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春高2024

【関東大会】(男子)向丘中、(女子)文京学院大女中が優勝。全国大会へ弾み

  • 中学生
  • 2018.08.11

◆男子/勢いに乗った向丘中が駿台学園中(東京)を圧倒

 

□準決勝/駿台学園中2(28-30,25-14,25-21)1大森二中

 準決勝は両試合とも白熱を極めた。全国大会6度の優勝を誇る駿台学園中を相手に大森二中(東京)が第1セットを30−28で先取する。大森二中は『120パーセントの力を出せるように』という意識を持ち、粘りのバレーを展開。第2セットは点差を離されるも、第3セットは終盤で追い上げた。「駿台学園中を相手にあれだけできるんだ、と。試合を重ねるごとに成長できた」と嶋守正義監督は選手たちの健闘をたたえた。主将でセッターを務める照屋怜士は、全中へ向け「楽しみ。一戦一戦を、しっかりと戦いたい」と意気込んだ。

果敢に挑んだ大森二中(奥)

 

□準決勝/向丘中2(28-30,25-17,25-21)1サレジオ中

 もう一方は、向丘中とサレジオ中(東京)の対決。両チームはふだんから練習試合を組むなど、交流を持つものどうしだ。第1セット序盤から向丘中がリードするも、サレジオ中がクイックを積極的に使い、ジュースの末にセットを先取。しかし、第2セット以降はサーブレシーブが乱れ、サレジオ中は強みのコンビバレーを繰り出せず。結果、向丘中が逆転勝利を収めた。サレジオ中の八木義光監督は「精神面の弱さに尽きる」と語り、安孫子陸主将は「ほんとうに苦しい場面で立て直せるようになりたい」と前を向いた。

サレジオ中は勝ち気を全面に出せるか

 

□決勝/向丘中2(25-20,25-20)0駿台学園中

 決勝は向丘中が、絶対王者を圧倒した。向丘中のエース兼主将の山田凜玖が強烈なスパイクで得点を重ね、チームを引っ張る。「(駿台学園中を相手に)緊張もしていましたが、のびのびとプレーができました」と、コート上で躍動した。公立校であり、練習時間はけっして多くは取れない。基礎練習に取り組む一方、サレジオ中への“出稽古”を重ね、コンビバレーを成熟させてきた。その成果が、ついに実を結んだ形だった。

 対する駿台学園中は絶対的エースの渡邊秀真のコンディションへの不安はあったが、それ以外にミスが目立った。向丘中に先行される展開に焦りが見られ、盛り返すまでに至らなかった。主将の寺内隼鷹は「練習から指摘されている部分が出てしまい、自信なく戦ってしまっていた」と悔いた。

駿台学園中はエース渡邊(奥)の活躍が鍵をにぎる

全開プレーで優勝へと導いた向丘中の山田(中央①)

 

 向丘中は第7回大会(昭和47年度)以来となる関東大会での優勝を果たした。なお、男子大会の結果は下記のとおり(全中出場権獲得校)

 

優 勝:向丘中(神奈川)

準優勝:駿台学園中(東京)

3 位:サレジオ中(東京)、大森二中(東京)

5 位:富士見東中(埼玉)、旭町中(千葉)、押原中(山梨)、塚沢中(群馬)

過去に2度の全国制覇の実績を持つ向丘

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