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海外経験が豊富な選手も 将来有望な女子注目の10人【四国インターハイ女子】

#2古川(下北沢成徳)

 

 

令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が、女子は7月28日(木)から8月1日(月)に徳島で、男子は8月3日(水)から7日(日)に香川で行われる。アンダーエイジ日本代表として海外でのプレー経験を持つ選手も多い、有望株を紹介する

 

 

#2古川愛梨(下北沢成徳)

 

古川愛梨(下北沢成徳高[東京])

ふるかわ・あいり/3年/ミドルブロッカー/身長184cm/最高到達点300cm/加治木中(鹿児島)

 中学1年生時から全日本中学生選抜で、そして高校3年生時には第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会でプレーした世代を代表するスパイカー。トレーニングが実を結び、相手のブロックを弾き飛ばすスパイクはさらにパワーアップ。将来を見据え、アウトサイドヒッター転向も視野に入れながら高校最後のシーズンに挑む。

 

 

谷島里咲(下北沢成徳高[東京])

やじま・りさ/3年/アウトサイドヒッター/身長172cm/最高到達点302cm/八郷中(茨城)

 エースの一角として、昨夏はインターハイ優勝に貢献。最高到達点は目標の3mを超え、高さのあるスパイクを幅広いコースに打ち込む。今年1月の春高ではベスト4に終わると、「来年もあると言い訳したくなかった」と大粒の涙。強い責任感でチームを引っ張る。

 

 

タピア・アロンドラ(古川学園)

 

タピア・アロンドラ(古川学園高[宮城])

3年/ミドルブロッカー/身長196cm/最高到達点328cm/ドミニカ共和国

 身長、最高到達点はともに今大会トップで、その高さを生かしたスパイクとブロックは迫力十分。準優勝した今年の春高ではブロード攻撃を披露するなど、機動力も高い。ふだんはムードメーカーとして仲間を和ませ、試合中には強いリーダーシップを発揮する、チームになくてはならない存在。

 

 

阿部明音(古川学園高[宮城])

あべ・あかね/3年/ミドルブロッカー/身長172cm/最高到達点296cm/小名浜一中(福島)

 タピアとともに全国屈指の得点力を誇るミドルブロッカー。今年3月の全国私立高等学校男女選手権大会(さくらバレー)では強弱のつけたスパイクで、タピアに匹敵する活躍を見せた。ミドルブロッカーながら安定感のあるレシーブを見せ、攻守でチームを牽引する。

 

 

熊谷仁依奈(古川学園高[宮城])

くまがい・にいな/3年/セッター/身長165cm/最高到達点278cm/仙北中(秋田)

 1年生時から名門の司令塔を務め、第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会には高校生では唯一セッターとして選出。持ち味の速いトス回しに加え、タピアら留学生にトスを上げてきたことで、苦手だったオープントスも追求してきた。昨年からキャプテンマークを背負い、リーダーシップも抜群。

 

【次ページ】続いての将来有望な女子注目の5人

 

 

上村杏菜(金蘭会)

 

上村杏菜(金蘭会高[大阪])

うえむら・あんな/2年/アウトサイドヒッター/身長168cm/最高到達点301cm/金蘭会中(大阪)

 第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会では、Vリーガーや大学生を抑え、最優秀選手賞とベストアウトサイドヒッター賞を獲得。1年生時からエースを務め、パワフルなスパイクが魅力だが、学年が上がりさらに攻撃の幅を広げる。昨年度はインターハイ、春高ともにベスト4。初の頂点へ燃えている。

 

 

德本歩未香(金蘭会高[大阪])

とくもと・あみか/3年/リベロ/身長152cm/最高到達点260cm/金蘭会中(大阪)

 抜群の反応で相手の強打を防ぐ、世代を代表する守護神。昨年からレギュラーを務め、今年はキャプテンとしても仲間に積極的に声を掛ける。今年7月には、Vリーガー、大学生もいる中で第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会に出場。ベストリベロ賞に輝く活躍で、チームを優勝に導いた。

 

北窓絢音(誠英)

 

北窓絢音(誠英高[山口])

きたまど・あやね/3年/オポジット/身長182cm/最高到達点300cm/松江三中(島根)

 第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会メンバー。今季からオポジットとしてプレーし、身長180㎝を越える高い打点からスパイクをたたき込む。大型選手ながら、守備も器用にこなし、将来性も十分。昨年度は2大会ともベスト16に終わった全国大会へ、キャプテンとして強い覚悟で臨む。

 

 

飯山エミリ(東九州龍谷高[大分])

いいやま・えみり/3年/オポジット/身長185cm/最高到達点309cm/吉野東中(鹿児島)

 中学時代は古川らとともに全日本中学生選抜としてプレー。東九州龍谷高では1年生時からミドルブロッカーのレギュラーを務めたが、得意のライト攻撃を生かすべく、最終学年を前にオポジットに転向。今大会日本人屈指の高さから打ち込むパワフルなスパイクで、4大会ぶりの夏の頂点に導く。

 

 

福村心優美(就実高[岡山])

ふくむら・こゆみ/1年/アウトサイドヒッター/身長177cm/最高到達点291cm/栄進中(埼玉)

 今年1月の春高で連覇に導いた深澤めぐみ(久光)の後を継ぐ新エース。入学直後から1年生ながら深澤と同じ背番号「4」を背負い、驚きながらも「自分も深澤さんのようにならないと」と覚悟をにじませる。栄進中3年生時には全日本中学生選抜認定選手にも選ばれた力強いスパイクを武器に、高校初の全国大会で力を発揮する。

 

文/田中風太

写真/山岡邦彦、石塚康隆(NBP)、平野敬久、編集部

 

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