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春高2024

RUS20/21[第14節]ニジネヴァルトフスクがカザンから大金星

  • 海外ニュース
  • 2020.12.23

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。雪も溶かす、ホットなジャイアントキリング! 後半戦のスタートとなる第14節、ニジネヴァルトフスクが名門を撃破!!(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■昨季ブービーフィニッシュのニジネヴァルトフスクと、銀河系カザン

[MATCH OF THE ROUND](現地12/12)

ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 3(25-23,25-21,25-22)0 ゼニト・カザン

 見事なジャイアントキリングだった。昨季の最終成績13位(14チーム中)だったニジネヴァルトフスクは今季も、開幕戦こそ勝利したがその後は5連敗。第7節から2連勝としたものの、そこから3連敗…、と負けが先行する戦いが続いた。レギュラーシーズン後半戦の初戦となる今節、相手はここまで1敗のみで首位を走るカザン。厳しいという見方もやむなしだったが…。

果敢に攻め立てたニジネヴァルトフスク(写真コート奥)

 勝利したのは、ホームのニジネヴァルトフスクだった。カザンはウラジミール・アレンコ監督とOHイアルバン・ヌガペトを欠いた陣容だったが、それでもリーグトップクラスの顔ぶれ。この日もOHフョードル・ボロンコフ(ロシア)が14得点、OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が12得点を重ねる。だが、それでも優位に試合を進めたのはニジネヴァルトフスク。OPビタリー・パパゾフ(ロシア)が要所でブロックポイントをあげるなど、チーム最多15得点の活躍で大金星につなげた。

 この試合を控えた12月11日が誕生日だったMBヤロスラフ・ベルニュ(ロシア)は「この試合に向けて『今日は勝ちましょう。それが私が欲しい誕生日プレゼントです』とチームメイトに言いました。すると、彼らは『最善を尽くします』と。それが現実となったわけです。負ける要因のない、試合でした」と喜んだ。

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ベロゴリエ・ベルゴドロ 3(25-16,25-17,25-27,25-23)1 エニセイ・クラスノヤルスク

 ホームのベルゴドロは若きエース、OHパベル・テチューヒン(ロシア)が驚愕のサービスエース7本を含む、最多21得点の活躍。守っては、MBセルゲイ・シェルブヤコフ(ロシア)が4本のブロックポイントをあげ、攻守で上回り2連勝とした。

ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3(25-22,25-22,25-21)0 ガスプロム-ウグラ・スルグト

 アウェーのウレンゴイはOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)とOHデニス・ボグダン(ロシア)がそろって14得点をあげて、ウグラ・スルグトを一蹴。「最初からうまくいったわけではありませんが、勝てたことが何より大事」とボルコフは試合後にコメントした。

ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3(25-20,25-19,22-25,25-18)1 オイルマン・オレンブルク

 コロナ禍によるカレンダー変更を受けて、消化試合の少ないノヴォシビルスクは、まだまだギアを上げていきたいところ。落としてはならない今節は、OHセルゲイ・サビン(ロシア)が3本のブロックポイントを含むチーム最多19得点、OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が13得点を続き、きっちりと勝ち点3をゲットした。

選手、スタッフ一丸となってノヴォシビルスクはタイトル獲得を目指す

ゼニト・サンクトペテルブルク 3(25-16,25-21,13-25,25-19)1 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

 ホームのサンクトペテルブルクは今節、ブロックが冴え渡った。MBイバン・ヤコブレフ(ロシア)が5本、OHエゴール・クリュカ(ロシア)が4本、MBイゴール・フィリッポフ(ロシア)とOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)がともに3本と続き、チーム合計ブロックポイントはなんと16本! レニングラード・オーブラスチもOHデニス・ビリュコフ(ロシア)が17得点と奮闘したが、あえなく敗れた。

クズバス・ケメロヴォ 3(29-31,25-20,25-17,21-25,15-9)2 ウラル・ウファ

 格上のケメロヴォ相手に、ここまでフルセットの試合は負けなしのウファはだいセットをジュースの末に取り切る奮闘。2セットを奪われながら、そこからフルセットに持ち込んだが…、この日はケメロヴォに軍配が上がった。ケメロヴォはOHアレクサンダー・マルキン(ロシア)がチーム最多25得点、OPイバン・ザイツェフ(イタリア)とMBペータル・クルスマノビッチ(セルビア)がともに4本のブロックポイントをマークし、6連勝とした。

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round14終了時)》

1 ゼニト・カザン 12勝2敗(勝ち点34)-

2 クズバス・ケメロヴォ 10勝2敗(勝ち点28)-

3 ゼニト・サンクトペテルブルク 9勝4敗(勝ち点27)▲

4 ディナモ・モスクワ 8勝1敗(勝ち点24)▼

5 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 7勝5敗(勝ち点24)-

6 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 勝3敗(勝ち点21)-

7 エニセイ・クラスノヤルスク 6勝5敗(勝ち点17)-

8 ウラル・ウファ 6勝8(勝ち点17)-

9 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 5勝8敗(勝ち点17)-

10 ベロゴリエ・ベルゴロド 4勝7敗(勝ち点12)-

11 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 2勝8敗(勝ち点7)-

12 ASKニジニ・ノヴゴロド 2勝7(勝ち点6)-

13 オイルマン・オレンブルク 2勝9敗(勝ち点6)-

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝11敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は第10からの順位推移

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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