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舛本颯真(中央大)が駿台学園高戦で大学初のスタメン&フル出場 高校時代に痛めていた右ヒザは「全然大丈夫です!」【バレーボール東京エキシビションマッチ2023】

  • 大学生
  • 2023.07.20

 

バレーボールの東京エキシビションマッチ2023が、78日(土)に墨田区総合体育館サブアリーナ(東京)で行われた。今年創設されたイベントで、東京を拠点とする中央大、明治大、駿台学園高の3チームが、カテゴリーの垣根を越えて激突。鎮西高(熊本)のエースとして活躍した舛本颯真(中央大1年)は、春高決勝で敗れた駿台学園高を相手に、大学入学後初のフル出場を果たした

 

 

駿台学園高戦、試合前のパフォーマンスでチームを盛り上げた舛本

 

【写真】中央大、明治大、駿台学園高が激突!東京エキシビションマッチ2023フォトギャラリー(30枚)

 

1年生らしくプレー以外も全力で

 

 名前をアナウンスされた舛本が、コートサイドでていねいに一礼する。相手は今年の春高決勝でフルセットの末に逆転負けを喫した駿台学園高。東京体育館のセンターコートを彷彿とさせる光景に観客が胸を膨らませるなか、舛本が両腕を広げた。そして、力の限り叫んだ。

 

 「うぉぉぉぉー!」

 

「急におもしろいことをやれって言われたので。ああいうかたちになりました」と照れ笑いしたが、コート内の先輩たちの表情は明るくなった。ルーキーらしく、出陣前のチームに勢いを与えた。

 

 春季リーグ戦、東日本インカレと、リリーフサーバーでの起用がほとんど。だが、FISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)日本代表の藤原直也がベンチを外れ、今季初めてスタメンのチャンスが巡ってきた。野沢憲治監督はその意図を明かす。

 「純粋に、彼が伸び伸びやったときにどうなるか、というところを見たかったので。たまたまですけど、あれだけのお客さんがいて、相手が駿台ってなると、やっぱり、ね。見ている皆さんにとっては、喜んでもらえるかたちにはなったのかな、とは思いました(笑)」

 

 

春高決勝の再現で、成長した姿を見せた

 

 トレーニングの成果も実り、分厚くなった体から、第1セット序盤はいきなり連続得点。要所で持ち味のバックアタックも光る。フルセットの末に敗れたが、最後までコートに立ち続けた。「1年生ということで、上級生からは伸び伸びプレーしていいよ、と言われていたので。伸び伸びできたかな、と思います」と充実の汗を流した。

 一方で、春高決勝でも苦しめられた相手の堅い守りには、「レシーブからの攻撃がほんとうにすごいな、と思ったし。崩れた場面からでも常にリバウンドを取れて、その下にちゃんとフォローが入っていて。見習わないといけないと思いました」と学びも得た。

 

 高校時代は右ヒザに慢性的な痛みを抱え、今年の春高は満身創痍で戦った。痛み止めの効果が切れ、満足に跳べなかった決勝の直後。バックヤードへ引き上げると、駿台学園高の梅川大介監督から声をかけられた。

 「ヒザが痛いなら、駿台の子たちが通っているところを紹介するよ」

 電流が流れる専用のグローブをはめ、筋肉や筋膜に適切な刺激を与えてケアするという「ラクリス」の施術を受け、徐々に痛みは消えた。この日の試合後は「全然大丈夫です!」と全開をアピールした。

 

 練習中は声を出さない鎮西高(熊本)時代とは違い、「声を出すのもなかなか楽しいので」と率先してチームを盛り上げる。「コートに立ったときは、点が決まったあとの喜び方をもっと意識して、盛り上げられるように。1年生らしく頑張っていきたいと思います」と役割を追求しながらも、危機感を漂わせる。

 「コートに入ってプレーすることはほんとうにいい経験で、監督さんが使ってくれているのは、ありがたいことだな、と思います。でも、結果を残さないとこれからは使ってもらえない。結果がすべてなので、結果を残したいです」

 プレーに学年は関係ない。大学バレーでの居場所をつかむために、舛本が一歩ずつ前に進んでいる。

 

 

試合前練習から1年生らしく率先してチームを盛り上げた

 

試合結果 ※第3セットは15点制

駿台学園高 2(25-23、17-25、15-13)1 中央大

明治大 2(25-15、25-21)0 中央大

駿台学園高 2(21-25、25-18、15-12)1 明治大

 

 

インターハイを控えた後輩へ 前キャプテンとしてのエール

 

 8月7日(月)に北海道で幕を開けるインターハイを前に、舛本は後輩たちを気遣った。

 自身は2年生時に優勝するも、3年生時はベスト4と悔しい結果に終わった。当時を思い出しながら、「最後のインターハイはほんとうに悔しい思いをして、後悔したので。後悔がないようにプレーしてほしいな、と思います」とエール。新チーム結成後、ここまで3度あった九州大会ではベスト4が最高と苦しむ後輩たちへ「これから帰省するので、鎮西に行って教えてあげたいです」と意欲を見せた。

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

 

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