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ネーションズリーグって何だ? 男女日本代表が戦う今、大会を知る&味わうポイント

  • 編集部取材
  • 2022.06.10

 バレーボールの大型国際大会「FIVBネーションズリーグ(VNL)2022」が5月からスタートし、女子日本代表は開幕から無傷の4連勝、男子日本代表も初戦白星発進を飾った。7月上旬には大阪でも開催が予定されている、この大会をあらためて解説する。

<男女通して、2021年大会に女子日本代表があげた第4位がVNLでの過去最高成績となっている>

 

【1】2018年に新設され、16チームで争われる

 

 VNLの歴史は比較的浅く、第1回大会は2018年。それまで20年以上催されてきた男子の「ワールドリーグ(WL)」、女子の「ワールドグランプリ(WGP)」に代わる大型国際大会として、新設された。

 

 開催国が世界各地に設定され、チームが移動する“サーキット型のコンペ”である点は、WLやWGPを引き継ぐかたちとなったが、一方で出場チーム数は男女とも16チームに絞られ、より競争力のある大会に。そのほか、競技方式は男女で共通となっている。

 

 毎年開催され、時期は代表シーズンに突入してまもない5月から7月にかけて。まず予選ラウンドを実施し、その上位成績チームがファイナルラウンドに進出する。

<コートを囲む電光掲示板に表示される「VNL」の大会ロゴマーク(写真は2019年大会)>

 

【2】以前は総当たり戦も、今年から予選ラウンドの試合数を削減

 

 VNLは2018年、2019年と開催され、2020年はコロナ禍により中止、2021年はリミニ(イタリア)でバブル方式にて実施された。

 

 大会形式も変化し、最初の2年間の予選ラウンドは16チームによる総当たり戦。4チームずつプールに分けられ、5週にかけて毎週3試合が行われていた。

 

 だが、その週の全試合を消化すれば、すぐに次の開催地へ長距離移動し、また3試合…、とスケジュールはハード。3試合すべてをレギュラーメンバーではなく、選手を組み替えながら戦う、といった戦略のおもしろさがあったとはいえ、選手たちの負担は相当に激しいものだった。

 

 そうした背景もあってか、今回の2021年大会から予選ラウンドは各チームの試合数を12に設定。スケジュールも連戦を避けるように、各週の中でも試合のない日が設けられるなど変更が施された。

 

 また、ファイナルラウンド進出チームは、従来の上位6チームが今年から8チームに拡大。トーナメントで頂点を争う。

<第1回の2018年大会は予選ラウンド第3週が大阪で開催され、男子日本代表はブルガリアやイタリア、ポーランドと対戦した>

 

【3】シーズン最初の実戦。オリンピック出場にも影響する大会に

 

 バレーボールでいえば、オリンピックが世界最高の大会、世界選手権が世界最大の大会であり、FIVB(国際バレーボール連盟)はVNLを、それらに続く大型大会として位置づけている。

 

 今年の場合は、夏以降に世界選手権が控えていることから、そこに向けたチームの現状把握や強化に充てる機会。同様に、来年は秋に予定されているオリンピック予選へ、その翌年はいよいよパリオリンピックに向けて、その前段階を踏むのがVNLとなる。

 

 もっとも、オリンピックの出場権獲得フォーマットも従来から変更され、予選で出場権を手にできなかった場合は、FIVBランキング(いわゆる国際ランキング)の上位から割り振られることになった。このVNLも、そのFIVBランキングの対象となっており、一戦ごとの勝敗が獲得ポイントに直結する。ランキングの上位チームから勝利すれば一気にポイントを稼げる一方、下位チームから取りこぼせば痛手となる。

<今大会では女子日本代表が予選ラウンド第4戦で、FIVBランキング1位(試合開始前)のアメリカからストレート勝ちを収めた(Photo:FIVB)>

 

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