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世界一を決めよう。サントリーサンバーズが臨む世界クラブ選手権の見どころは? 鳥人たちの競演にも注目

  • V1
  • 2023.12.05

 

レアル(後列左端)、シモン(同右端)、ユアントレーナ(前列右から2番目)。19年大会では元・キューバ代表の面々が表彰台に並んだ(Photo:FIVB)

  

 

バレーボールシーンを席巻する“鳥人”たちの競演

 

 さて、参加するチーム数が限られているとはいえ、“世界”を冠するこの大会。コート上では、やはりトッププレーヤーたちの姿が見られ、その競演は見る者を魅了してやまない。ここでしか見られない顔ぶれが一堂に会するのも魅力である。

 

 強烈だったのは、イタリアの強豪ルーベがクルゼイロとの決勝を制して初優勝に沸いた19年大会。表彰式には、ベストアウトサイドヒッターにオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)、同ミドルブロッカーにロベルランディ・シモン(キューバ)、そしてベストスコアラーにイオアンディ・レアル(ブラジル)、とキューバにルーツを持つ選手がそろった。

 その様子を、元・男子キューバ代表で“エル・ディアブロ(イタリア語で『悪魔』)”の異名を持ったジョエル・デスパイネは「まるで空にきらめく星々のようでしたね」(『月刊バレーボール』内「World Today」より)と表現している。

 

 驚異の身体能力で沸かせるキューバの“鳥人”たちは、今大会でも気になるところ。

 サントリーには首都ハバナ近郊のアラマール出身の新鋭アライン・デ アルマスが、対するクルゼイロには21年大会MVPのミゲル・ロペスがいる。また、欧州クラブ枠で参加するイタリアのペルージャは、キューバから帰化した“地上最強アタッカー”ウィルフレド・レオン(ポーランド)がキャプテンを務める。成長著しい22歳のアラインにとって、刺激的な時間になりそうだ。

 

 

以前、憧れの選手にレアルの名前を挙げていたアライン。持ち前の身体能力で活躍を見せられるか

  

 

欧州クラブ王者は不在だが、それでも…

 

 実は今大会、本来は欧州クラブ枠としてCEV(ヨーロッパバレーボール連盟)が主催するチャンピオンズリーグの昨年度優勝チームのケンジェジンコジエ、準優勝のヤストセブスキ(ともにポーランド)に出場権が与えられていたが、いずれも不参加に。そこでチャンピオンズリーグ3位のハルクバンクが、また同4位のペルージャが繰り上げで出場することになっている。

 そのため厳密に見れば、今回の大会を制したとしても世界ナンバーワンとは呼べないのではないか。そんな見方にもなるが、とはいえペルージャは昨年度の大会王者であり、世界最高峰と称されるセリエAで今季はすでにスーペルコッパ制覇を果たしている。

 

 欧州クラブ王者の姿はなくとも、ここで争われる戦いは世界トップレベルと評して異論なし。その大舞台にサントリーは、日本そしてアジアを代表して挑むのである。

 

(文/坂口功将 Vリーグ写真/山岡邦彦〔NBP〕)

 

 

大宅真樹キャプテン(中央)を中心に、世界のステージへ

  

 

FIVB世界クラブ男子選手権大会2023

=出場チーム=

・サントリーサンバーズ(日本)…アジアクラブ選手権優勝枠

・アーメダバード ディフェンダーズ(インド)…開催国代表枠

・ハルクバンク スポーツクラブ (トルコ)…CEVチャンピオンズリーグ優勝枠

・シル シコマ ペルージャ(イタリア)… CEVチャンピオンズリーグ準優勝枠

・サダ クルゼイロ バレー (ブラジル)…南米クラブ選手権優勝枠

・イタンベ ミナス (ブラジル)…南米クラブ選手権準優勝枠

 

FIVBの公式プラットフォーム「VOLLEYBALL TV」にて全試合配信

 

  

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