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春高2024

RUS20/21[第6&7節]ゼニトダービーはカザンに軍配

  • 海外ニュース
  • 2020.10.28

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。コロナ禍のため、各節は試合数が減少、延期となっています。第6節と第7節をまとめて、お届け!!(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■〔第7節〕“頂点”は譲らない!! スター軍団カザンがダービーマッチを制す

[MATCH OF THE ROUND](現地10/25)

ゼニト・カザン 3(27-25,25-20,28-26)0 ゼニト・サンクトペテルブルク

 10月18日に予定されていた第6節が延期となった両チーム。ここまで無敗のゼニト・カザンは、スーパーリーグにおける“銀河系軍団”。OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)、OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)を擁し、2017/18シーズン以来のリーグ優勝を目指す。

 

 対するゼニト・サンクトペテルブルクはOHイゴール・クリュカ、OPビクトル・ポレタエフ、MBイバン・ヤコブレフという男子ロシア代表のレギュラー陣がずらり。代表も指揮するトーマス・サムエルボ監督が昨季からタクトを振るう。リーグ屈指の名門クラブと、代表チームの熟成に直結するクラブによる『ゼニト・ダービー』が第7節に行われた。

カザンのエース、ヌガペト(写真中央)はパワーとテクニックを駆使して得点を重ねる

 試合は第1セットから一進一退の攻防が続き、サンクトペテルブルクが24-21と先にセットポイントに到達したが、ここからミハイロフとベドノシュのアタックでカザンが逆転し、セットを先取する。第2セットはカザンがSアレクサンダル・ブティコを中心にサーブで攻め立てるなどゲームを優位に進めて獲得。勢いそのままに、第3セットは序盤からカザンのブロックが冴えた。ヌガペトがポレタエフをブロックシャットし、カザンのムードはさらに加速。セット終盤でサンクトペテルブルクはSアントワーヌ・ブリザード(フランス)のサービスエースで食らいつきジュースに持ち込んだが、最後はベドノシュのサーブに屈した。

 

 チーム合計で、ブロックポイントは4本に対し5本、サービスエースは4本に対し7本と上回ったカザンがストレートで勝利した。カザンはこれで無傷の開幕6連勝。チーム最多の3本のブロックポイントをあげたヌガペトは試合後、ウラジミール・アレンコ監督と熱い抱擁を交わした。

 

 一方、敗れたサンクトペテルブルクのサムエルボ監督は「第1、第3セットはいい場面もあったが、一つのミスが大きな違いを生むということ。コロナ禍は言い訳になりませんし、したくもない。まだまだやるべきことがたくさんあります」と前向きなコメントを残した。

サンクトペテルブルクはチームの成熟が、代表の強化につながる

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◆〔第6節〕ウラル・ウファ 3(31-29,25-23,25-23)0 エニセイ・クラスノヤルスク

 第6節を前に4連敗中だったウファは、昨季レギュラーシーズン得点王のOPマチェイ・ムザイ(ポーランド)が両チーム通じて最多20得点をマーク。開幕戦以来の勝ち星を手にした。

ウファのポイントゲッター、ムザイ(写真右から2番目)

◆〔第6節〕ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3(24-26,25-15,25-17,25-19)1 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

 ウレンゴイはOPマキシム・ジガロフ(ロシア)が5本のサービスエースを含むチーム最多20得点をマーク、守ってはMBニキータ・ストレンコフ(ロシア)が6本のブロックポイントをあげて、競り勝った。ウレンゴイはこれで4連勝!

ウレンゴイの守護神。チームを鼓舞するLエリック・ショージ(アメリカ)

◆〔第12節〕ディナモ・モスクワ 3(25-14,25-19,25-21)0 ガスプロム-ウグラ・スルグト

 前倒しで行われた第12節はモスクワがOPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が5本のサービスエース、3本のブロックポイントを含むチーム最多21得点をあげて、スルグトを一蹴。きたるケメロヴォ戦へ弾みをつけた。

◆〔第7節〕ディナモ・モスクワ 3(24-26,25-22,25-20,28-26)1 クズバス・ケメロヴォ

 カザンとともに開幕から無敗のモスクワは、ケメロヴォとの上位対決。OHサム・デルー(ベルギー)とOPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)がともに19得点をあげて、逆転勝利を収めた。予定どおりいけば、モスクワは次節でサンクトペテルブルク、その次はカザン、と“ゼニト2連戦”を迎える。チームにとっては、レギュラーシーズン前半戦の山場だ。

ケメロヴォのOPイバン・ザイツェフ(写真中央)はチーム最多20得点の健闘

◆〔第7節〕ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 3(25-22,25-19,34-36,25-23)1 エニセイ・クラスノヤルスク

 開幕戦白星から5連敗と苦しんでいたニジネヴァルトフスクは今節、OPビタリー・パパゾフ(ロシア)が29得点と迫力満点のパフォーマンスでチームを牽引。待望の2勝目をあげた。

パパゾフ(写真コート奥左端)を中心に、ニジネヴァルトフスクは計10本のブロックポイント

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round7終了時)》

1 ゼニト・カザン 6勝0敗(勝ち点16)-

2 ディナモ・モスクワ 5勝0敗(勝ち点15)▲

3 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 4勝2敗(勝ち点13)▲

4 ゼニト・サンクトペテルブルク 4勝2敗(勝ち点12)▼

5 クズバス・ケメロヴォ 4勝2敗(勝ち点12)▼

6 エニセイ・クラスノヤルスク 3勝3敗(勝ち点9)-

7 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 勝2敗(勝ち点7)-

8 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 2勝5敗(勝ち点6)-

9 ウラル・ウファ 2勝4(勝ち点6)-

10 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1勝3敗(勝ち点4)▼

11 ベロゴリエ・ベルゴロド 1勝3敗(勝ち点4)▼

12 ASKニジニ・ノヴゴロド 1勝2(勝ち点2)-

13 オイルマン・オレンブルク 1勝3敗(勝ち点2)-

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝5敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は第5節一部終了時からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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