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[イタリア22/23]第21節 チステルナがコッパイタリア王者に完勝! プレーオフ進出へ望み

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。コッパイタリア(カップ戦)を挟んで2週間ぶりに実施された2022/23シーズンの第21節(後半第10節)は、その王者が敗れる波乱が!!

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

チステルナがコッパ王者のピアチェンツァをスイープして勝ち点3獲得

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第21節》チステルナ 30 ピアチェンツァ

(25-18,25-18,25-20)〔現地3/4〕

 今季は開幕から順位をかき回したチステルナ。その後は黒星が続き、気づけばプレーオフ出場圏内(8位)から漏れる状況に。なんとしても望みをつなぎたい今節はホームに、この1週間前にコッパイタリアを制したピアチェンツァを迎える。そうして最高のスタートを切った。

 

 第1セットはサービスエース5本、ブロックポイント4本とピアチェンツァの出鼻をくじくと、以降もサーブで攻めたてるなど集中力を保ち、なんとストレート勝ちで勝ち点3を獲得する。今節でミラノが勝ち点0に終わったため、その差は1。9位のチステルナはプレーオフ進出を懸けて、レギュラーシーズン最終節に臨むことになった。

<プレーオフ進出に一縷の望みをつないだチステルナ(奥)>

 

 なお、試合ではOHマルコ・セドラチェク(クロアチア)がチーム最多14得点、MBエイダン・ジンゲル(オーストラリア)が5本のブロックポイント、OHエフェ・ベイラム(トルコ)が4本のサービスエース、とそれぞれが役目をしっかり果たした。

 

*****

◆《第21節》ペルージャ 30 ターラント

(25-22,25-19,25-19)〔現地3/5〕

 1週間前のコッパイタリアファイナル4では、準決勝敗退とまさかの結果に終わったペルージャは仕切り直しの一戦。アウェーに乗り込むと、OPヘスス・エレーラ(キューバ)の最多16得点を筆頭に、4選手が2桁得点をマーク。これぞペルージャ、と言わんばかりのストレート勝ちを収めた。

<トスよし、ブロックよし、そしてサーブよし、のペルージャSシモーネ・ジャネッリ(イタリア)

 

◆《第21節》トレンティーノ 31 パドヴァ

(25-27,25-22,25-21,29-27)〔現地3/5〕

 ホームのパドヴァはOPドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)がチーム最多23得点、OH髙橋藍(日本)が17得点と続き、トレンティーノに食らいつくも、勝利とはならず。だが、今節を終了した時点で、スーペルリーガ残留を決めている。あとは10位を死守するだけだ!!

<パドヴァのポイントゲッター、ペトコビッチ(奥中央)が奮闘>

 

◆《第21節》ルーベ 30 ミラノ

(25-22,25-15,25-12)〔現地3/4〕

 チーム内のコロナ禍やエースOH石川祐希(日本)が大事をとるなど、なんと登録メンバー8名で今節に臨んだミラノ。さすがに厳しく…、3連敗。対するルーベはOHアレクサンデル・ニコロフ(ブルガリア)が不調も、交代で入ったOHマッティア・ボットロ(イタリア)が4本のブロックポイントを含む13得点でMVPに選出された。

<本職はリベロ。ミラノの⑱ニコラ・ペサレージ(イタリア)はセッターに、アタッカーに、と緊急事態でフル稼働>

 

◆《第21節》モンツァ 32 モデナ

(25-23,25-18,28-30,18-25,18-16)〔現地3/5〕

 アウェーのモンツァはOHスティーブン・マー(カナダ)が最多27得点、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が24得点と続き、激闘を制した。一方のモデナはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)が6本のサービスエースを含む33得点と気を吐くも、2戦連続でフルセット負け。順位を3位に落としている。

<ときにアンストッパブル。⑧マーの豪打がさく裂>

 

◆《第21節》ヴェローナ 30 シエナ

(25-21,25-20,25-19)〔現地3/5〕

 プレーオフに弾みをつけたいヴェローナは、OPマキシム・サポズコフ(ロシア)が20得点、OHロク・モジッチ(スロベニア)が15得点と続き、シエナを一蹴。敗れたシエナはOHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)が12得点をあげるも、2桁得点が一人では白星は遠かった。

<シエナのL⓺フェデリコ・ボナミ(イタリア)が懸命にボールをつなぐ>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第21節(後半第10節)終了時点==

1 ペルージャ 62pt(21勝0敗)-

2 トレンティーノ 41pt(13勝8敗)▲

3 モデナ 40pt(12勝9敗)▼

4 ルーベ 38pt(13勝8敗)-

5 ヴェローナ 34pt(13勝8敗)-

6 ピアチェンツァ 31pt(10勝11敗)-

7 モンツァ 30pt(10勝11敗)-

8 ミラノ 27pt(9勝12敗)-

9 チステルナ 26pt(8勝13敗)-

10 パドヴァ 18pt(7勝14敗)-

11 ターラント 16pt(5勝16敗)-

12 シエナ 15pt(5勝16敗)-

※記号は前節からの順位の推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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