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春高2024

[ロシア21/22]第20節 カザンが逆転勝ちでサンクトペテルブルクとのダービー制す

  • 海外ニュース
  • 2022.03.10

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第20節はゼニト・カザンとゼニト・サンクトペテルブルクのダービーマッチが実施されました

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■主力不在のサンクトペテルブルクを下し、カザンは連勝を14に伸ばす

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第20節》カザン 3-1 サンクトペテルブルク

(23-25,25-21,25-21,28-26)

(現地3/5)

 “ゼニト(=頂点)”を冠する強豪クラブどうしの今季レギュラーシーズン第2ラウンド(前回はカザンが3-1で勝利)。そうしてカザンのホームで行われた今節、サンクトペテルブルクはOHティネ・ウルナウト(スロベニア)にOHエゴール・クリュカ、OPビクトル・ポレタエフ(ともにロシア)ら主力がオーダーから外れたものの、第1セットを先取する。それでもカザンはOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)がこの日は出だしから好調で、チーム最多23得点にアタック決定率71%(28本中)と力強いパフォーマンスを披露。18得点をあげたOPマキシム・ミハイロフ(ロシア)の力添えもあり、カザンが逆転勝利を収めた。

 

<サンクトペテルブルクのOP⑭イバン・ポドレビンキン<奥>は16得点の健闘>

 

 カザンのアレクサンデル・ベルボフ監督は「いつものスター選手たちが(相手に)見受けられませんでしたが、その分、彼らはリスクをとった戦いを繰り出してきただけに難しかったです。ですが、ホームで多くの声援をもらえたことに感謝したい」とコメント。連勝を14に伸ばし、次節でノヴォシビルスクとの首位攻防戦第2ラウンドに挑む。

 

*****

 

◆《第20節》ノヴォシビルスク 3-0 ケメロヴォ

(25-18,25-22,29-27)

(現地3/6)

 アウェーのノヴォシビルスクはOPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が4本のサービスエースを含む最多15得点、MBイリヤス・クルカエフとOHセルゲイ・サビン(ともにロシア)が13得点と並び、快勝。それでも「第3セットは6点差をつけながら、うまく試合を運べませんでしたですから」(クルカエフ)と兜の緒を締めた。

<ノヴォシビルスク<奥>は次節、カザンとの大一番へ>

 

++++

◆《第20節》ニジニ・ノヴゴロド 3-1 スルグト

(26-24,26-24,18-25,28-26)

(現地3/4)

 ホームのニジニ・ノヴゴロドはOPレオ・アンドリッチ(クロアチア)が3本のサービスエースを含む最多31得点の活躍で、チームを牽引。相手のスルグトに計12本のブロックポイントを許し、落とした第3セット以外は終盤まで競り合う展開となったが、勝ち切ってみせた。

<ニジニ・ノヴゴロドのMB⑧ビクトル・ニコネンコ<奥中央>は最多3本のブロックポイント>

 

++++

◆《第20節》ウファ 3-2 オレンブルク

(25-15,25-17,26-28,19-25,15-9)

(現地3/4)

 いまだ勝ち星のないオレンブルクは2セットダウンから驚異の粘りを見せる。ジュースの末に第3セットを取りきると、OHアントン・ボチン(ロシア)が高い決定力を発揮し、ついにセットカウントをタイに戻す。さぁ、今季初勝利へ…、といきたかったが、最後に失速。OPエフゲニー・リャバコフ(ロシア)が息を吹き返したウファがフルセットの激闘を制した。

<オレンブルク<奥>は今季5度目のフルセットも…>

 

++++

◆《第20節》モスクワ 3-0 ウレンゴイ

(25-20,25-19,28-26)

(現地3/4)

 モスクワはOHヤロスラフ・ポドレスニフ(ロシア)が最多17得点、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が13得点と続いたほか、第2セット途中からOHアントン・セミシェフ(ロシア)に代わって投入されたOHデニス・ボグダン(ロシア)が9得点と終始、安定した試合運びでストレート勝ちを収めた。

<ポドレスニフ<右端>と、ウレンゴイのSチモフェイ・ズコウスキ(クロアチア/左から2番目)の攻防>

 

++++

《第20節》ベルゴロド 3-0 クラスノヤルスク

(25-18,25-17,27-25)

(現地3/6)

 アウェーのベルゴロドはOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)が4本のサービスエースを含む最多21得点の活躍でストレート勝ち。競り合った第3セットを振り返り、OHパベル・テチューヒン(ロシア)は「気持ちが折れることなく、集中できていました」とコメントした。

<クラスノヤルスクのOP⑩ビタリー・フェッチョフ(ロシア)のアタックをはね返すベルゴロド>

 

++++

◆《第20節》レニングラード 3-0 ニジネヴァルトフスク

(25-18,25-19,25-20)

(現地3/5)

 3連勝中と波に乗るレニングラードは、今節でもニジネヴァルトフスクを一蹴。OHデニス・ビリュコフ(ロシア)が最多15得点をあげた一方で、MBドミトリー・コレンコフスキ(ロシア)の最多4本を筆頭にチームで計12本のブロックポイントをマークした。

<レニングラード<右>のS⑨二コラ・ヨボビッチ(セルビア)がコンビを繰り出す>

 

++++

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第20節終了時点==

1 カザン 191(勝ち点58)-

2 ノヴォシビルスク 171(勝ち点49)-

3 モスクワ 154(勝ち点42)-

4 レニングラード 135(勝ち点35)▲

5 サンクトペテルブルク 127(勝ち点37)▼

6 ケメロヴォ 910(勝ち点27)-

7 ベルゴロド 89(勝ち点28)▲

8 ニジネヴァルトフスク 811(勝ち点23)▼

9 ニジニ・ノヴゴロド 711(勝ち点23)-

10 ウレンゴイ 612(勝ち点16)-

11 スルグト 614(勝ち点16)▲

12 クラスノヤルスク 613(勝ち点16)▼

13 ウファ 414(勝ち点16)-

14 オレンブルク 0勝18敗(勝ち点5)-

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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