。
決勝では今大会いずれもセットを落とすことなく勝ち上がってきた金蘭会と福岡女学院が対戦。第1セットは立ち上がりの連続得点で流れをつかんだ金蘭会が先行。中盤に同点に追いつかれるも、再び突き放してセットを先取した。続く第2セットも立ち上がりから主導権を握った金蘭会が、そのまま押しきり連取。第3セットは、あとがなくなった福岡女学院が序盤から強力なサーブとブロックで得点を重ねてリードを奪った。中盤に連続失点を喫して同点に追いつかれたものの、ジュースにもつれ込んだ接戦を競り勝ち、セットを奪い返した。第4セットは立ち上がりから連続得点をあげた金蘭会が主導権を握る展開に。福岡女学院も粘り強く食らいつき、追い上げを図ったが、金蘭会が逆転を許さず、2年連続4回目の優勝を飾った。
8月9日の試合結果は下記の通り。
【中国インターハイ2025／8月9日試合結果】
＜会場（岡山）＞
ジップアリーナ岡山 A、D、特設コート
■決勝
[特設コート]
金蘭会（大阪②） 3-1 福岡女学院（福岡）
（25-22、25-16、24-26、25-20）
■準決勝
[Aコート]
金蘭会 2-0 静岡県富士見（静岡）
（26-24、25-18）
[Dコート]
福岡女学院 2-0 就実（岡山①）
（25-22、25-20）
＜女子結果＞
優勝 金蘭会（大阪②）
準優勝 福岡女学院（福岡）
3位 静岡県富士見（静岡）
就実（岡山①）
個人賞の受賞者は以下の通り。
【女子ベスト6表彰選手】
氏名／学校名・学年／身長／ポジション
馬場柚希／金蘭会3年／180cm／MB・OH
德元菜々美／金蘭会3年／172cm／OH
萩原千尋／福岡女学院3年／170cm／S
木築紗良／福岡女学院3年／172cm／OH
福元さやか／静岡県富士見3年／170cm／OH
仙波こころ／就実3年／160cm／L
【女子優秀選手】
竹原優里奈／札幌大谷3年／174cm／OH
本間陽菜乃／札幌大谷2年／168cm／OP
澁谷美穂／古川学園3年／168cm／OH
中川いちの／古川学園3年／183cm／MB
窪田倖叶／八王子実践3年／168cm／S
横溝采美／文京学院大女3年／157cm／L
マクアリスターアイリーン心寧／横浜隼人3年／179cm／OH
佐々木結愛／横浜隼人2年／166cm／OH
山田夏未／日本航空石川3年／175cm／OH
馬淵天怡／東京都市大塩尻3年／177cm／MB
福元さやか／静岡県富士見3年／170cm／OH
鈴木真優／静岡県富士見3年／176cm／MB
曽根くらら／静岡県富士見3年／159cm／L
岸本爽来／三重2年／174cm／OP
馬場柚希／金蘭会3年／180cm／MB・OH
德元菜々美／金蘭会3年／172cm／OH
丹山花椿／金蘭会3年／172cm／OP・S
畠山紗也／銀河学院3年／177cm／MB
平家爽渚／誠英3年／172cm／OH
萩原千尋／福岡女学院3年／170cm／S
吉田朱李／福岡女学院3年／170cm／OH・OP
木築紗良／福岡女学院3年／172cm／OH
岡 紗津貴／西彼杵1年／174cm／MB
忠願寺莉桜／東九州龍谷2年／182cm／OP
藤﨑愛梨／東九州龍谷3年／166cm／OH
比留間美晴／就実3年／175cm／MB
牛田音羽／就実3年／180cm／MB
石田 恵／就実3年／173cm／OH
仙波こころ／就実3年／160cm／L
妹尾舞陽日／玉野光南3年／168cm／OH
【女子リベロ優秀選手】
岡 日和／金蘭会3年／152cm／L
賀川咲穂／福岡女学院1年／155cm／L
※ポジション表記：OH＝アウトサイドヒッター、OP＝オポジット、MB＝ミドルブロッカー、S＝セッター、L＝リベロ
■女子大会の頂点へ 夏の連覇を狙う金蘭会高などベスト４進出チームの戦いを振り返る【中国インターハイ2025】
■女子2日目（8/7）決勝トーナメント1、2回戦全23試合の結果【中国インターハイ2025】
■地元インターハイに臨む就実高を豪華OGが激励 西畑監督は「今までやってきたことを全部出す」
■福岡女学院高 佐々木美紗惠が3年目につかんだレギュラーの座。「最高なんです。千尋のトスを打てるだけで」と涙する、セッターとの絆
■予選グループ戦
【第1組】
三重（三重） 2-0 近江（滋賀）
盛岡誠桜（岩手） 2-0 知念（沖縄）
近江 2-0 知念
【第2組】
鹿児島女（鹿児島） 2-0 日ノ本学園（兵庫）
古川学園（宮城） 2-0 細田学園（埼玉）
細田学園 2-0 日ノ本学園
【第3組】
城南（徳島） 2-1 新発田商（新潟）
川崎橘（神奈川②） 2-0 銀河学院（広島）
銀河学院 2-1 新発田商
【第4組】
静岡県富士見（静岡） 2-0 西彼杵（長崎）
青森西（青森） 2-0 東海大付甲府（山梨）
西彼杵 2-0 東海大付甲府
【第5組】
東京都市大塩尻（長野） 2-1 横浜隼人（神奈川①）
開智（和歌山） 2-0 秋田北（秋田）
横浜隼人 2-0 秋田北
【第6組】
敬愛学園（千葉） 2-1 米沢中央（山形）
福井工大附福井（福井） 2-0 奈良女（奈良）
奈良女 2-0 米沢中央
【第7組】
八王子実践（東京①） 2-0 高知中央（高知）
玉野光南（岡山②） 2-0 鳥栖商（佐賀）
鳥栖商 2-1 高知中央
【第8組】
札幌大谷（北海道） 2-0 岐阜一（岐阜）
誠英（山口） 2-1 松山東雲（愛媛）
松山東雲 2-0 岐阜一
【第9組】
熊本信愛女学院（熊本） 2-0 鳥取城北（鳥取）
土浦日大高（茨城） 2-0 富山一（富山）
鳥取城北 2-0 富山一
【第10組】
豊川（愛知） 2-1 日南学園（宮崎）
郡山女大附（福島） 2-1 高崎女（群馬）
日南学園 2-0 高崎女
【第11組】
福岡女学院（福岡） 2-0 高松商（香川）
文京学院大女（東京②） 2-0 京都橘（京都）
京都橘 2-0 高松商
【第12組】
日本航空石川（石川） 2-1 安来（島根）
東九州龍谷（大分） 2-0 國學院大栃木（栃木）
安来 2-0 國學院大栃木
■決勝トーナメント1回戦
敬愛学園 2-0 盛岡誠桜
福岡女学院 2-0 安来
熊本信愛女学院 2-1 開智
京都橘 2-1 川崎橘
松山東雲 2-0 鳥栖商
福井工大附福井 2-0 日南学園
東京都市大塩尻 2-0 近江
■2回戦
西彼杵 2-0 鳥取城北
三重 2-1 城南
日本航空石川 2-0 青森西
文京学院大女 2-0 豊川
八王子実践 2-0 奈良女
横浜隼人 2-0 細田学園
札幌大谷 2-0 郡山女大附
東九州龍谷 2-0 熊本信愛女学院
古川学園 2-1 土浦日大高
銀河学院 2-0 玉野光南
誠英 2-0 福井工大附福井
金蘭会（大阪②） 2-0 敬愛学園
福岡女学院 2-0 大阪国際（大阪①）
就実（岡山①） 2-1 京都橘
静岡県富士見 2-0 松山東雲
東京都市大塩尻 2-1 鹿児島女
■3回戦
金蘭会 2-0 西彼杵
福岡女学院 2-0 三重
東九州龍谷 2-0 日本航空石川
就実 2-0 文京学院大女
横浜隼人 2-0 銀河学院
札幌大谷 2-1 東京都市大塩尻
静岡県富士見 2-1 八王子実践
古川学園 2-0 誠英
■4回戦
金蘭会 2-0 横浜隼人
福岡女学院 2-0 札幌大谷
静岡県富士見 2-0 東九州龍谷
就実 2-0 古川学園
■準決勝
金蘭会 2-0 静岡県富士見
福岡女学院 2-0 就実
■決勝
金蘭会 3-1 福岡女学院
