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石川祐希主将「自分たちの現状を知れたのはプラス」 帰国した男子日本代表は敗戦から前を向く

今年度の国際大会を終えた(左から)宮浦、石川祐希主将、髙橋

 フィリピンで行われている2025男子バレーボール世界選手権での試合を終えた男子日本代表が918日に帰国した。表彰台に立つことを目標にしていたが、ネーションズリーグ(VNL)でベスト8、世界選手権では予選グループG組で12敗の3位と、決勝トーナメントに進めず。悔しさを胸に、チームは今年度の活動を終えた。

 

 

今年度の国際大会を終えた(左から)宮浦、石川祐希主将、髙橋

 

 

思うように結果を出せなかった世界選手権

 

 3年後のロサンゼルスオリンピックを目指す戦いの幕開けとなった今シーズンは、満足いく結果を残すことができなかった。石川祐希主将も「これも僕たちの力ですし、受け止めなければならない」と責任を痛感。今年度から指揮を執るロラン・ティリ監督からは「非常によかった、頑張ってくれた」と言葉をもらったそうで、「1年目は監督に適応することを心がけていたので、2年目からは僕たちの要求なども含めて合わせていきたい」とチームは発展途上であることを語った。

 

 

終始、厳しい表情で取材に応じた石川主将

 

 

髙橋、宮浦がそれぞれ感じた自身の課題

 

 世界選手権の3試合でスタメンを務めた髙橋藍は、チームの仕上がりについて「正直に言うと、世界選手権前から少し不安があった」と明かした。練習や試合での雰囲気にもどかしさを感じつつ、「自分を含めて経験ある選手は、1点の取り方や雰囲気を締めるといったことをチームに共有しなければならない。それができなかったことが心残り」と反省。同じくスタメンだった宮浦は「メンタル面での準備など、一プレーヤーとしての立ち振る舞いが足りない」と反省しながらも、来月から始まるSVリーグに向けて「結果にこだわりつつ、長期的な成長を見据えていきたい」と活躍を誓った。

 

 

攻撃の軸を担った宮浦。2025-26シーズンは新天地ウルフドッグス名古屋でプレーする

 

 

 来年はアジア選手権が控えており、そこで優勝すればロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得することができる。「変えていきたいというか、変わるので、絶対に。全員がこの結果をしっかり受け止めていて、ポジティブにとらえているわけではないが、自分たちの現状を知れたのは来年へプラスになる」と石川主将は前を向く。今年味わった悔しさを忘れずそれぞれが自身の課題と向き合い、来年に向けて己を磨いていく。

 

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