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[イタリア22/23]トレンティーノが8季ぶりV!! ルーベ3連覇を阻止

VOLLEY PALLAVOLO - FINALE SCUDETTO 2022/23 GARA 3. ITAS TRENTINO - CUCINE LUBE CIVITANOVA.

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンは全日程が終了しました。スクデット(リーグタイトル)を手にしたのは…、トレンティーノ!!

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■最後はストレート勝ち。トレンティーノが手負いの“ヤング”ルーベを下し、5度目の戴冠

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《決勝R第1戦》トレンティーノ 31 ルーベ

(25-23,23-25,25-23,25-17)〔現地5/1〕

◆《決勝R第2戦》トレンティーノ 23 ルーベ

(21-25,15-25,25-19,25-23,15-17)〔現地5/4〕

◆《決勝R第3戦》トレンティーノ 30 ルーベ

(25-17,25-20,25-16)〔現地5/7〕

◆《決勝R第4戦》トレンティーノ 13 ルーベ

(18-25,25-27,25-20,16-25)〔現地5/12〕

◆《決勝R第5戦》トレンティーノ 30 ルーベ

(25-20,25-20,25-19)〔現地5/17〕

 波乱に満ちたセリエAの2022/23スーペルリーガ、その頂上決戦は3連覇を目指す盟主ルーベと、近年は優勝まであと一歩が遠いトレンティーノの対戦となった。ともに準決勝ラウンドは最大5試合を戦っており、条件は同じ。そして決勝ラウンドでも、死力を尽くす戦いが繰り広げらた。

 

 第1戦はホームのトレンティーノがOPマテイ・カジースキ(ブリガリア)がチーム最多22得点の活躍で先勝。続く第2戦ではトレンティーノのMBウォウト・デヒアー(ベルギー)がブロックポイント、サービスエースいずれも3本を含む11得点と攻守で大車輪の活躍を見せるが、ここではホームのルーベに軍配。フルセットの試合はMBバルテレミ・シネニエズ(フランス)がチーム最多18得点、とりわけアタック決定率89%(19本中)のパフォーマンスが光った。

<ルーベは入団1年目の若手OHアレクサンダル・ニコロフ(ブルガリア/奥右)が奮闘

 

 第3戦はルーベの大黒柱OPイバン・ザイツェフ(イタリア)の負傷退場もあり、トレンティーノがストレート勝ちを収める。だが、これで屈するルーベではない。第4戦はザイツェフ不在のなか、若手主体で戦うと、OHマーロン・ヤント(キューバ)が驚異のサービスエース7本を含む24得点の大暴れで、勝敗をタイに戻してみせた。

 

 今季のリーグを象徴するかのような拮抗した展開となったファイナル。最終第5戦はトレンティーノのホーム「BLMグループアリーナ」で決着のときを迎えた。試合は序盤から堅守が機能し、第1セットだけで5本のブロックポイントをマークしたトレンティーノが先取に成功。続く第2セット、今度はデヒアーの2本を中心にトレンティーノは計5本のサービスエースを浴びせて、いよいよ王手をかける。

<攻守で存在感を放ったトレンティーノのデヒアー(奥中央)

 

 そうして第3セットも出だしでカジースキのサービスエースを含む4連続得点で6-3とリードを築いたトレンティーノが優位に試合を進める。対するルーベはヤントを中心に攻めたてたほか、ジャンロレンツォ・ブレンジーニ監督が積極的にチャレンジを要求し、なんとか流れを引き寄せようとする。だが、中盤でチャレンジの権利を失うと(2度の失敗)、以降はトレンティーノのペースに。17-15、20-16から3連続得点を重ねたトレンティーノは最後、チャンピオンシップポイントからSリッカルド・スベルトーリ(イタリア)がツーアタックを決めて勝利した。

 

 トレンティーノは14/15シーズン以来となる8季ぶり5度目のスクデット獲得。アンジェロ・ロレンゼッティ監督は「いずれにしても素晴らしいシーズンでしたが、やはり最後の勝利はすべてをよしとします。この町とともに、そして、この町のためにチャンピオンになれたことが幸せです」と感無量。またファイナルでは勝利した3試合すべてでMVPに選ばれるなど、シーズンを通して“生きる伝説”であり続けたカジースキは「この2年間はいつもあと一歩のところが続いていましたが、今回はゴールすることができました。トレントでの生活における、最後で最高の出来事となりました」と喜んだ。

 

<カジースキ(右から2番目)は勝利の美酒に酔いしれた

 

<次ページ>石川祐希のミラノが臨んだ3位決定戦の模様

++3位決定戦++

◆《第1戦》ピアチェンツァ 30 ミラノ

(25-17,25-16,25-22)〔現地4/30〕

◆《第2戦》ピアチェンツァ 30 ミラノ

(26-24,25-19,25-23)〔現地5/3〕

◆《第3戦》ピアチェンツァ 30 ミラノ

(25-19,28-26,25-21)〔現地5/6〕

 プレーオフ準決勝ラウンド敗退チームどうしで争われる3位決定戦は、ピアチェンツァが3連勝で制して来季のCEVチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。第1戦ではMBロベルランディ・シモン(キューバ)が最多5本のブロックポイントをマーク、第2戦ではSアントワーヌ・ブリザール(フランス)が最多4本のサービスエースを奪うなど、それぞれが持ち味を最後まで発揮。第3戦ではシモンがブロックポイント3本、エースのOHリカルド・ソウザ(ブラジル)が3本のサービスエースを含む14得点の活躍を見せた。

<ピアチェンツァの⑬シモンが圧倒的な高さからクイックを放つ

 

 対するミラノはプレーオフこそ劇的な勝利を手にしてきたが、やはりここまでくると疲労もあってか、選手たちの足は鈍かった。OH石川祐希(日本)はチームのホームページで「残念ながらこのような結果でシーズンが終わってしまいました。もっともっといいプレーができたはずという後悔もありますが」と語りつつも、「それでも幸せです」とコメント。このシリーズの結果で出場権を手にしたCEVカップも控える来季に向けて「今年以上の結果を出さなければ」と意気込んでシーズンを締めた(原文はイタリア語)。

<ミラノにとって今季は歴史的なシーズンになったことは確かだ

 

++5位決定プレーオフ 決勝トーナメント++

◆《準決勝》ペルージャ 30 モデナ

(25-18,25-12,25-17)〔現地5/7〕

 今年はCEVカップ優勝の一方、スーペルリーガではプレーオフ準々決勝ラウンド敗退、天国も地獄も味わった名門モデナ。5位決定プレーオフ以降はエースOHイアルバン・ヌガペト(フランス)を下げて、若手主体の構成で臨む。シーズン最後となったこの試合では20歳のMBロレンツォ・サラ(イタリア)がチーム最多12得点をあげた。

<リナルディ(中央)ら若手選手は、この経験を次に生かすのみ>

 

◆《準決勝》モンツァ 30 パドヴァ

(25-23,35-33,25-14)〔現地5/7〕

 5位決定プレーオフは予選グループ戦最終戦で決勝トーナメント進出を決めたパドヴァ。第2セットこそ食らいついたが、最後は力尽き、ここでシーズンを終えた。OPトマッソ・グッツォ(イタリア)がチーム最多13得点、OHダビデ・ガルディーニ(イタリア)が12得点と続くなど今季の成長株が最後まで気を吐いた。

<パドヴァはS⑦フランチェスコ・ゾッペラーリ(イタリア)が5位決定プレーオフでは司令塔を務めた>

 

◆《決勝》モンツァ 32 ペルージャ

(21-25,25-15,19-25,26-24,15-10)〔現地5/13〕

 来季のCEVチャレンジカップ出場権を懸けた決勝は、アウェーのモンツァが競り勝った。エースのOHスティーブン・マー(カナダ)の最多21得点、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が17得点と続くなか、活躍が光ったのはMBジャンルカ・ガラッシ(イタリア)。両チーム通して最多6本のサービスエースに、ブロックポイントは4本と獅子奮迅。浮き沈みの激しかったシーズンを白星で締めくくってみせた。

 問題は敗れたペルージャ。レギュラーシーズン無敗、スーペルコッパと世界クラブ選手権で優勝も…、来季は欧州のステージに姿はないという結果に終わった。なお、トレンティーノを優勝に導いたロレンゼッティ監督が来季、就任することが発表されている。

<来季はCEVチャレンジカップが控えるモンツァ>

 

イタリア・セリエA

==プレーオフ/決勝ラウンド勝ち取り表==

・トレンティーノ〇●〇●〇vs.ルーベ●〇●〇●

 

==プレーオフ/3位決定戦勝ち取り表==

ピアチェンツァ〇〇〇vs.ミラノ●●●

==プレーオフ/準決勝ラウンド勝ち取り表==

・ルーベ〇●●〇〇vs.ミラノ●〇〇●●

・トレンティーノ〇〇●●〇vs.ピアチェンツァ●●〇〇●

 

==プレーオフ/準々決勝ラウンド勝ち取り表==

・ペルージャ〇●〇●●vs.ミラノ●〇●〇〇

・ルーベ●●〇〇〇vs.ヴェローナ〇〇●●●

・トレンティーノ〇●〇○vs.モンツァ●〇●●

・モデナ〇〇●●●vs.ピアチェンツァ●●〇〇〇

 

==5位決定プレーオフ最終順位表==

1 モンツァ

2 ペルージャ

3 パドヴァ、モデナ

 

==5位決定プレーオフ グループ戦/最終順位表==

1 ペルージャ 8pt(3勝1敗)

2 モンツァ 8pt(3勝1敗)

3 パドヴァ 5pt(2勝2敗)

4 モデナ 5pt(1勝3敗)

5 ヴェローナ 4pt(1勝3敗)

 

==5位決定プレーオフ予備リーグ戦/最終順位表==

1 パドヴァ 9pt(3勝1敗)→5位決定プレーオフ進出

2 チステルナ 6pt(2勝2敗)

3 ターラント 3pt(1勝3敗)

 

==レギュラーシーズン最終順位表==

1 ペルージャ 65pt(22勝0敗)-

2 トレンティーノ 44pt(14勝8敗)-

3 モデナ 40pt(12勝10敗)-

4 ルーベ 38pt(13勝9敗)-

5 ヴェローナ 37pt(14勝8敗)-

6 ピアチェンツァ 34pt(11勝11敗)-

7 モンツァ 33pt(11勝11敗)-

8 ミラノ 30pt(10勝12敗)-

9 チステルナ 26pt(8勝14敗)-

10 パドヴァ 18pt(7勝15敗)-

11 ターラント 16pt(5勝17敗)-

12 シエナ 15pt(5勝17敗)- ⇒降格決定

※緑色はプレーオフ、赤色は5位決定プレーオフ予備リーグ戦へ

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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