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久光とNEC、埼玉上尾とJTが優勝懸けて一騎打ち【V Cup見どころ】

  • V1
  • 2021.03.26

■V Cupとは?

 2月21日(日)にV・ファイナルステージが終了し、JTマーヴェラスが優勝でリーグを締めくくったV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)。リーグが終了した翌週から、「2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V Cup」と題し、V1リーグの12チームで順位を争う第2のリーグ戦が幕を開けた。

 

 この大会には、東京オリンピックへ向けた代表活動のためにチームを離れる日本代表選手たちは基本的に参加しない。そのため、同じチームとはいえリーグとはその顔ぶれが大きく変わり、観戦する側も、フレッシュな気持ちでもう一度リーグを楽しむことができる。

 

【写真】V Cupで注目の選手たち

 

 3月27日(土)~28日(日)のファイナルラウンドまで、4週にわたり開催されるV Cupでは、まず、全12チームを2グループに分け、1回戦総当たりによる予選ラウンドが行われる。ファイナルラウンドでは、各グループの上位2チームによるセミファイナルが実施され、その勝者がファイナルに進出。敗者が3位決定戦を行うことで最終順位が決定される。

 

 日本代表選手たちの存在に刺激を受けながら、日々、技を磨いてきた選手たちがその成果を発揮する舞台、V Cup。代表活動で主力選手たちがチームを離れる中、V.LEAGUEでも活躍を見せた選手はもちろん出場機会が限られていた中堅選手や若手選手など、スターの原石たちがコートで躍動する姿に注目だ。

 

■久光とNECが決勝を懸けて激突 オフェンス力で上回れるかがカギ

 27日(土)に行われるセミファイナルでは、Aグループを全勝で首位通過した久光スプリングスと、Bグループの2位、NECレッドロケッツが対峙する。

 

 技量と経験値が高い若手選手が豊富な久光は、相手にセットを先取された状況でも冷静さを保ち、「V Cup」を負け無しで駆け抜けている。

 

 今季移籍加入したセッター井上美咲が司令塔を務め、コートのいたるところから鋭い攻撃を仕掛けては着実に得点を重ねる久光は先週、アウトサイドヒッターでは主に井上愛里沙と加藤光を起用。キレのあるスパイクで見せ場を作った。また、フォルケ・アキンラデウォや濵松明日香も、攻撃やブロックでミドルブロッカーとしての役割を全うし、要所でチームに活気をもたらしている。

 

 セッター対角で奮闘する中川美柚、リーグでも堅実な守備とその笑顔で観客を魅了したリベロ、戸江真奈らも優勝へ向けて欠かせないピースの1つだ。また、チームの流れを変え得る途中出場選手の役割も、一発勝負のファイナルラウンドではさらに重要になってくるだろう。NECとは攻撃力のあるチーム同士の一戦となるが、久光の高いブロック力で相手を圧倒できるかも見どころだ。堅実なバレーと高い意識で、優勝へと突き進む。

 

 対するNECレッドロケッツは、先週、埼玉上尾メディックスとの全勝対決にストレートで敗れ、Bグループ2位通過でセミファイナルへ。2月に行われたV・ファイナルステージでは、最終順位決定戦の1位~4位決定戦でJTにフルセットの末に敗れた結果、最終的に3位でフィニッシュを飾った(のちにJTは優勝)が、その悔しさを味わった大田区総合体育館で、再びファイナルラウンドを戦うこととなる。上野香織やリベロの小島満菜美ら、実際にコート上で悔しさを味わった選手もいる中、今度こそ勝ってファイナル進出へ。意気込みは十分だ。

 

 そのNECは、加入1年目の安田美南がセッターとして場数を踏んでいる中、上野や野嶋華澄らミドルブロッカー陣の決定力も目立っている。また、埼玉上尾戦では、古谷ちなみと吉田あゆみをアウトサイドヒッターとして先発起用。柳田光綺や山内美咲がセッター対角で躍動した。攻守で隙を見せない久光との一戦では、サーブレシーブからの切り返しを安定させて着実にサイドアウトを重ねていけるかも重要だが、今週はサイド陣をどのような組み合わせで起用するかも気になるところだ。

 

 リーグでは縁の下でチームを支えながら、日々、努力を重ねてきた選手もいる。そして、「V Cup」は、その成果を証明するための大会でもある。努力の集大成を、まずはセミファイナルにぶつけ、両チームともにリーグでは逃した優勝を目指す。

 

「V Cup」初優勝を目指す久光【写真:月刊バレーボール】   

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