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春高2024

マサとモオリが交わした労いとエール。2人の“やなぎだ”は幼なじみ/第71回黒鷲旗スペシャル対談

  • 日本代表
  • 2023.05.11

 大阪を舞台に行われた第71回黒鷲旗全日本男女選抜大会が5月6日(土)に閉幕した。クラブシーズン終盤の行われる黒鷲旗は、ここで引退する選手の姿も見られる。VリーグのDIVISION2 MEN、富士通カワサキレッドスピリッツでキャプテンを務めた栁田百織もその一人だ。そして今回、栁田が予選グループ戦で対戦したV1男子のジェイテクトSTINGSには、小学生時代に所属した小岩クラブ(東京)でチームメートだった柳田将洋の姿があった。お互いを“マサ”“モオリ”と呼び合う2人の対談が実現!!

 

<柳田将洋(ジェイテクトSTINGS/左)と栁田百織(富士通カワサキレッドスピリッツ/右)>

 

小学生時代にチームメートも、対戦機会はほとんどなく

 

 直接対決は大会2日目の予選グループ戦。だが、いざ試合が始まると、柳田の姿はアップゾーンにあった。

 

――事前に知らされていたとか

柳田 大会前から(予選グループ戦の)3試合のうち、一戦目と二戦目のメンバーは言われていて。二試合目はスタメンではありませんでした。

栁田 いやぁ、やってみたかったです。大会の組み合わせが発表されたときから、「これ、ワンチャン、マッチアップあるんじゃないか」って思っていましたから。

 

――お互いは、どう呼び合っていますか?

栁田 僕はマサ、って。

柳田 僕はモオリ、です。

 

栁田にとって現役生活最後の公式戦となった大会で、ネットの向こうには旧友の姿が

 

――では。昨年の夏に練習試合で対戦したのが、ほんとうに久しぶりだったそうですね

モオリ それまでも、大学ではちょっとやったくらいじゃなかった?

マサ ほぼないかな。去年の夏が初対戦くらいの感覚だった。小学生の頃は一緒に戦っていたけれど、ネットを挟んで戦う機会はそれほどなかったし…。

モオリ そうそう。

マサ ある意味、懐かしい感じはしたかな。

モオリ その日は、とりあえず練習試合が終わってから話しかけようと思っていて。

マサ ふふふ。なんかね。

モオリ 練習試合とはいえ、試合前にあれこれ話すのもどうかな、って。でも、普通に懐かしかった。

 

――お互いの印象に変化はありましたか?

モオリ いや、もう全然変わってないですよ!!(笑)

マサ ほんとうに?

モオリ 全然変わってない(きっぱり)。この淡々とした感じは、小学生の頃から一緒。

マサ モオリは小岩クラブに入ってきたときは正直、こんなに上手じゃなくて。今の姿を重ねると、ギャップが僕の中にはある。

モオリ マサが変わったところ…、お酒が飲めるようになったくらい?

マサ それ?(笑)

モオリ プレーは小学生の頃から器用だった。難しいトスを打ちきったり、フェイントもできていて、バレーボールのスキルが備わっているきれいな選手という印象。それが年々、成熟されていった感じかな。

マサ モオリの変わっていないところ…。小学生から比べると、もちろん体つきは変わるけれど、ベースの動きそのものはなかなか変えられないし、変わってないかも。小学生の頃は身体能力もそんなに高いイメージではなかったけれど、高校生くらいから身体能力を生かしてバレーボールをしている印象になって。うん、やっぱり昔と全然違うね。

 

<富士通のオポジットとして活躍した栁田。19-20、20-21シーズンのV2で最高殊勲選手賞に輝いた>

 

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