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男子U16日本代表の岩田怜偉と草野烈が今冬にイタリアで誓った成長「僕らの世代。中心として、しっかりと」

  • 編集部取材
  • 2023.07.13

 

 バレーボールの男子U16日本代表は現地722日(土)からタシケント(ウズベキスタン)で行われる第1回アジアU16男子選手権大会に出場する。U16は今年から新設されたカテゴリーであり、同女子大会で日本は初代女王に。それに続かんといきまく男子U16日本代表も、メンバー12名が発表された。そのなかでも“日の丸”経験者である岩田怜偉(中之口中〔新潟〕3年)と草野烈(浅井中〔滋賀〕3年)は以前、このカテゴリーに強い思いを口にしていた。

(記事中の写真は令和4年度全国中学生選抜海外遠征時のもの)

 

 

今回の男子U16日本代表でキャプテンを務める岩田怜偉(いわた・れい/身長186㎝/最高到達点330㎝/中之口中〔新潟〕3年/アウトサイドヒッター)

 

【写真】未来の日本vs.イタリア!? 岩田らが臨んだDomovip Winter Cupのクラブイタリア戦ギャラリー(30枚)

 

“天性の柔らかさ”を備えた岩田

 

 今年2月、令和4年度全国中学生選抜(以下、全中選抜)は、イタリア北東のポルデノーネで開催された「Domovip Winter Cup」に出場した。この全中選抜は中学生世代の育成を目的として毎年行われている事業であり、このときは3年ぶりに海外遠征が実現。12名の選抜メンバーはユース世代の現地クラブチームと対戦した。その12名は大半が当時中学3年生の面々で構成されていたが、2人だけ中学2年生がいた。それが岩田怜偉と草野烈である。

 2人はいざ大会が始まると非凡なプレーを披露した。どの対戦相手もサイズは日本よりもはるかに大きかったが、その高い打点から放たれる力強いサーブを返球したのが岩田だ。

「日本と違って高い位置から速いボールが飛んでくるので、最初はスピードに慣れず、対応が遅れてしまいました」と本人。それでも男子チームを指揮した三石雅幸監督は「柔らかさ、しなかやさに加えて、あの対応力。脱力しているように見えて、うまく力を入れることができる、あれは天性のものでしょう」と評価していた。

 そしてサーブレシーブだけでなく、攻撃面でも力を発揮。「どんなかたちであれ1点を取ろうと思っていました」と、相手の高さに対してブロックアウトを狙うなど器用に得点を重ねた。

 

 

海外のサーブに臆することなくレシーブした

 

同年代きってのハイジャンパー、草野

 

 そのアタックで現地を沸かせたのが、もう一方の草野。当時中学2年生ながら最高到達点は340㎝を超え、昨年末のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会に滋賀県選抜として出場、優秀選手にも選ばれた逸材だ。

 イタリアでは岩田同様にブロックアウトや、コース打ちで海外の高さを攻略。そのプレーには、バレーボールに目が肥えているであろうイタリア現地の観客も感嘆の声を上げ、草野も「あんまりやったことはないですが、抵抗はなくて」と両手でハートマークをつくり、声援に応える姿が見られた。

 草野は憧れの選手にイアルバン・ヌガペト(フランス)や水町泰杜(早稲田大4年)の名前を挙げており、ヌガペトの「試合をめちゃくちゃ楽しんでいるのが見ていてわかるのがおもしろい」点に惹かれている。目指すは「バレーボールを競技している人たちから憧れられるような選手」と草野。イタリアで浴びた喝采は、まさにその片鱗だった。

 

 

身体能力の高さが光る草野烈(くさの・れつ/身長182㎝/最高到達点342㎝/浅井中〔滋賀〕3年/アウトサイドヒッター)

 

 

【次ページ】「2人でアンダーエイジカテゴリーを引っ張っていこう」

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