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アジア女子選手権/世界のトップを知る機会に

  • アンダーエイジ
  • 2019.08.07

■女子日本代表/アジア選手権に挑む『ヤングジャパン』。世界トップのステージを知る機会に

有望選手がずらりと並ぶ

 8月18日からソウル(韓国)で開催される『第20回アジア女子選手権大会』にむけて、出場選手14名が発表された。今大会には女子日本代表の“Bチーム”に位置づけられたメンバー編成で臨む。

 その内訳は、2019年度の日本代表に登録された中で経験が浅い長内美和子(日立リヴァーレ)や中川美柚(久光製薬スプリングス)ら若手選手と、7月の第30回ユニバーシアード競技大会で銅メダル獲得に貢献したセッターの松井珠己(日本女体大4年)、そして第20回女子U20世界選手権大会(以下、世界ジュニア)で初優勝を遂げたU20日本代表の面々。指揮をとるのは、世界ジュニアでチームを頂点に導いた相原昇監督(公益財団法人日本バレーボール協会)だ。

 今大会では中国や韓国といったチームがシニア代表で臨んでくると予想され、相原監督は「もちろん目標は優勝です」と前置きした上で、「世界のトップ選手との真剣勝負を、今後につながる経験にしてほしい」と語る。予選リーグを突破した先には、アジアもとい世界の上位国との試合が待っており、今回選ばれた若手選手たちにとっては「世界トップの基準を知る」(相原監督)機会になる。

世界ジュニアでMVPに輝いた石川(写真左)

 8月6日から国内合宿をスタートしており、すでに相原監督は「いい練習ができている」と語るほど。選手たちのコンディションもよく、何より大会に向けて気持ちがみなぎっている印象だ。なかでも世界ジュニアでMVPに輝いた石川真佑(東レアローズ)は、「シニア代表の海外選手のプレーを見て学んだり、自分がどれくらい通用するのかを試したい」と意気揚々。同じく世界ジュニア優勝の立役者となった曽我啓菜(NECレッドロケッツ)も、「めったに味わえる機会ではない。これまで通用したことが通用しない場面も出てくると思うので、そういう時にどうするかを自分の経験にしたいです」と胸を弾ませた。

 個々のポテンシャルが高く、中学・高校時代や日本代表のアンダーカテゴリーでの実績も申し分ないメンバーがそろった今回の『ヤングジャパン』。相原監督は「いかに全員の力を引き出せるか。そして、勢いと明るさを前面に出して、フレッシュさがあふれる戦いをしたいです」と意気込む。今大会は、将来の日本バレーボール界を背負う彼女たちが世界と渡り合っていく、その第一歩になることだろう。

(取材/編集部 坂口功将)

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