小川智大「自分たちのメンバーが最強だと思っている」 RS1位の大阪Bに連勝で同4位のSTINGS愛知がファイナルへ
- SV男子
- 2025.04.27
バレーボールの国内最高峰リーグ、 2024-25大同生命SV.LEAGUE MEN(SV男子)セミファイナルGAME2が4月26日(土)にAsueアリーナ大阪(大阪)で開催された。レギュラーシーズン(RS)4位のSTINGS愛知は、同1位の大阪Bと対戦。前日のGAME1に続いて勝利し、5月3日(土・祝)から有明アリーナ(東京)、LaLa arena TOKYO-BAY(千葉)で行われるファイナルの出場権を手にした
#24小川智大(STINGS愛知)
リーグ屈指のメンバーが
ようやく集結
死闘に終止符を打つ、トリー・デファルコのスパイクが決まった。髙橋健太郎が、村山豪が涙ながらに喜んでいる。セットカウント3-2。ホームさながらの大歓声を送っていたSTINGS愛知のファンも、最高潮を迎えた。髙橋は「ほんとうに勝ててよかったです。こういった熱い試合をものにできたことが僕たちの自信になっていくし、来週もチーム一丸となって頑張っていきたいです」と決戦へ意気込んだ。
ファイナル進出にあと1勝としたSTINGS愛知は、この日も勢いが止まらなかった。第1セットは序盤こそ西田有志とトーマス・ジェスキーのサービスエースなどで6-10とリードを許したが、すぐに反撃開始。ミゲル・ロペスのスパイクを小川智大のディグでつなぎ、そこからデファルコが連続得点を挙げた。その後は長短織り交ぜた宮浦健人の4本のサービスエースを含む7連続得点で、25-16と圧倒した。
しかし、第2セットは22-25と逆転で落とすと、第3セットも西田有志に3本のサービスエースを含む4連続得点を許し、15-25と大差で奪われた。あとがなくなったが、第4セットを前に、ミハウ・ゴゴール監督は力強く選手たちを送り出した。
「4セット目の前に選手たちがメンタル的に落ちていたので、ネガティブなプレーは切り替えるように伝えました。技術的な部分では、ブロックで流れる傾向があったのと、ディフェンスで簡単なボールを落としてしまったところを修正するように伝えました。とにかくこういう結果につながったのは、選手たちが勝てると最後まで信じていたからだと思います」
STINGS愛知
第4セットは互いの意地がぶつかるラリーの応酬に。大阪Bが24-23とマッチポイントをつかんだが、宮浦のバックアタックでジュースとすると、最後はデファルコのバックアタックで試合をフルセットに持ち込んだ。第5セットも小川がエンドライン側のフェンスを跳びこえながらボールをつなぎ、そのラリーをデファルコが決めるなど、最後まで執念を絶やさず。7-8のコートチェンジ後はリカルド・ルカレッリ、デファルコのスパイクやブロックでサイドアウトを取り続け、最後もデファルコが決めた。
小川が「シーズンが始まる前にメンバーを見て、どのポジションを見ても優勝できると思っていました」と語る布陣がそろっていながらも、RSは4位。悔しい結果に終わったのは、厳しいチーム事情があった。開幕前はルカレッリが万全ではなく、シーズン中は髙橋、宮浦が離脱した。
「自分のチームの各ポジションの選手がいちばんだと思っていますし、最強だと思っているので。メンバーがそろわなくてうまくいかなかったところが多かったですけど、ファイナルで一発勝負になったときに、強さを見せてくれるチームメートがいて、それを助けられるようにしているので。RSの結果は何も気にしていなくて、プレーオフで優勝する。これしか思ってないです」(小川)
ここまでベストメンバーで戦ったのは10試合ほど。最終決戦を前にしても、このチームの天井はまだ見えない。
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大阪ブルテオン
大阪B
RS優勝も悔しい連敗
RS1位の大阪Bは、連敗でファイナル進出とはならず。山本智大を中心とした懸命の守りでボールをつなぎ続けたが、競り負けた。ティリ・ロラン監督は「この試合に関しては、ジェイテクトさんが大事な場面で2点を取れただけだと思っていて。それはジェイテクトさんの選手のほうが経験があったからかなと思っています。例えば関田(誠大)選手は永露(元稀)選手よりも経験があると思いますし、高橋健太郎選手やルカレッリ選手、宮浦選手、デファルコ選手、全員がこういった状況の経験が多かったと思っています」と相手をたたえた。
試合結果
GAME1
STINGS愛知 3(33-31、18-25、25-20、25-16)1 大阪B
GAME2
STINGS3愛知 3(25-16、22-25、15-25、27-25、15-12)2大阪B
文/田中風太(編集部)
写真/山田高央
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