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[連載②]デンソーの地域貢献活動 エアリービーズジュニアも活動本格化/「50年目にBEE CHAMPION」

  • 編集部取材
  • 2022.09.01

 1972年に創部され、2022年に50周年を迎えたデンソーエアリービーズ。その節目の年に掲げたスローガン「BEE CHAMPION」の元、2022-23 Vリーグではその言葉に記された頂を目指す。半世紀を経て、次にチームが歩む先は。全4回の連載企画、第2回は次世代のバレーボール界に寄与する地域貢献活動

 

 

若年層世代にアプローチする競技普及・育成事業

 

 2019年、デンソーは中学生世代を対象にしたジュニアチーム「エアリービーズジュニア」を設立した。Vリーグでは近年、活動拠点を置く地域での競技普及や育成の観点から、こうした取り組みが増えており、夏には各チームのジュニアチームが一堂に会する「Vリーグジュニア選手権」なる大会も催されている(なお、大会の運営担当はデンソーOBの櫻井由香氏)。

 

 2016/17シーズンまでデンソーで監督を務め、その後はゼネラルマネジャーに着任、現在はアカデミーディレクターとして携わる山口祐之氏は、自身の経験を踏まえ、ジュニアチーム設立の動きをこのように語る。

 

 「それまではバレーボール教室というかたちで、単発での取り組みはありました。ですが、地域とのつながりをもって活動していくとなると、やはり年間を通じて実施するのがベスト。また、Vリーグジュニア選手権という大会が発展していく中で、いざジュニアチームをつくるとなっても、いきなり出場するのは難しいですから。

 

 ホームタウンの西尾市と連携をとらせてもらいながら、デンソーエアリービーズとして次世代の育成にも力を注いでいくという姿勢を、ジュニアチーム設立というかたちで表明し、理解をいただいたというわけです」

 

<今年のVリーグジュニア選手権でエアリービーズジュニアを指揮した山口氏>

 

 山口氏は、自身が現役時代を過ごした堺ブレイザーズが2000年代からジュニアチームを始めとする育成事業に着手する光景を見てきた。地域貢献という意義を実感したのは、若年層をとりまく現状があるからだ。

 

 「一つは部活動の減少です。とくに、男子は学校内でもバレーボール部が削減される順番が早いと感じていて。バレーボールをやりたいけれど、学校に部活がない。そうした子どもたちの受け皿として、Vリーグのジュニアチームがあるという具合です。

 

 とはいえ、いよいよ男女で差はなくなってきていると感じます。全体的に部活動が削減される傾向にあるなかで、将来のバレーボール界を担う子どもたちを救うためにもやらなければならないことの一つだと。そうした思いをもって、Vリーグの各チームも普及・育成活動に励んでいることでしょう」

 

 <設立以来、初めて出場したVリーグジュニア選手権>

 

>>><次ページ>トップ選手は子どもたちにとって…

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