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[連載①]デンソー復帰の辻健志監督が語るチームの変遷と展望/「50年目にBEE CHAMPION」

  • V1
  • 2022.08.30

 1972年に創部され、2022年に50周年を迎えたデンソーエアリービーズ。その節目の年に掲げたスローガン「BEE CHAMPION」の元、2022-23 Vリーグではその言葉に記された頂を目指す。半世紀を経て、次にチームが歩む先は。全4回の連載企画、第1回は指揮官が描くデンソーエアリービーズの姿

 

 

9季ぶりに辻健志監督が復帰

 

 2022-23シーズンからデンソーの指揮を執る辻健志監督。ここで采配を振るうのは、実に2013/14シーズン以来となる。

 

 その13/14シーズンはV・チャレンジリーグ(当時/現・V2)に降格したタイミングであり、トップリーブ昇格が使命。周囲の期待を一身に浴び、結果として1年でのV・プレミアリーグ復帰に導くことに成功するのだが、当時を振り返ると辻監督の口元から苦笑いがこぼれる。

 

 「プレッシャーに負けていたわけではないのですが、その前年までコーチや代行監督といったかたちでチームに携わっていて、やはり下部リーグに降格させてしまった責任を大きく感じていたので。1年で戻るんだと覚悟して臨んだシーズンでしたが、基本的にポジティブ人間である自分が、このときばかりはネガティブに支配される時間が長かった。しんどい時間を過ごしていたのが、正直なところです」

 

<今季から自身2度目となる指揮を執る辻監督>

 

 思い返したくない過去と言えば、それまで。とはいえ、1シーズンでの復帰という結果が、自分自身を救ったのは事実だった。と同時に、今も大きな喜びとして記憶に残っている。

 

 「覚えていますよ!! やはり、みんなで一つのことを成し遂げるのは、こういう喜びがあるんだな、と。選手たちもすごく責任を負って戦ってくれていましたし、それが報われたわけですから。私の人生においても、大きなトピックになっていますね」

 

 トップリーグへの昇格を果たし、辻監督は「さぁ、これからだ」という思いを抱いていたが、会社の「グローバルな視点を持っていこう」という後押しもあり、その後8年は女子日本代表のシニア、アンダーエイジカテゴリーの現場に携わることに。そこでは世界のバレーボールに触れ、そうして再びデンソーに戻ってきた。

 

「監督という立場は同じですが、13/14シーズンのあのときとはまるで違う感覚ですね」と辻監督。そのまなざしはポジティブそのものだった。

 

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