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[イタリア22/23]準々決勝R第4戦 トレンティーノが敵地で完勝! 突破いちばん乗り

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンはプレーオフに突入、準々決勝ラウンドは対戦カードの1つが決着しました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

モンツァを退け、トレンティーノが準決勝ラウンド進出を決める

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《準々決勝R第4戦》トレンティーノ 30 モンツァ

(25-22,25-20,25-19)〔現地4/2〕

 準々決勝ラウンド第2戦で主力選手がコンディション不良に見舞われ、アウェーで星を落としていたトレンティーノ。第3戦で勝利を収め準決勝ラウンド進出に王手を懸けた状態で、再びモンツァへ乗り込んだ。

 

 第1セットはチームのサーブレシーブ返球率61%と磐石の試合運びで先手を奪うと、第2セットは計3本のサービスエース、第3セットは計5本のブロックポイントを上げて、攻守でモンツァを上回る。中でもOHアレッサンドロ・ミキエレット(イタリア)とOPマテイ・カジースキ(ブルガリア)が12得点と並ぶ活躍を披露し、ストレート勝ちを収めた。

<トレンティーノの覇権奪還を託された一人、⑤ミキエレット

 

 準々決勝ラウンドの全4カードの中で、いちばんに突破を決めたトレンティーノ。Sリッカルド・スベルトーリ(イタリア)は「こうした高いレベルで拮抗した戦いで、準決勝に進出できたことをうれしく思う」と語り、OHダニエレ・ラビア(イタリア)は「ここ最近で最高の試合の一つだったと思います。常に戦い続け、決してあきらめることのない、自分たちの思いが報われた」と喜んだ。

 

*****

◆《準々決勝R第4戦》ミラノ 32 ペルージャ

(25-15,19-25,19-25,28-26,15-13)〔現地4/2〕

 セットを先取したミラノだったが第2セット以降はペルージャのサーブに崩され、連続でセットを落とす。それでも第4セットをジュースの末に取りきる粘りを発揮。最終第5セットは序盤でペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)に3連続サービスエースを奪われ勝負あったかに見えたが、10-12からSパオロ・ポッロ(イタリア)のこの試合5本目となるサービスエースを含む3連続得点で逆転に成功。フルセットの末を制して、レギュラーシーズン無敗のペルージャとの勝敗をタイに戻した。

 ホームチームが勝利する“内弁慶シリーズ”となっているこのカード、最終第5戦の舞台はペルージャだが…、勝利の女神がほほえむのはどっちだ!?

<ミラノの⑯ポッロはトスだけでなく、個人技でも劇的勝利を演出してみせた

 

◆《準々決勝R第4戦》ルーベ 31 ヴェローナ

(20-25,25-23,28-26,26-24)〔現地4/1〕

開幕2連敗からの逆転突破を目指すルーベは、「難しいものになる」(Lファビオ・バラーゾ〔イタリア〕)が語る敵地での第4戦へ。セットカウント1-1からの第3セットは先に20-24とセットポイントに到達されるも、OHマーロン・ヤント(キューバ)のアタックとサービスエース2連発を含む4連続得点で同点に。25-26から相手のミスやOPイバン・ザイツェフ(イタリア)のアタックで3連続得点を奪って、このセットを取りきると、続く第4セットも終盤の競り合いを制して勝利した。

 「第3セットは何が起こったのでしょうか!? ヤントのサーブが、奇跡のような現象を起こしました!!」(ザイツェフ)

<「スリリングな第3セットを制した。次の試合も同様に白熱したものになる」とルーべのブレンジーニ監督(右から2番目)>

 

◆《準々決勝R第4戦》ピアチェンツァ 30 モデナ

(25-20,25-21,25-20)〔現地4/2〕

 ピアチェンツァは試合開始からMBロベルランディ・シモン(キューバ)の効果的なサーブが大当たりし、9-1とモデナを圧倒する出だし。これには「すぐに相手を困難に陥れることができた」とOHリカルド・ソウザ(ブラジル)は振り返り、その後も優位にゲームを進める。

 モデナがラリーに持ち込んでも、Sアントワーヌ・ブリザール(フランス)が意表をつくアタックで心を折り、ピアチェンツァがストレート勝ち。コッパイタリア王者が2連敗から2連勝。激闘のゆくえは、はたして…!?

<スコアラーズテーブル(記録席)に乗っかってボールをつなぐほどのハッスルプレーを見せたピアチェンツァのLレオナルド・スカンフェルラ(イタリア)>

 

++5位決定プレーオフ予備リーグ戦++

 

◆《第4節》パドヴァ 30 チステルナ

(25-19,25-22,25-23)〔現地4/2〕

 ホームのパドヴァはOPドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア/3月15日付で退団)に代わって大砲を務めるOPトマッソ・グッツォ(イタリア)が、この日はチーム最多20得点の活躍。常に優勢に立って、ストレート勝ちを収めた。これでパドヴァは2勝1敗(3チームの2回戦総当たりリーグ戦)。

<勢いに乗れば怖いチステルナ(コート手前)をパドヴァははね返した>

 

イタリア・セリエA

==プレーオフ/準々決勝ラウンド勝ち取り表==

・ペルージャ〇●〇●vs.ミラノ●〇●○

・ルーベ●●〇○vs.ヴェローナ〇〇●●

・トレンティーノ〇●〇○vs.モンツァ●〇●●

・モデナ〇〇●●vs.ピアチェンツァ●●〇○

※3戦先勝方式・最大5試合

 

==レギュラーシーズン最終順位表==

1 ペルージャ 65pt(22勝0敗)-

2 トレンティーノ 44pt(14勝8敗)-

3 モデナ 40pt(12勝10敗)-

4 ルーベ 38pt(13勝9敗)-

5 ヴェローナ 37pt(14勝8敗)-

6 ピアチェンツァ 34pt(11勝11敗)-

7 モンツァ 33pt(11勝11敗)-

8 ミラノ 30pt(10勝12敗)-

9 チステルナ 26pt(8勝14敗)-

10 パドヴァ 18pt(7勝15敗)-

11 ターラント 16pt(5勝17敗)-

12 シエナ 15pt(5勝17敗)- ⇒降格決定

※緑色はプレーオフ、赤色は5位決定プレーオフ予備リーグ戦へ

 

==プレーオフ/準々決勝ラウンド組み合わせ==

・ペルージャvs.ミラノ

・ルーベvs.ヴェローナ

・トレンティーノvs.モンツァ

・モデナvs.ピアチェンツァ

※3戦先勝方式・最大5試合/現地3月19日(ペルージャvs.ミラノのみ18日)からスタート

 

==5位決定プレーオフ/予備リーグ戦==

…チステルナ、パドヴァ、ターラントがホーム&アウェーの総当たり2回戦を争い、最上位チームが、プレーオフ準々決勝ラウンド敗退4チームと争う5位決定プレーオフへの出場権を獲得する。現地3月16日、チステルナvs.パドヴァからスタート

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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