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アジア選手権大会準優勝のU18男子日本代表が帰国 平均身長191.5㎝の大型チームへ竹内監督が求める姿勢

U18日本代表(Photo:AVC)

2026男子U18バレーボールアジア選手権大会に出場し、銀メダルを獲得したU18男子日本代表が、720日に帰国した。大型選手が名を連ね、ACNバレーボールネーションズリーグ(VNL)で予選ラウンド12連勝を飾ったトップチームにも劣らないポテンシャル。竹内裕幸監督(星城高〔愛知〕)が、若きホープの戦いを振り返った

 

 

U18日本代表(Photo:AVC)

 

 

守備の日本から

高さの日本へ

 

 各国の指導者が、目を丸くして竹内監督に声をかけたという。

「日本がこんなに大きいのはびっくりしたよ」

 

 初戦のサウジアラビア戦では、203㎝のミドルブロッカー名取遼(開成高〔東京〕2年)を最長身に、リベロを除くスタメンの平均身長は193.4㎝。チーム全体としても191.5㎝の高さを誇る。19日にVNLのアルゼンチン戦を戦った日本代表のスタメンが平均190.7㎝ということを考えれば、高さだけではトップチームを上回るメンバーがそろった。

 

 近年はインターハイと日程が重なり、同大会に出場する選手はなかなか招集することができなかったが、その影響を受けなかった今大会。竹内監督がかねてから温めていたセッターの大型化をテーマに、身長197㎝(今大会登録時は194㎝)のマサジェディ阿蘭(福岡大附大濠高〔福岡〕2年)を軸に据えた、高さ負けをしない布陣でアジアの頂点を目指した。

 

 フルセットの末に逆転勝ちを飾った準々決勝のインド戦以外はセットを落とさずに勝ち上がり、金メダルを懸けた戦いへ。決勝ではイランに1-3で逆転負けを喫し、竹内監督は「日本からはたくさんの温かいメッセージをいただきましたが、みんなで勝ちにいっていたので悔しかったです」と満足はしない。守りが乱れ、田中洸(川内商工高〔鹿児島〕2年)キャプテンと西村海司(清風高〔大阪〕2年)にトスが集まる単調な展開になってしまったが、大会を通した取り組みには手応えがあった。

「しっかりとブロックからの展開ができていました。これまではディフェンスの日本というイメージでしたが、そこをベースに、(ブロックで)世界をつかみに行くぞ、というような話もたくさんしました。高さで負けておらず、日本の大きい子たちも見劣りしなかったと感じています」

 

 

竹内裕幸監督(Photo:AVC)

 

 

トップチームへの扉は

自ら開くもの

 

 アジアの頂点を目指した同時期には、トップチームが大会史に名を刻む快進撃を見せた。VNLの予選ラウンドで負けなしの12連勝。竹内監督にとっては星城高の教え子である深津英臣が日本代表の正セッターに返り咲き、石川祐希キャプテンは右肩上がりに調子を上げて予選ラウンドを締めくくった。

「彼らを見て今の選手たちが頑張れているし、彼らのおかげで僕の些細な言葉もよく聞いてくれる。彼らはこれからも目標であってほしいし、今の選手たちにはその目標に早く近づかせてあげたい。そこは遠くないとすごく感じていて、どう伝えていくのかが僕の仕事だと思っています」

 

 今大会中、試合前に流したモチベーションビデオでは、石川や大塚達宣からエールが送られた。

「シニア(トップチーム)で待っているよ」

 

 キャプテンの田中が「もっともっと頑張っていこう、と思いました」と語ったように、それぞれがより高みを目指すきっかけに。だが、ただ年齢を重ねたからといってその順番が巡ってくるものではない。竹内監督は「(チャンスを)待っているのではなくて、チェンジだぞ、と。石川や髙橋(藍)を引きずり下ろさないと入れない」と言葉に力がこもる。その中心選手たちだけでなく、同世代にもすでに高いステージで戦う選手はいる。

 「一ノ瀬(漣/鎮西高〔熊本〕3年)が(日本代表のトップチームに)選ばれていますし、ネーションズリーグを見ていたら、18歳の選手が出ている国もあります。同じ世代の君たちが選ばれないのは悔しいと思ってほしいし、この大会は悔しい思いからスタートしよう、という話もしました。彼らは僕の言葉を『何を言っているんだ』という反応ではなくて、『そうだよな』と聞いてくれていました」

 

 今大会でベスト4以上に入ったため、来年行われる男子U19世界選手権大会の出場権をつかんだ。トップチームに名を連ねながら、世界との現在地を知る。そんな選手が一人でも出てくれば、日本のさらなる底上げにつながっていくはずだ。

 

文/田中風太(編集部)

 

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