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春高2024

RUS20/21[PO]モスクワ優勝! 今季3つ目のタイトル獲得

  • 海外ニュース
  • 2021.04.13

世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。プレーオフ(ファイナル6)から一気にシーズンの決着がつきました。今季のリーグ覇者は…、モスクワ!!(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■サーブで圧倒! モスクワが今季3度目のサンクトペテルブルクとの決勝を制する

[MATCH OF THE ROUND]

《ファイナル》

※カッコ内はレギュラーシーズン最終順位

◆ディナモ・モスクワ[1位] 3-1 ゼニト・サンクトペテルブルク[4位]

〔4/10〕:(25-21,25-18,23-25,26-24)

 ファイナルは今季レギュラーシーズン全26試合を戦い2敗のみと圧倒的な強さを誇ったモスクワと、現男子ロシア代表監督のトーマス・サムエルボが率いるサンクトペテルブルクの対戦。両チームは今季、ロシアカップ、CEVカップのいずれも決勝で対戦しており、これがなんと3度目のタイトルマッチとなった。

 

 集大成となるスーパーリーグの決勝は第1、第2セットでいずれもチーム合計5本のサービスエースを決めるなど、モスクワが攻め立て2セットを連取する。

 

サンクトペテルブルクは相手サーブに苦しんだ(写真中央はLセルゲイ・メルコゼロフ〔ロシア〕)

 

 あとがなくなったサンクトペテルブルクは第3セットからOHハロ・カメジョ(キューバ)をOHキリル・ウルソフ(ロシア)に、OPビクトル・ポレタエフ(ロシア)をOPイバン・ポドレビンキン(ロシア)に交代して反撃を開始。このセットを取りきる。

 

 第4セットはモスクワがリードした中盤で、サンクトペテルブルクはポドレビンキンが3本のサービスエースを決めて肉薄する。だが、モスクワが競り勝ち、今季のリーグチャンピオンに輝いた。

 

<今季は攻守で高いレベルを誇ったモスクワ(写真コート右)>

 

 サンクトペテルブルクは3度目の正直とならなかったが、サムエルボ監督は「このチームを誇らしく思います。彼ら(モスクワ)は素晴らしいシーズンを送りました」と相手チームをたたえた。モスクワはロシアカップ、CEVカップに続き、今季3冠を達成。MVPに輝いたSパベル・パンコフ(ロシア)は「このメンバーでなければ、なしえなかった」と勝利を喜んだ。

 

<ホームで開催されたファイナルで優勝を飾り、歓喜したモスクワ>

 

************

 

《3位決定戦》

◆ロコモティブ・ノヴォシビルスク[6位]3-1 クズバス・ケメロヴォ[2位]

〔4/10〕:(24-26,25-23,25-13,25-21)

 ファイナル6では1-3で敗れていたケメロヴォを相手に、ロコモティブはリベンジ成功。OHセルゲイ・サビン(OH)がチーム最多17得点、MBイリヤス・クルカエフ(ロシア)が13得点と続き、逆転勝利で3位フィニッシュを果たした。ケメロヴォはOPイバン・ザイツェフ(イタリア)が欠場する中、代わりのOPボグダン・グリベンコ(ロシア)が3本のサービスエースを含む20得点と気を吐いた。

 

<ノヴォシビルスクのMBクルカエフ(写真コート奥右端)の鋭いクイック>

 

《5位決定戦》

◆ゼニト・カザン[3位] 3-1 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ[5位]

〔4/9〕:(25-21,23-25,25-15,25-19)

 ファイナル6を通過できず悔しい思いをした両チーム。ウレンゴイは第2セットこそチーム合計4本のサービスエースを浴びせてセットを獲得したが、カザンは第3セットからOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)をOHフョードル・ボロンコフ(ロシア)に交代すると、以降はウレンゴイを圧倒。OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が5本のサーボスエースを含む22得点、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が16得点、OHボロンコフが13得点と続き、カザンが勝利した。

 

<今季も力強いパフォーマンスでチームを牽引したOPミハイロフ>

 

2020/21 ロシアスーパーリーグ男子 最終成績

1位…ディナモ・モスクワ

2位…ゼニト・サンクトペテルブルク

3位…ロコモティブ・ノヴォシビルスク

4位…クズバス・ケメロヴォ

5位…ゼニト・カザン

6位…ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ

7位…ウラル・ウファ

8位…ASKニジニ・ノヴゴロド

9位…ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

10位…エニセイ・クラスノヤルスク

11位…ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

12位…ガスプロム-ウグラ・スルグト

13位…オイルマン・オレンブルク

14位…ベロゴリエ・ベルゴロド

※7-10位はプレーオフ予選ラウンドの結果より暫定

 

***そのほかのリザルト***

 

《セミファイナル》

◆ゼニト・サンクトペテルブルク 3-2 クズバス・ケメロヴォ

〔4/9〕:(26-24,22-25,24-26,25-22,15-11)

◆ディナモ・モスクワ 3-1 ロコモティブ・ノヴォシビルスク

〔4/9〕:(25-17,25-13,16-25,25-23)

 

《ファイナル6》

〈グループA〉

◆ゼニト・サンクトペテルブルク 3-1 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ

〔4/5〕:(20-25,25-19,25-23,25-17)

◆ディナモ・モスクワ 3-1 ゼニト・サンクトペテルブルク

〔4/6〕:(20-25,25-21,25-16,25-21)

◆ディナモ・モスクワ 3-2 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ

〔4/7〕:(26-28,25-27,25-18,25-22,17-15)

1位…モスクワ(2勝0敗/勝ち点5)

2位…サンクトペテルブルク(1勝1敗/勝ち点3)

3位…ウレンゴイ(0勝2敗/勝ち点1)

 

〈グループB〉

◆ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3-2 ゼニト・カザン

〔4/5〕:(19-25,23-25,25-22,29-27,15-13)

◆クズバス・ケメロヴォ 3-2 ゼニト・カザン

〔4/6〕:(21-25,25-17,20-25,25-18,15-13)

◆クズバス・ケメロヴォ 3-1 ロコモティブ・ノヴォシビルスク

〔4/7〕:(25-19,25-23,22-25,28-26)

1位…ケメロヴォ(2勝0敗/勝ち点5)

2位…ノヴォシビルスク(1勝1敗/勝ち点2)

3位…カザン(0勝2敗/勝ち点2)

 

************

 

《下位プレーオフ》

〈一回戦〉

◆ガスプロム-ウグラ・スルグト[11位] 2-3 ベロゴリエ・ベルゴロド[14位]

〔4/2〕:(25-15,21-25,25-17,21-25,16-18)

◆オイルマン・オレンブルク[12位] 2-3 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ[13位]

〔4/2〕:(13-25,25-17,22-25,25-21,12-15)

◆ベロゴリエ・ベルゴロド 0-3 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

〔4/3〕:(16-25,15-25,15-25)

◆ガスプロム-ウグラ・スルグト 3-0 オイルマン・オレンブルク

〔4/3〕:(25-23,25-19,25-20)

◆ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 3-2 ガスプロム-ウグラ・スルグト

〔4/4〕:(29-31,25-27,25-19,25-23,16-14)

◆オイルマン・オレンブルク 3-1 ベロゴリエ・ベルゴロド

〔4/4〕:(25-20,25-18,16-25,25-18)

〈二回戦〉

◆オイルマン・オレンブルク 0-3 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

〔4/9〕:(18-25,22-25,23-25)

◆ガスプロム-ウグラ・スルグト 3-0 ベロゴリエ・ベルゴロド

〔4/9〕:(25-19,25-19,25-19)

◆ベロゴリエ・ベルゴロド 1-3 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

〔4/10〕:(25-20,20-25,24-26,21-25)

◆ガスプロム-ウグラ・スルグト 1-3 オイルマン・オレンブルク

〔4/10〕:(25-17,19-25,20-25,19-25)

◆オイルマン・オレンブルク 1-3 ベロゴリエ・ベルゴロド

〔4/11〕:(24-26,25-23,20-25,22-25)

◆ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1-3 ガスプロム-ウグラ・スルグト

〔4/11〕:(25-21,23-25,21-25,11-25)

最終11位…ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

最終12位…ガスプロム-ウグラ・スルグト

最終13位…オイルマン・オレンブルク

最終14位…ベロゴリエ・ベルゴロド

 

昨年9月下旬にスタートした『WEEKLY SUPERLEAGUE from RUSSIA with LOVE』、2020/21シーズンは、これにて完結。お付き合いありがとうございました。ここからは代表シーズンがスタートし、そして来年はこの地で男子世界選手権が開催されます。北半球屈指のバレーボール大国に、今後も注目です。(責任編集:GUCII<坂口功将>)

 

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