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野瀬将平インタビュー【前編】イスラエルで求められる自己管理能力

  • 海外ニュース
  • 2021.02.08

 

――家には1人ですか?

 

 チームメート2人と僕の計3人で住んでいます。ポーランド人のセッターともう1人はイスラエル人です。彼は出身地からチームの拠点であるクファルサバが遠いので、一緒にアパートに住んでいます。でも僕ら外国人はイスラエル人がいないと生活できないです。レストランのメニューや道路の標識などが全部ヘブライ語で書かれていることもあるので、食べ物をオーダーしたいとき、車を運転するときなど、外国人にとっては厳しいです。会話に関しては、イスラエルの人は結構英語を話せるので、コミュニケーションはとれていますね。

 

マスクをしていないと罰金

 

――イスラエルのコロナ禍の状況は?

 

 イスラエルは人口比の感染率が世界最高水準です。僕がイスラエルに来る直前、チームの人は「大丈夫、落ち着いてきた」と言っていたんです。飛行機も再開したし、じゃあ大丈夫かなと思って行ったら、その時の国民の感染比率が世界最高水準と言われたアメリカ、フランスに並ぶほど増えていました。イスラエルの大きさは四国くらいで日本より狭いですが、1日に7,500人くらい感染していて新型コロナウイルス自体はめちゃくちゃ流行っています。

 

――対策をしていますか?

 

 自分でできる手洗いやマスク等の対策はしています。移動は基本的に車なので、あまり他人と接触しません。家から車で体育館まで行きます。外に出るときはマスクを着けていないと罰金なんですよ。警察に15,000円くらい払うことになります。ただ、僕自身は対策していますけど、チームメートは誰もやらないんですよね。

 

――感染予防の意識に差があるんですね

 

 ハグもしますし、体育館に消毒用アルコールなんて置いてないですし。僕は自分で持ってきたもので消毒しています。練習始まりや終わり、飲み物を飲むときとか。でもこっちの人はだいぶ適当です。チームでも2回くらい感染者がでました。判明したのが練習前だったんですけど、その日は普通に練習しちゃうんです。日本だったら打ち切りになるじゃないですか。さらに、次の日PCR検査を受けて陰性だった人は練習します。日本みたいに厳しくしてないし、捉え方がまったく違います。これが悪いと言いたいのではなく、それが普通なんです。自分の意思でイスラエルに来ているので僕が適応しないとダメなんです。

 

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