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春高直前!
大会を前に今年度の女子インターハイを振り返る【月バレ2021年9月号】

  • 高校生
  • 2021.12.29

 

重圧と戦った夏挑戦者として再出発

 

女子準優勝 就実(岡山)

 

深澤つぐみ#1

ふかざわ・つぐみ/3年/身長176cm/最高到達点302cm/ミドルブロッカー、オポジット/就実中(岡山)

深澤めぐみ#4

ふかざわ・めぐみ/3年/身長176cm/最高到達点302cm/アウトサイドヒッター/就実中(岡山)

 

 最強ツインズが決勝で涙をのんだ。準決勝までは圧巻だったエース#4深澤めぐみのスパイクは、徹底マークにあい、得意のクロスコースに決まらない。キャプテンの#1つぐみもライト側からを中心に得点を重ねたが、相手エースの猛攻には及ばず、逆転負けを喫した。つぐみは「日本一への思いが強かったので、銀メダルはすごく悔しいです」と声を振り絞った。

 

 昨年度の春高では2年生で優勝に貢献。だがその後は、力みが生まれ、思うようにプレーできない時期もあった。しかし、「優勝は昨年度のことで、今年は違う」(めぐみ)と心機一転。今大会では重圧と闘いながらも、「喜ぶのは1、2年生がしてくれる」(つぐみ)と、鬼気迫る表情でコートに立ち続けた。その堂々としたふるまいは、仲間に安心感を、相手に威圧感を与えた。

 

 願っていたメダルの色ではなかったが、ライバルたちにあらためてその実力の高さを証明。敗れたことで、さらなる成長の糧も得た。

 

「いろんな打ち方を磨いて、日本一のエースになりたい」(めぐみ)

「もう悔し涙を流さないように。就実らしく『基本に忠実に』、一つ一つの試合に挑んでいきたい」(つぐみ)

 

 肩の荷を下ろし、今度は挑戦者として歩み出す。

 

若きチームを引っ張ったダブルエース

 

女子3位 金蘭会(大阪)

 

よしたけ・みか/3年/身長181cm/最高到達点300cm/アウトサイドヒッター/大木中(福岡)

 

上村杏菜

うえむら・あんな/1年/身長168cm/最高到達点301cm/アウトサイドヒッター/金蘭会中(大阪)

 

金蘭会のエースコンビが強烈なインパクトを残した。#2吉武美佳は身長181㎝の高い打点から、#5上村杏菜はバックアタックも含めた豪快なスパイクで、チームを牽引(けんいん)し続けた。学年は違えど「勢いとパワーがほんとうにすごい」(吉武)、「ミスをしたときに背中をたたいてくれて、すごく優しい」(上村)と、互いに信頼し合う。

 

 失セット数0で勝ち上がった準決勝の就実戦では、第1セットを奪われ、第2セット途中から吉武の左足がつるアクシデント。上村の活躍もあり同セットを奪ったが、第3セットは相手にマークされた上村が、3度のブロックを許した。上村は「打ちきる本数が少なかった。やりきれずに終わってしまった」と試合後に大粒の涙を流した。

 

 上村以外にも、#6井上未唯奈、#7中川さつき、#8佐藤彩音の1年生が高校初の全国大会で力を発揮。吉武は「ほんとうによくやってくれた」とねぎらった。だが、結果は3位。涙をぬぐった2人の目は、次の日本一へ向いていた。

 

多彩な攻撃を繰り出す左手でベスト4の先へ

 

女子3位 都城商(宮崎)

 

 

甲斐理香菜

かい・りかな/3年/身長171cm/最高到達点294cm/アウトサイドヒッター/土々呂中(宮崎)

 

 

 2年前、姉の由美夏(PFU)とともにインターハイの舞台を戦い、1年生ながら優秀選手に選出された#4甲斐理香菜。今大会では、3回戦でシードの大阪国際滝井(大阪)を破るなど、強豪校に次々と勝利し、目標としていた県勢初の3位まで上り詰めた。 相手を苦しめたのは、緩急をつけた攻撃。大型選手がいない分、日々行うゲーム練習でプッシュやフェイントなどを磨き上げた。サウスポーの甲斐は得点源となったが、「使い分けられていなかった」と厳しい自己評価。「速いバレーは通用した」とチームとしての手応えを感じた試合もあったものの、準決勝で対戦した下北沢成徳など、高いブロック相手には「身長では負けてしまうから、もっと速さでブロックを割らないと」と課題も見つかった。

 

 ベスト6に選出された今大会を経て、「相手ブロックを見て打てるようになった」と振り返る。残り少ない高校バレーで、「3位を超えて成長したところを見せたい」と誓った。

 

――――――

 

 インターハイで戦った彼女たちは春高に出場する。夏を終えて、一人一人が自分の目標を定めて努力を重ねてきた。春高の舞台で、その努力の成果をどのように表現するのか、注目が集まる。

 

 

 春高バレーは、2022年1月5日(水)から東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。都城商高は1月5日(水)Aコート第5試合(13:20〜)、下北沢成徳高は1月6日(木)Dコート第5試合(13:50〜)、就実高は同日Aコート第1試合(9:30〜)、金蘭会高は同日Aコート第3試合(11:30〜)に登場する。※時間は変更となる場合がある

 

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