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春高2024

[連載①]デンソー復帰の辻健志監督が語るチームの変遷と展望/「50年目にBEE CHAMPION」

  • V1
  • 2022.08.30

 

<国内最高峰のリーグで戦うデンソーエアリービーズ>

 

求めるのは、結果だけではなく…

 

 そもそも辻監督とデンソーの歩みは長く、2000年までさかのぼる。中京大で大学院に進み、バレーボールの指導を学びながら、デンソーの練習に手伝いとして参加したのがきっかけだ。大学時代は男子バレーの指導に携わりたい思いを持っていたが、恩師から命じられたのは「女子を指導しなさい」。その理由は謎に包まれたままだと辻監督は笑うが、それがやがて国内トップリーグで指揮し、ひいては日本代表に指導にまでつながるのだから、人生とはおもしろい。

 

 コーチ時代も含めると、チームの歴史の3分の1近くを過ごしてきたわけだが、辻監督が追い求めるのは、チームの勝利だけではない。デンソーという企業が持つチームだからこそ、担うべき責務があるのだ。

 

 「会社からはシンボルチームというかたちで、バレーボールを含めて6つの競技が強化クラブとしてバックアップをいただいています。最近では東京2020オリンピックでメダルを獲得されたバスケットボール女子日本代表の高田真希選手がデンソーでプレーされています。

 

 やはりバレーボールも日本代表を筆頭に、注目される選手が常に在籍しているチームでありたいとは思います。ただ、日本代表の選手だけがすべてかと言われれば、そうではないと考えています。それは結果も同じ。Vリーグでの優勝を目指して、会社から後押しをいただいているとはいえ、その優勝だけがすべてではない、というのが私の考えです。

 

 というのも、日本バレーボール界が発展していけるような取り組みはチーム側からも発信できると考えていますし、そうした視座を高く持っていこうとは会社からも話をいただき、選手たちに伝えています。例えば、一人の社会人としての立ち居振る舞いも、その一つです。そのことはすごく意識しながら、活動するようにしています」

 

>>><次ページ>西尾市、郡山市、札幌市の3つをホームタウンに

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