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春高直前!
大会を前に今年度の女子インターハイを振り返る【月バレ2021年9月号】

  • 高校生
  • 2021.12.29

 いよいよ今年度最後の全国大会となる第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)が近づいてきた。新型コロナウイルスの影響で今秋も国体は中止となったため、今年度の全国大会は春高とインターハイの二つ。最後の大会の前に、月刊バレーボール2021年9月号のインターハイ報道号で夏の激戦を振り返ろう。

 

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女子優勝 下北沢成徳(東京)

 

 

2019年のインターハイ以降、全国大会の舞台から遠ざかっていた下北沢成徳(東京)。攻守で安定感を発揮し、3年ぶり4回目の優勝を飾った

 

6月の関東大会から3大会連続V

 

 名門復活を告げるスパイクがコートに突き刺さった。試合後のあいさつを終えると、選手たちの涙は止まらない。何度も抱き合い、優勝の味をかみしめた。2019年のインターハイを最後に、全国大会の切符をつかめずにいた。小川良樹監督は驚きの表情を浮かべ、「久しぶりに出て優勝できるとは思いませんでした。こういう舞台に慣れていない中、格上を相手によくやったと思います」と選手たちをたたえた。

 

 伝統のパワーバレーで、昨年度春高女王の就実に逆転勝ちした。第1セットを落とし、第2セットも中盤までリードを許したが、エース#5濱村ゆいの連続得点で逆転。その後も攻撃の手を緩めず、ジュースを制すと、そこから主導権を握った。対角を組む#1谷島里咲のスパイクや#10佐藤彩夏のライト攻撃も得点源に。さらに、身長184㎝の#6古川愛梨がオープントスを豪快に決めるなど、威力あるスパイクが次々と決まった。

 

 その攻撃につなげたのが、ブロックとレシーブを軸にした堅い守りだ。歴代のような絶対的なスパイカーが不在という事情から、3月から取り組んだのが「1ヵ月で1万本のサーブレシーブ」。当初は一日におよそ250本受け、「つらい」と感じていたという谷島は「やらされる練習ではなく、どうしたら捕れるのかを考えるようになりました」と試行錯誤した。

 

 さらに、伊藤崇博コーチの球出しでは、実戦を想定してさまざまなコースに飛んでくるボールを受けることで、対応力を磨いた。その成果が現れ、決勝では安定したサーブレシーブに加え、相手エースの深澤めぐみの角度あるスパイクにも抜群の反応を見せた。

 

 5月の関東大会都予選で3位に終わったが、6月の関東大会、インターハイ予選に続いて頂点に立った。「いいものを持っている選手たちで、大会ごとに課題を修正し、階段を上るように成長しています。でも、こんなに力強くなるとは思わなかったです」(小川監督)。高いポテンシャルを秘めた選手たちは、これからも名将を驚かすことになりそうだ。

 

#6古川(奥中央)を中心としたブロックは、相手に威圧感を与えた

 

大会で光ったのが高いレシーブ力。1年生の#12内澤明未もチームを救った

 

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