10月10日(金)に開幕するSVリーグに向け、昨シーズン女王の大阪マーヴェラスが大阪市内のホテルで取材会を実施。酒井大祐監督、田中瑞稀キャプテン、林琴奈、西崎愛菜、東美奈、そして新加入のアライザ ジェイ・ソロモンが登壇した
課題を克服し
昨季とはまた違った姿を
レギュラーシーズンを37勝7敗で制し、チャンピオンシップのファイナルではNEC川崎を下した昨シーズン。優勝に貢献したミドルブロッカーの蓑輪幸(デンソーへ移籍)らがチームを去ったが、身長198㎝のミドルブロッカー、サマンサ・アリシア・フランシス、昨季はフィリピンリーグのMVPに輝いたアライザ ジェイ・ソロモンらが加わり、連覇を狙う。
期待の懸かるシーズンへの思いを問われると、酒井監督は「楽しみ半分、不安半分ですね。選手を生かしきることができるかどうかはすごく不安です」と笑みを浮かべる。その指揮官の言葉を受け、田中キャプテンは「どちらかと言うと楽しみやワクワクの気持ちのほうが強いです。監督のプレッシャーに応えられるか、というプレッシャーはあります」とニヤリ。選手、スタッフ間の風通しのよさを感じさせた。
昨シーズンのレギュラーシーズンMVPに輝いた林は、「一人一人が自分の磨きたいところや、去年できなかった課題と向き合って練習してきました。これまでとはまた違った体の使い方も学んできたので、そこを生かせるように」と決意。その例として、「ダイさん(酒井監督)からも言われていますが、難しいボールでもしっかり打つこと。打ち切きるところはみんなで頑張っていきたい」と語った。
レギュラーシーズンは昨季と同様44試合の長丁場。序盤から好調を維持することが理想だが、好不調の波は訪れるだろう。リベロの西崎は「昨シーズンのスタートはチームも個人も強くなかった。でも、試合を通して一丸となって成長できたと思うので、負けたあとも重くならず、試合を通して成長していけたら」と先を見据えた。
あらためて目標を問われると、田中キャプテンは「優勝です」ときっぱり。力強い眼差しで思いを口にした。
「今まで一緒にやってきた選手も、新加入の選手も含めて、自分たちは個性が強いチーム。個々の力をしっかりと生かしながら、輝かせながら、組織力を上げて戦っていきたいと思います」
10月10日、おおきにアリーナ舞洲(大阪)にて行われる姫路との開幕戦から、連覇への道のりがスタートする。
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