
ほり・かりん(右)/2004年4月29日生まれ/東京都出身/身長170cm
デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際スポーツ大会、デフリンピック——大会の告知を目にする機会も増えてきたのではないだろうか。日本で初めての東京2025デフリンピックがいよいよ11月15日(土)に開幕。この大会に日本代表として出場する、デフビーチバレーボール女子の2選手を激励するべく「LIVZON 東京2025デフリンピック壮行会」が10月21日に行われた
晴れ舞台で力を合わせて
登壇したのは伊藤碧紀と堀花梨ペア。2004年生まれの2人は2022年から本格的にペアを組んで実績を積み、2025年からLIVZON(大成温調)に所属している。今年4月、東京2025デフリンピックの日本代表選考会では準優勝だったが、10月の全日本デフビーチバレーボール選手権では見事優勝し、3連覇を達成。この壮行会は大成温調ビル(東京)において、大勢の社員が温かく見守るなかで催された。
「社長の“水谷です”」と、大成温調の水谷憲一社長が手話での自己紹介を交えながらあいさつしたあとは、アトランタやシドニーオリンピックに出場した石坂有紀子コーチが登場。未経験からスタートし、今や国際舞台で活躍する選手へと成長を遂げた2人について「いちばんの強みは、2人が力を合わせたとき」と紹介し、「ケンカもしますし、いろんなことがありますが、デフリンピックでは力を合わせて、思いきりプレーを楽しんでほしい」とエールを送っていた。
ロールショットを得意とするレシーバーの伊藤は「身長を生かしたプレーはできなくても、速さを生かしたプレーはできる。どんなときでもボールを落とさない、最後まで追う、というところに注目してほしい」とアピールした。一方の堀は、強打やティップ、ライン際へのショットなど多彩な攻撃が身上。「場面ごとにどう攻めていくのかを見てほしい。ブロックで止めたときや、ラリーを制したときは歓声をあげてくれると私たちもうれしく、盛り上がれると思う」と、応援への期待を話した。
同じくLIVZONに所属するビーチバレーボールの黒川寛輝ディランが「ほんとうに光栄な大会。思う存分楽しんで、頑張っていただきたい」とコメントし、寄せ書き国旗を贈呈。集まった社員たちに囲まれて、大舞台に臨む2人は決意を新たにしていた。
<東京2025デフリンピック>
大会期間:2025年11月15日(土)~26日(水)
□ビーチバレーボール
日程:11月16日(日)~23日(日・祝)
会場:大森ふるさとの浜辺公園(東京)
□バレーボール
日程:11月16日(日)~20日(木)、22日(土)~25日(火)
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京)
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